女探偵ドロテ
女探偵ドロテ Dorothée danseuse de corde | ||
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著者 | モーリス・ルブラン | |
発行日 | 1923年8月 | |
ジャンル | 推理小説 | |
国 | フランス | |
言語 | フランス語 | |
ウィキポータル 文学 | ||
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『女探偵ドロテ』(おんなたんていドロテ、原題:Dorothée danseuse de corde)は、モーリス・ルブランが1923年に発表した小説。原題に即した『綱渡りのドロテ』というタイトルの邦訳もある。
孤児と共にサーカス団を結成し、その座長を務める綱渡り芸人兼ダンサーの美女ドロテが、彼女の祖先であり200年前に自身の復活を夢見て眠りに就いたボーグルバル侯爵が残した「イン・ロボール・フォルチュナ(In robore fortuna)」という言葉を手がかりに宝を探し求め、同じく侯爵の宝を狙う侯爵の子孫や悪漢たちと争う。
『カリオストロ伯爵夫人』で語られた「4つの謎」の一つが物語の主題であるため、準ルパンものとして扱われる事がある。
主人公のドロテに思いを寄せる登場人物の1人にラウール・ダベルノワがいるが、「王妃の首飾り(Le Collier de la reine)」(『怪盗紳士ルパン』に収録)や『カリオストロ伯爵夫人』において、アルセーヌ・ルパンがラウール、ラウール・ダンドレジーを名乗っていることから、ラウール・ダベルノワがルパンではないかとする説がある。本作の日本語訳を行った保篠竜緒、南洋一郎、長島良三らがラウール・ダベルノワ=アルセーヌ・ルパン説の解釈を採っている旨を自作解説などで述べている。また逆に、本作の設定年代、推測されるアルセーヌ・ルパンの年齢、ラウール・ダベルノワの年齢描写から、ラウール・ダベルノワ≠アルセーヌ・ルパンとする説もある。
テレビドラマ
[編集]1983年にジャック・ファンスタン監督によるテレビドラマシリーズ『Dorothée danseuse de corde』が放映された。
主演はファニー・バスティアンでドロテを演じている。また、マーシャ・メリルがシャニー伯爵夫人(La comtesse de Chagny)を演じた。子役時代のジュリエット・ビノシュも出演している。
日本語訳
[編集]- 『探偵傑作叢書』 49巻
- 保篠竜緒訳、博文館、1927年
- 「ドロテ」、「プチグリの歯」、「王妃の首飾り」収録
- 『ルパン全集』 別巻1巻
- 保篠竜緒訳、平凡社、1930年
- 「ドロテ」、「ルパン・ノート」収録
- 『ルパン全集:怪奇探偵』8巻
- 保篠竜緒訳、平凡社、1935年
- 「ドロテ」収録
- 『名作探偵』 13巻
- 保篠竜緒訳、博文館、1939年
- 「ドロテ」収録
- 『アルセーヌ・ルパン全集』 21巻
- 保篠竜緒訳、日本出版協同、1952年
- 『ルパン全集』 11巻
- 保篠竜緒訳、鱒書房、1956年
- 「女探偵ドロテ」、「プチグリの歯」収録
- ルパン全集 18巻『女探偵ドロテ』
- 保篠竜緒訳、三笠書房、1959年
- 「女探偵ドロテ」、「プチグリの歯」収録
- 怪盗ルパン全集 20巻『妖魔と女探偵』
- 南洋一郎訳、ポプラ社、1971年11月 ISBN 978-4-59-100175-2
- アルセーヌ・ルパン全集 (別巻1)『女探偵ドロテ』
- 長島良三訳、偕成社、1986年12月、ISBN 978-4-03-815260-3
- 『綱渡りのドロテ』
- 三好郁朗訳、東京創元社、1986年12月、ISBN 978-4-48-810719-2