レモンヘッズ
レモンヘッズ | |
---|---|
レモンヘッズ(2005年9月15日) | |
基本情報 | |
出身地 | アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン |
ジャンル | |
活動期間 | |
レーベル | |
公式サイト |
www |
メンバー | イヴァン・ダンド |
旧メンバー |
|
レモンヘッズ(The Lemonheads)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン出身のオルタナティヴ・ロック・バンド。中心人物のイヴァン・ダンドは、ルックスの良さと温かく甘い歌声で、1990年代初頭にティーンエイジャーのアイドルとして人気を得た[1]。
略歴
[編集]結成〜インディーズでの活動
[編集]1986年、イヴァン・ダンド(ボーカル、ギター)が高校のクラスメートのベン・デイリー(ボーカル、ギター)、ジェシー・ペレッツ(ベース)と共に「Whelps」を結成し、その後、レモンヘッズと改名して、自身のレーベル「Huh-Bag」から初のEP『Laughing All the Way to the Cleaners化』を発表[1]。当初はダンドとデイリーがドラムも兼任していたが、1987年にはダグ・トラッチェンがドラマーとして加入し[1]、ボストンのインディーズ・レーベル「Taang! Records」からデビュー・アルバム『ヘイト・ユア・フレンズ』を発表した。その後、トレッチェンが脱退し、後任としてジョン・ストロームが加入。3作目のアルバム『リック』(1989年)を最後にデイリーが脱退。
メジャー・デビュー後
[編集]1990年、メジャーのアトランティック・レコードとの契約を得てアルバム『ラヴィー』を発表。このアルバムを最後にペレッツが脱退して、オリジナル・メンバーはダンド1人となった。
その後、ジュリアナ・ハットフィールド(ベース)が加入して、アルバム『イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ』(1992年)が制作され、レコーディング終了後の1992年5月、ハットフィールドに代わってニック・ダルトンが加入[6]。『イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ』は『ビルボード』のヒートシーカーズで3位となり、更に1993年にはBillboard 200で68位に達した[7]。また、1992年にはサイモン&ガーファンクルのカヴァー「ミセス・ロビンソン」がシングル・ヒットしている。次作『カモン・フィール』(1993年)はBillboard 200で56位を記録し、2作連続でトップ100入りを果たす[7]。
1994年にはオアシスのツアーに帯同し、ダンドはオアシスに感銘を受けて彼らと親しくなる[8]。しかし、その頃にはダンドのドラッグ依存が深刻になっていた[1]。
1996年のアルバム『カー・ボタン・クロス』には、当時ダイナソーJr.を脱退していたマーフが参加しており、マーフは1996年から1997年にかけてのツアーにも参加した[9]。しかし、このアルバムはヒット・シングルを生み出せず、レモンヘッズは1997年にアトランティックとの契約を失う[1]。1998年には、同社からの最後のアルバムにあたるベスト・アルバム『ザ・ベスト・オブ・レモンヘッズ』が発売された。
再結成
[編集]ダンドは2005年よりレモンヘッズとしての活動を再開。2005年から2006年にかけて行われたツアーでは、ジュリアナ・ハットフィールドやジョシュ・ラッタンツィがベースを弾き、ドラムはビル・スティーヴンソン、クリス・ブロコウ、それにダイナソーJr.のジョージ・バーズが担当した[10]。そして2006年9月26日には、Vargantというレーベルからアルバム『The Lemonheads』をリリース[11]。このアルバムには、ダンドに加えてディセンデンツのメンバーとしても知られるカール・アルヴァレス(ベース)とビル・スティーヴンソン(ドラム)が参加し、更にガース・ハドソン(元ザ・バンド)やJ・マスシス(ダイナソーJr.)もゲスト参加した[11]。
2009年には、グラム・パーソンズ、ワイヤー、レナード・コーエン等の曲を取り上げたカヴァー・アルバム『Varshons』を発表[12]。
2012年9月、ライアン・アダムスがレモンヘッズにドラマー及びプロデューサーとして参加して、ダンド、ベン・デイリー、ジュリアナ・ハットフィールドと共にアルバムを制作することが報じられた[13]。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- 『ヘイト・ユア・フレンズ』 - Hate Your Friends (1987年、Taang!)
- 『クリエイター』 - Creator (1988年、Taang!)
- 『リック』 - Lick (1989年、Taang!)
- 『ラヴィー』 - Lovey (1990年、Atlantic)
- 『イッツ・ア・シェイム・アバウト・レイ』 - It's a Shame About Ray (1992年、Atlantic)
- 『カモン・フィール』 - Come on Feel the Lemonheads (1993年、Atlantic)
- 『カー・ボタン・クロス』 - Car Button Cloth (1996年、Atlantic)
- The Lemonheads (2006年、Vagrant)
- Varshons (2009年、The End)
- 『ヴァーションズ 2』 - Varshons 2 (2019年、Fire)
EP
[編集]- Laughing All the Way to the Cleaners (1986年、Amory Arms/Huh-Bag) ※自主制作
- Favourite Spanish Dishes (1990年、Atlantic)
- Patience and Prudence (1991年、Atlantic)
デモ・アルバム
[編集]- Hotel Sessions (2011年、Cobraside)
コンピレーション・アルバム
[編集]- Create Your Friends (1989年、Taang!)
- 『ザ・ベスト・オブ・レモンヘッズ』 - The Best of The Lemonheads: The Atlantic Years (1998年、Atlantic)
- Laughing All the Way to the Cleaners: Best of Lemon (2011年、Bertus (H'art) / Music Club)
- If Only You Were Dead (2014年、Fire)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h Erlewine, Stephen Thomas. “The Lemonheads Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. All Media Network. 2022年6月4日閲覧。
- ^ Schlansky, Evan (2009年3月29日). “Lemonheads Nab Liv Tyler, Kate Moss For Truly Weird Covers Album”. American Songwriter. 2022年6月4日閲覧。
- ^ “Ryan Adams x The Lemonheads Team Up”. Clash (2012年9月19日). 2022年6月4日閲覧。
- ^ “Latitude Festival, Henham Park, Suffolk”. インデペンデントIndependent (2006年7月17日). 2022年6月4日閲覧。
- ^ “HEAR PUNK ACT UROCHROMES' SNARLING, ACID-FRIED COVER OF LEMONHEADS' "STYLE"”. Revolver. Project M Group (2019年5月17日). 2022年6月4日閲覧。
- ^ Evan Dando & The Lemonheads - Interviews - Nic Dalton exclusive - 2014年3月4日閲覧
- ^ a b The Lemonheads | Awards | AllMusic
- ^ Dando in the underworld | Music | The Observer - 2014年3月3日閲覧
- ^ Reunion brings back indie-rock granddaddies Dinosaur Jr. | Reno Gazette-Journal | rgj.com - 2014年3月3日閲覧
- ^ The Lemonheads - Biography - 2014年3月3日閲覧
- ^ a b レモンヘッズ(Lemonheads)の復活作には、ガース・ハドソン/J.マスシスらが参加! - CDJournal.comニュース - 2014年3月3日閲覧
- ^ Varshons - The Lemonheads | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ Ryan Adams joins The Lemonheads on their new album | News | NME.COM - 2014年3月3日閲覧