中江良夫
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なかえ よしお 中江 良夫 | |
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1954年 | |
本名 | 中江 吉雄 |
生年月日 | 1910年5月3日 |
没年月日 | 1986年1月8日(75歳没) |
出生地 | 日本 北海道室蘭市 |
職業 | 劇作家、脚本家 |
ジャンル | 軽演劇、新国劇、ラジオドラマ、映画 |
活動期間 | 1940年 - 1986年 |
著名な家族 | 佐山俊二 弟 |
主な作品 | |
軽演劇 『生活の河』 『にしん場』 新国劇 『どぶろくの辰』 ラジオドラマ 『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』 |
中江 良夫(なかえ よしお、1910年5月3日 - 1986年1月8日[1])は、日本の劇作家、脚本家である[1]。
人物・来歴
[編集]1910年(明治43年)5月3日、北海道に中江吉雄として生まれる[1]。弟に喜劇人の佐山俊二がいる。登別市の旧制・尋常小学校を卒業し、札幌郵便局(現在の札幌中央郵便局)に就職したが、その後上京した[2]。
さまざまな職業を経て、1940年(昭和15年)東京・新宿のムーランルージュ新宿座文芸部に入る[1]。おなじころにNHKでラジオドラマを手がけ、中江の『かし家』が1942年(昭和17年)に発行された『放送劇名作選』(日本放送協会編、日本放送出版協会)に収録された。
1945年(昭和20年)の第二次世界大戦後、ムーランルージュで社会風俗劇『生活の河』、『にしん場』などを発表した[1]。
新国劇の戯曲『どぶろくの辰』、ラジオドラマの台本『チャッカリ夫人とウッカリ夫人』等を手がけた[1]。いずれも映画化されている。
他に「下北の弥太郎」「ふりむけば夕陽」[3]「清水次郎長」[4]など。
1986年(昭和61年)1月8日、死去した[1]。満75歳没。
フィルモグラフィ
[編集]特筆されたもの以外は、すべて演劇の戯曲が原作となったもの[5]。
- 『どぶろくの辰』、大映東京撮影所、1949年6月27日 - 原作・脚本
- 『恋人のいる街』、東京映画、1953年2月19日 - 脚本
- 『紅椿』、大映東京撮影所、1953年11月11日 - 脚本
- 『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 やりくり算段の巻』、東京映画、1954年3月10日
- 『その後のウッカリ夫人とチャッカリ夫人』、東京映画、1954年8月15日
- 『お景ちゃんのチャッカリ夫人』、松竹大船撮影所、1954年10月6日
- 『ウッカリ夫人とチャッカリ夫人 夫婦御円満の巻』、東京映画、1956年1月8日
- 『君ひとすじに』、新東宝、1956年1月22日
- 『続君ひとすじに』、新東宝、1956年5月1日
- 『君ひとすじに 完結篇』、新東宝、1956年8月22日
- 『幌馬車は行く』、日活、1960年10月22日
- 『どぶろくの辰』、東宝、1962年4月29日
テレビドラマ
[編集]テレビドラマデータベースを「中江良夫」で検索し、脚本を担当したものを取り上げた。
- 『檻の中の人類』NHK、1953年
- 『マルコと釘』NHK、1956年
- 『枯野』NHK、1956年
- 『三人宿』NTV、1956年
- 『ネオンの雑草』KR、1957年
- 『青春の山彦』KR、1957年-1958年(脚本は他に菜川作太郎)
- 『鴎』CBC、1958年
- 『にしん場』NHK、1958年
- 『渡る世間は鬼ばかり』NHK、1958年
- 『海の笛』CBC、1958年
- 『枯野』NET、1959年
- 『熊』CBC、1959年
- 『五十五年目の微笑』NHK、1959年(脚本は他に大倉左兎、菜川作太郎)
- 『愛の劇場』NTV、1959年(脚本は他に西島大、矢代静一、植草圭之助)
- 『奔流』ABC、1959年
- 『雲の涯』NET、1960年
- 『北海の人々』NET、1960年
- 『どぶろくの辰』KR、1960年(原作:中江良夫)
- 『健の犯罪』CBC、1960年(原作:三好十郎)
- 『六人の暗殺者』CX、1961年(原作:菊島隆三)
- 『命あるかぎり』NET、1961年
- 『陸橋』NET、1962年
- 『花と竜』NET、1963年(原作:火野葦平、脚本は他に村越一二)
- 『お先にごめん・明治一代男』NET、1964年(原作:柴田錬三郎)
- 『甲斐で見る富士』TBS、1965年(原作:山岡荘八、脚本は他に木村重雄)
ビブリオグラフィ
[編集]- 日本放送協会編『放送劇名作選』(『かし家』収録)、日本放送出版協会、1942年
- 遠藤慎吾編『村の演劇』(『鍬祭り』収録)、増進堂、1943年
- 『現代戯曲選集 第4巻』(『にしん場』収録)、河出書房、1951年
- 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第3集』(『檻の中の人類』収録)、教育弘報社、1953年
- ラヂオ東京文芸部編『愛の記録』(『晩婚』収録)、山田書店、1954年
- 日本放送協会編『ラジオ小劇場脚本選集 第6集』(『マルコと釘』収録)、宝文館、1954年
- 日本演劇協会編『年刊ラジオドラマ 第2集 1954年版』(『雲の涯』収録)、宝文館、1954年
- 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第1集』(『縁談十五分前』収録)、教育弘報社、1955年 3版
- 日本演劇協会編『年刊ラジオドラマ 第3集 1955年版』(『枯野』収録)、宝文館、1955年
- 日本演劇協会編『高校演劇脚本集 第1集』(『三人宿』収録)、宝文館、1956年
- 文部省青少年演劇研究会編『脚本シリーズ 第7集』(『あべこべ物語』収録)、教育弘報社、1956年
- 飯島正・内村直也編『年刊テレビ・ドラマ代表作選集 1959』(『海の笛』収録)、清和書院、1959年
- 三一書房編集部編『現代日本戯曲大系 第1巻』(『にしん場』収録)、三一書房、1971年
- 日本演劇協会編『昭和大衆劇集』(『遊女夕霧』収録)、演劇出版社、1989年2月