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図子慧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
図子 慧ずし けい
誕生 (1960-05-09) 1960年5月9日(64歳)[1]
愛媛県[1]
職業 小説家
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1986年 -
ジャンル ライトノベル
ミステリ小説
SF小説
ホラー小説
主な受賞歴 コバルト・ノベル大賞入賞(1986年)
デビュー作 「クルト・フォルケンの神話」
ウィキポータル 文学
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(ずし けい、[1]女性、1960年5月9日[1] -)は、日本小説家。A型。広島大学総合科学部卒業。

来歴・人物

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1986年、「クルトフォルケンの神話」(コバルト編集部編、集英社コバルト文庫『コバルト・ノベル大賞入選作品集4』に収録)で集英社コバルト・ノベル大賞に入賞し、デビューを果たす。[2]

デビュー前年の1985年頃までは、本格的に小説を書いたことがなかった。好きな作家は藤沢周平で、文章の書き方などは彼の作品を手本にして学んだ。[3]

デビュー後は、主に集英社コバルト文庫から少女向け小説を発表して人気を博す。

その後、少女向け小説にとどまらず、『ラザロ・ラザロ』『晩夏』などのミステリ小説や『ルドルフォ』などのSF小説、『蘭月闇の契り』などのホラー小説、『狩人月』などのBL作品と、一般向けの小説を手掛けるようになり、ジャンルを超えて多彩な執筆活動を展開している。

日本SF作家クラブ主催の日本SF新人賞の選考委員を務めたことがある。また、同クラブ主催の日本SF評論賞の選考委員を務めていた。日本SF作家クラブについては、2014年退会。

小説

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単著

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  • 地下世界のダンディ 上・下(集英社文庫)1987年
  • 追いかけてはいけない(集英社コバルト文庫)1987年
  • シンデレラの夜と昼(集英社コバルト文庫)1987年
  • 王子さまは、孤独:続シンデレラの夜と昼(集英社コバルト文庫)1988年
  • ピュアミント'88(集英社コバルト文庫)1988年
  • 狼なんかこわくない:ピュアミント2(集英社コバルト文庫)1988年
  • 青りんご・毒りんご:ピュアミント3 (集英社コバルト文庫)1989年
  • 四月闇桜姫(集英社コバルト文庫)1988年
  • 未少年キラー・スペシャル:青春ミステリー(集英社コバルト文庫)1989年
  • 土曜日はあなたと雲の上(集英社コバルト文庫)1989年
  • ふしぎの国のミャオ(集英社コバルト文庫)1989年
  • キャット・ボーイ 上・下(角川文庫)1990年
  • 日曜日には天使とデート(集英社コバルト文庫)1990年
  • 月曜日は、女神にララバイ(集英社コバルト文庫)1990年
  • ピーター・ラビットは、僕の友だち(角川文庫)1990年
  • ルドルフォ 1・2(白泉社)1991年-1992年
  • 晩夏(集英社)1991年/創元推理文庫で2010年再刊
  • ガール(角川スニーカー文庫)1991年
  • 十二月王子 1 暗黒宮の少年(角川スニーカー文庫)1991年
  • 十二月王子 2 黄金正妃(角川スニーカー文庫)1992年
  • 十二月王子 3 冥王回廊(角川スニーカー文庫)1993年
  • 虹彦(角川ルビー文庫)1993年
  • お見合いストリート・ファイターズ(集英社)1993年
  • 桃色珊瑚(角川書店)1993年
  • 緋色の館(小学館キャンパス文庫)1997年
  • 狩人月 集英社(集英社スーパーファンタジー文庫)1997年
  • 禁猟区 集英社(集英社スーパーファンタジー文庫)1997年
  • イノセント:沈む少年(角川書店)1997年
  • ラザロ・ラザロ(集英社)1998年/ハヤカワ文庫JAで2008年再刊
  • カムナ歌(集英社スーパーファンタジー文庫)1998年
  • 猫曼魔 小学館(小学館キャンバス文庫)1998年
  • 媚薬 角川書店(角川ホラー文庫)2000年
  • 蘭月闇の契り(角川ホラー文庫)2001年
  • 閉じたる男の抱く花は(講談社)2001年
  • 君がぼくに告げなかったこと:学園ミステリー(祥伝社文庫)2006
  • 駅神(早川書房)2007年/ハヤカワ文庫JAで2008年再刊
  • 駅神ふたたび(早川書房)2008年
  • アンドロギュヌスの皮膚(河出書房新社 NOVAコレクション)2013年
  • 愛は、こぼれるqの音色(書苑新社)2019年
  • 5分でわかる10年後の自分 2030年のハローワーク(KADOKAWA)2019年

アンソロジー・共著

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  • 天国のkiss(角川書店)1994年
  • カサブランカ革命 百合小説の誘惑(イースト・プレス)1998年
  • 秘神 闇の祝祭者たち 書下ろしクトゥルー・ジャパネスク・アンソロジー (朝松健アスキー アスペクトノベルス)1999年
  • 憑き者 全篇書下ろし傑作ホラーアンソロジー(大多和伴彦 編 アスキー A-novels)2000年
  • 十二宮12幻想(津原泰水監修、鏡リュウジ解説 エニックス)2000年/講談社文庫で2002年再刊
  • 勿忘草 恋愛ホラー・アンソロジー(祥伝社文庫)2003年
  • 逆想コンチェルト イラスト先行・競作小説アンソロジー 奏の1(徳間書店)2010年
  • 「愛は、こぼれるqの音色」NOVA 書き下ろし日本SFコレクション 5(大森望責任編集 河出文庫)2011年
  • グイン・サーガ・ワールド=GUIN SAGA WORLD:グイン・サーガ続篇プロジェクト 5(栗本薫他著、天狼プロダクション監修 ハヤカワ文庫JA)2012年
  • ダウンサイジング 人工知能の見る夢は AIショートショート集(人工知能学会文春文庫)2017年

関連項目

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外部リンク

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脚注

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  1. ^ a b c d 角川スニーカー文庫『ガール』(1991年)裏表紙の著者紹介
  2. ^ クルト・フォルケンの神話 - 電子書店パピレス
  3. ^ 第6回 そうだ、小説を書こう。 図子慧 - スーパーダッシュ文庫 - 集英社]