キプチャク語群
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キプチャク語群 | |
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北西テュルク語群 | |
話される地域 | ロシア南部、カザフスタン、キルギス、中国北西部など |
言語系統 | テュルク語族
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下位言語 |
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Kipchak–Bolgar Kipchak–Cuman Kipchak–Nogay and Kyrgyz–Kipchak |
キプチャク語群(キプチャクごぐん、Kipchak languages)は、テュルク語族の共通テュルク語派の一語群。ウクライナから中国にかけて広がり、2500万人以上に話される。
特徴
[編集]キプチャク語群は多くの共有特徴をもつ。いくつかは他のテュルク諸語と共通するが、キプチャク語群に独特のものもある。
他のテュルク諸語と共有の特徴
[編集]- テュルク祖語の*d,tが/j/になる。 (例: *hadaq > ajaq "足")
- 語頭の*h音が失われる。
独特の特徴
[編集]- 広 円唇母音の 母音調和 (例: olor vs. olar "彼ら") [要出典]
- 語頭の[*/j/]が頻繁に子音強化を起こす。(歯擦音のかたちで) (例: *[jetti] > [ʒetti] "7")
- [*/ɡ/] と [*/b/]が音節末の二重母音になる (例: *[taɡ] > [taw] "山", *[sub] > [suw] "水")
分類
[編集]キプチャク語群は地理的、および共有特徴によって4語群に区分される。[1]
- キプチャク・ブルガール語群(ウラル・カスピ語群):バシキール語、タタール語
- キプチャク・クマン語群(ポント・カスピ語群):カラチャイ・バルカル語、クムイク語、カライム語、クリムチャク語、ウルム語、クリミア・タタール語
- キプチャク・ノガイ語(アラル・カスピ語群):ノガイ語、カラカルパク語、カザフ語
- キルギス・キプチャク語群:キルギス語、南アルタイ語
文献
[編集]- Johanson, Lars and Csató, Éva Ágnes (1998). The Turkic Languages. London: Routledge. ISBN 0-415-08200-5.
- Menges, Karl H. (1995). The Turkic Languages and Peoples (2nd ed.). Wiesbaden: Harrassowitz. ISBN 3-447-03533-1.
脚注
[編集]- ^ Nordhoff, Sebastian; Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin, eds. (2013). "Kipchak". Glottolog. Leipzig: Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology.