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プログレスMS-15

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
プログレスMS-15
ISSからドッキング解除後のプログレスMS-15
名称Прогресс МC-15
Progress-76P (NASA)
任務種別ISS再補給
運用者ロスコスモス
COSPAR ID2020-050A
SATCAT №45937
ウェブサイトhttps://www.roscosmos.ru/
任務期間384日10時間2分
特性
宇宙機プログレスMS-15
宇宙機種別プログレスMS
製造者エネルギア
打ち上げ時重量7000 kg
ペイロード重量2540 kg
任務開始
打ち上げ日2020年7月23日14時26分21秒 UTC[1][2][3]
ロケットソユーズ2.1a
打上げ場所バイコヌール宇宙基地31番射点
任務終了
廃棄種別軌道離脱
減衰日2021年2月9日09時13分 UTC[4]
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.65°
ISSのドッキング(捕捉)
ドッキング ピアース天底
ドッキング(捕捉)日 2020年7月23日17時45分 UTC
分離日 2021年2月9日05時21分 UTC
ドッキング時間 200日11時間36分
輸送
重量2540 kg
加圧1454 kg
燃料600 kg
ガスカーゴ420 kg
水カーゴ46 kg(酸素)
プログレスISS再補給

プログレスMS-15ロシア語: Прогресс МC-15、ロシア製造番号444、NASAではプログレス76Pと呼称)は、国際宇宙ステーション(ISS)への再補給のためにロスコスモスが打ち上げるプログレス補給船。これはプログレス宇宙機の167回目の飛行となる[5]

来歴

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プログレスMSはプログレスMをもとに航法装置を強化した無人輸送機。この強化されたバリエーションは2015年12月21日に初めて打ち上げられた。このバージョンでは以下の強化が施されている:[5][6][7]

  • 人工衛星を展開可能な新しい外部コンパートメント。それぞれのコンパートメントは4個までの発射コンテナーを搭載することができる。プログレスMS-03で初めて搭載された。
  • ドッキングおよび密閉機構の電気モーターの予備システムの追加による強化された冗長性
  • 貨物コンパートメントへのパネル追加による微小隕石防護力の増強
  • ロシアのルーチ中継衛星とのリンク機能によって、地上局の視野外でもテレメトリーと制御が可能に
  • 地上局による軌道決定の必要なしに状況ベクトルおよび軌道パラメーターの決定を可能にするGNSS自律航法
  • 宇宙ステーションとの直接無線データ交換機能によるリアルタイムの相対ナヴィゲーション
  • ドッキング操作のための強化されたTV視野を可能にする新しいディジタル無線システム
  • 統合コマンド・テレメトリー・システム(UCTS)によるウクライナ製のChezara Kvant-V無線システムおよびアンテナ・フィーダー・システムの置き換え
  • クルスAからクルスNAディジタル・システムへの置き換え

打ち上げ

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ソユーズ2.1aロケットがプログレスMS-15を国際宇宙ステーションへ打ち上げるために使用された。プログレスMS-15は2020年7月23日14時26分21秒 UTCにバイコヌール宇宙基地31番射点から打ち上げられた。通常の打ち上げの後、プログレスMS-15は同日17時45分00秒 UTCにピアース・モジュールにドッキングした[3][8]

ドッキング

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打ち上げの約3時間20分後の17時45分00秒 UTCにプログレスMS-15はピアース・モジュール天底側ポートに自動で成功裏にドッキングし[3][8][9]、2021年2月までその場所にとどまった[4]。ミッション完了後、プログレスMS-15はステーションから離脱し、南太平洋上で破壊されるように大気圏に再突入した[4]

貨物

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プログレスMS-15宇宙機は、1430kgの与圧貨物を含む2540kgの貨物を搭載していた:[1]

  • 与圧貨物: 1430 kg
  • 燃料: 620 kg
  • 酸素: 46 kg
  • 水: 420 kg

ドッキング解除と投棄

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プログレスMS-15は2021年2月9日までステーションにドッキングしており、ゴミを積み込んでステーションから離れ、南太平洋上で破壊されるように大気圏に再突入した[4]。当初の計画ではピアース・モジュールも一緒にステーションを離れ、このミッションの終わりに廃棄されるはずだったが[10][11]ナウカ・モジュールの打ち上げまでステーションに残されることになった。

関連項目

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脚注

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  1. ^ a b Progress MS-15 cargo spacecraft launched from the Baikonur Cosmodrome”. Roscosmos (23 July 2020). 2021年8月12日閲覧。
  2. ^ Launch Schedule”. Spaceflight Now (23 July 2020). 2 October 2020閲覧。
  3. ^ a b c Progress MS-15 arrives at Station with eventful automated docking”. NASASpaceFlight.com (23 July 2020). 31 July 2020閲覧。
  4. ^ a b c d Прогресс МС-15 завершил свой полет” [Progress MS-15 completes its flight] (ロシア語). Roscosmos (9 February 2021). 9 February 2021閲覧。
  5. ^ a b Krebs, Gunter (1 December 2015). “Progress-MS 01-19”. Gunter's Space Page. 2 October 2020閲覧。
  6. ^ Progress MS-15 2020-050A”. NASA (10 February 2021). 15 February 2021閲覧。  この記述には、アメリカ合衆国内でパブリックドメインとなっている記述を含む。
  7. ^ Zak, Anatoly. “Progress-MS”. RussianSpaceWeb.com. 2 October 2020閲覧。
  8. ^ a b Clark, Stephen (23 July 2020). “Progress supply ship docks with space station after last-minute misalignment”. Spaceflight Now. 31 July 2020閲覧。
  9. ^ Zak, Anatoly (23 July 2020). “Progress MS-15 arrives at ISS”. RussianSpaceWeb.com. 2021年8月12日閲覧。
  10. ^ Zak, Anatoly (22 March 2017). “Integrating the MLM Nauka with ISS”. RussianSpaceWeb.com. 6 August 2020閲覧。
  11. ^ Atkinson, Ian (19 August 2020). “Russia's Nauka Arrives Baikonur for final launch preparations”. NASASpaceFlight.com. 20 August 2020閲覧。