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エンタープライズ (空母・3代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エンタープライズ
航行するエンタープライズのイラスト
基本情報
建造所 ニューポート・ニューズ造船所
運用者  アメリカ海軍
艦種 航空母艦原子力空母
級名 ジェラルド・R・フォード級航空母艦
前級 ニミッツ級航空母艦
艦歴
起工 2022年4月5日
進水 2025年(予定)
就役 2028年(予定)
要目
満載排水量 101,605[1]トン
全長 332.84m[1]
最大幅 78m[1]
吃水 12m
主機 蒸気タービン 4基
原子炉 A1B加圧水型原子炉 2基
推進 スクリュープロペラ 4軸[1]
最大速力 30ノット
乗員 4,539-4,660[1]名(航空要員含む)
兵装ファランクスCIWS 3基
ESSM短SAM8連装発射機 2基
RAM近SAM21連装発射機 2基
レーダー AN/SPY-3 多機能型 1基
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CVN-80 PCU エンタープライズ[注釈 1]英語: PCU Enterprise)は、アメリカ海軍で建造中の航空母艦原子力空母)。

新型空母ジェラルド・R・フォード級の3番艦。ニミッツ級2番艦「ドワイト・D・アイゼンハワー」(CVN-69)の後継として2028年に就役が予定されている[2][3]

命名

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2012年12月1日、「CVN-65 エンタープライズ」(先代のエンタープライズ級ネームシップ)の退役式典前のスピーチで、レイ・メイバス英語版海軍長官がCVN-80を「エンタープライズ」と命名すると述べた[4]

エンタープライズ」(「冒険」の意)を艦名に冠するアメリカ海軍所属艦艇としては9代目、空母としては3代目にあたる[3]。また、「エンタープライズ」は1966年就役の「アメリカ」(CV-66)以来の空母において艦名が人名に由来しない艦となる。

また、ネームシップの名の由来となったジェラルド・R・フォード大統領は、スペースシャトル・エンタープライズの命名をした人物である。

建造

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「エンタープライズ」はバージニア州にあるハンティントン・インガルス・インダストリーズニューポート・ニューズ造船所で建造される。2018年8月24日、起工式に先立ち鋼材切り出しが始まり、式典には五輪金メダリストであるシモーネ・バイルズケイティ・レデッキーが出席した[5]

「エンタープライズ」は2025年就役を予定しているが、建造コスト削減のため2番艦「ジョン・F・ケネディ」同様建造期間を長くすることも検討されている。もしこの案が採用された場合、「エンタープライズ」の就役は2027年となる[6]

注釈・脚注

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注釈
  1. ^ アメリカ海軍の現役艦艇は名称に「USS」(United States Ship、米国艦艇)の艦船接頭辞をつけるが、本艦はまだ就役していないため代わりに「PCU」(Pre-Commissioning Unit、未就役ユニット)をつける。
脚注
  1. ^ a b c d e 多田智彦 2012, p. 14
  2. ^ Navy To Name Next Ford Class Carrier Enterprise” (26 July 2012). 1 December 2012閲覧。
  3. ^ a b News Release - Navy’s Next Ford-Class Aircraft Carrier to be Named Enterprise”. U.S. Navy (1 December 2012). 1 December 2012閲覧。
  4. ^ USS Enterprise Public Affairs (1 December 2012). "Enterprise, Navy's First Nuclear-Powered Aircraft Carrier, Inactivated" (Press release). Navy News Service. NNS121201-03. 2015年12月10日閲覧
  5. ^ 「海外艦艇ニュース 米空母エンタープライズの鋼材切り出しがスタート」 『世界の艦船』第868集(2017年11月号) 海人社
  6. ^ Ronald O'Rourke (26 July 2012). “Navy Ford (CVN-78) Class Aircraft Carrier Program: Background and Issues for Congress”. Congressional Research Service. 1 December 2012閲覧。

参考文献

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  • 河津幸英『図説 徹底検証 アメリカ海軍の全貌 対中国作戦と新型艦艇』アリアドネ企画、2016年。ISBN 978-4-384-04677-9 
  • 多田智彦『世界の戦闘艦カタログ』アリアドネ企画、2012年、978-4-384-04527-7頁。 

外部リンク

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