北齋漫畫 (戯曲)
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北齋漫畫 | |
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訳題 | Hokusai Sketch Book |
作者 | 矢代静一 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 時代劇 |
幕数 | 3幕 |
初出情報 | |
初出 |
『文藝』(河出書房新社) 昭和48年(1973年)3月号 |
刊本情報 | |
出版元 | 河出書房新社 |
出版年月日 | 昭和48年(1973年) |
総ページ数 | 197 |
初演情報 | |
場所 | 紀伊國屋ホール |
初演公開日 | 昭和48年(1973年)7月 |
演出 | 栗山昌良 |
主演 | 緒形拳 |
受賞 | |
芸術選奨文部大臣賞(1978年) 『写楽考』『淫乱斎英泉』と併せて3作品による | |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
『北齋漫畫[1]』(ほくさいまんが)は、矢代静一が1973年に発表した戯曲。葛飾北斎を題材としている。発表と同年に緒形拳主演で初演され、1981年には同じ緒方主演で『北斎漫画』として映画化された。
作品解説
[編集]『北齋漫畫』は、劇作家の矢代静一により戯曲として発表された。河出書房新社の雑誌『文藝』1973年3月号に掲載ののち、同年に同社から単行本が刊行された。江戸時代の浮世絵師葛飾北斎を主人公としており、北斎と同時代に生きた曲亭馬琴や自身の娘である葛飾応為、養父であった御用鏡磨師の中島伊勢、そして謎の女との交流を軸に物語が繰り広げられる。タイトルは北斎による画集に由来し、ここでの「漫畫」とは「いつかちゃんとした絵を描くために森羅万象を漫然と書き留めた絵」のことを指し、スケッチブックのような意味合いをもつ[2]。『写楽考』(1972年)、『淫乱斎英泉』(1975年)と共に「浮世絵師三部作」と総称され、1978年にはこの3作により矢代は芸術選奨文部大臣賞を受賞した。
上演史
[編集]北齋漫畫(北斎漫画) | |
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脚本 | 矢代静一 |
登場人物 | |
初演日 | 1973年7月 |
初演場所 | 日本 紀伊國屋ホール |
オリジナル言語 | 日本語 |
シリーズ | 浮世絵師三部作 |
ジャンル | 戯曲 時代劇 |
初演は1973年7月に『北斎漫画』のタイトルで、金井彰久の制作、栗山昌良の演出、緒形拳の主演により紀伊國屋ホールにて行われた。また、『Hokusai Sketch Book』のタイトルでアメリカでも上演された。1981年には初演版と同じく緒形の主演、新藤兼人の監督により『北斎漫画』として映画化もされている[3]。
2019年の公演
[編集]2019年6月9日から7月7日にかけて宮田慶子の演出、横山裕(関ジャニ∞)の主演で再演された。公演会場は東京・東京グローブ座のみである[3]。
キャスト
[編集]スタッフ
[編集]書誌情報
[編集]- 矢代静一『北齋漫畫』河出書房新社、1973年。 NCID BN13718731。国立国会図書館書誌ID:000001259724。
- 矢代静一『写楽考・北齋漫畫・淫乱斎英泉』河出書房新社〈河出文藝選書〉、1977年。 NCID BN15347823。国立国会図書館書誌ID:000001350459。
- 三一書房編集部 編『現代日本戯曲大系 第9巻(1972-1974)』三一書房〈現代日本戯曲大系〉、1997年。ISBN 4-380-97535-5。
脚注
[編集]- ^ 出版された戯曲はこの表記が用いられているが、新字体で『北斎漫画』とも表記される。
- ^ “横山裕主演『北齋漫畫』開幕!森羅万象、この世のすべてを描くことに生涯をかけた葛飾北斎の物語”. エンタステージ (2019年6月10日). 2021年5月12日閲覧。
- ^ a b “横山裕が葛飾北斎役に挑む主演舞台「北齋漫畫」上演決定、演出は宮田慶子”. ステージナタリー. (2019年3月11日) 2021年5月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 北齋漫畫 - 東京グローブ座