コンテンツにスキップ

何も言わないで

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『何も言わないで』
ポール・ヤングスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドン ワークハウス・スタジオ
ジャンル ポップ・ロックブルー・アイド・ソウルシンセポップ
時間
レーベル イギリスの旗CBSレコード
アメリカ合衆国の旗コロムビア・レコード
プロデュース ローリー・レイサムドイツ語版
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(イギリス[1]、オランダ[2]、スイス[3]、スウェーデン[4]、ドイツ[5]
  • 3位(ニュージーランド[6]、ノルウェー[7]
  • 4位(オーストリア[8]
  • 79位(アメリカ[9]
  • ポール・ヤング アルバム 年表
    何も言わないで
    (1983年)
    シークレット・オヴ・アソシエーション
    (1985年)
    テンプレートを表示

    何も言わないで』(なにもいわないで、原題:No Parlez)は、イングランド歌手ポール・ヤング1983年に発表した、ソロ名義では初のスタジオ・アルバム

    背景

    [編集]

    ヤングはQ-ティップスというバンドのメンバーとして活動していたが、1982年にソロ名義でCBSレコードとの契約を得て、Q-ティップスは解散に至った[10]。ただし、同バンドのキーボーディストであったイアン・キューレイは、引き続きヤングのバック・バンドに参加し、ソングライティングにも貢献した[10]

    1982年末に発表されたデビュー・シングル「困難を乗り越えて」はヒットしなかったが、その後マーヴィン・ゲイのカヴァー「愛の放浪者(安らぎを求めて)」が全英1位の成功を収め、それが本作のヒットにつながった[10]

    LPと同時期に発売された初回盤CDは「ビハインド・ユア・スマイル」が追加されて12曲入りとなり、また「カム・バック・アンド・ステイ」、「愛の放浪者(安らぎを求めて)」、「愛の絆」、「困難を乗り越えて」、「セックス(男と女)」の5曲はロング・ヴァージョンに差し替えられた[11]

    反響・評価

    [編集]

    母国イギリスでは1983年7月30日付の全英アルバムチャートで初登場6位となり[12]、最終的には合計5週1位を獲得して、計119週にわたりトップ100入りするロング・ヒットとなった[1]。オランダでは、1983年8月27日付のアルバム・チャートで初登場46位となり、最終的には計40週トップ50入りして、うち7週にわたり1位を獲得した[2]。一方、アメリカでは大ヒットに至らず、Billboard 200では1984年に79位を記録するにとどまった[9]

    デイヴ・トンプソンはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「1980年代中期における、特に自信に満ちたデビュー・アルバムの一つというだけでなく、時代を超えた甘いポップ/ソウルの傑作の一つ」と評している[13]

    収録曲

    [編集]

    LP

    [編集]
    Side 1
    1. カム・バック・アンド・ステイ - "Come Back and Stay" (Jack Lee) – 4:57
    2. 空しい思い - "Love Will Tear Us Apart" (Ian Curtis, Peter Hook, Stephen Morris, Bernard Sumner) – 5:00
    3. 愛の放浪者(安らぎを求めて) - "Wherever I Lay My Hat (That's My Home)" (Marvin Gaye, Barrett Strong, Norman Whitfield) – 5:18
    4. ク・ク・クラマ - "Ku Ku Kurama" (Steve Bolton) – 4:19
    5. 何も言わないで - "No Parlez" (Anthony Moore) – 4:57
    Side 2
    1. 愛の絆 - "Love of the Common People" (John Hurley, Ronnie Wilkins) – 4:56
    2. オー・ウーマン - "Oh Women" (J. Lee) – 3:35
    3. 困難を乗り越えて - "Iron Out the Rough Spots" (Steve Cropper, Booker T. Jones, David Porter) – 4:47
    4. 傷心の日々 - "Broken Man" (Paul Young, Ian Kewley) – 3:54
    5. 誘惑のとりこ - "Tender Trap" (P. Young, I. Kewley) – 4:32
    6. セックス(男と女) - " Sex " (J. Lee) – 4:49

    CD

    [編集]
    1. カム・バック・アンド・ステイ - "Come Back and Stay (Scratch Mix)" (J. Lee) – 7:56
    2. 空しい思い - "Love Will Tear Us Apart" (I. Curtis, P. Hook, S. Morris, B. Sumner) – 5:00
    3. 愛の放浪者(安らぎを求めて) - "Wherever I Lay My Hat (That's My Home) (Extended Club Mix Version)" (M. Gaye, B. Strong, N. Whitfield) – 6:01
    4. ク・ク・クラマ - "Ku Ku Kurama" (S. Bolton) – 4:19
    5. 何も言わないで - "No Parlez" (A. Moore) – 4:57
    6. ビハインド・ユア・スマイル - "Behind Your Smile" (P. Young, I. Kewley) – 4:08
    7. 愛の絆 - "Love of the Common People (Extended Club Mix)" (J. Hurley, R. Wilkins) – 5:51
    8. オー・ウーマン - "Oh Women" (J. Lee) – 3:35
    9. 困難を乗り越えて - "Iron Out the Rough Spots (Extended Version)" (S. Cropper, B. Jones, D. Porter) – 7:28
    10. 傷心の日々 - "Broken Man" (P. Young, I. Kewley) – 3:54
    11. 誘惑のとりこ - "Tender Trap" (P. Young, I. Kewley) – 4:32
    12. セックス(男と女) - "Sex (Extended Club Mix Version)" (J. Lee) – 6:51

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]