XBT-17 (航空機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ステアマン XBT-17

ステアマン XBT-17

ステアマン XBT-17

ステアマン XBT-17Stearman XBT-17)は、ステアマン・エアクラフト社が(Model X-90として)設計/製作した低翼単葉複座の基本練習機である[1]1942年アメリカ陸軍航空軍(USAAF)がXBT-17として評価試験を実施した[2]

設計と開発[編集]

X-90は片持ち式の低翼単葉機で、乗員は密閉式キャノピーの中でタンデムに搭乗した[1]。固定の尾輪式降着装置を持ち、出力225 hp (168 kW)のライカミング R-680エンジンを搭載した機体は1940年に初飛行を行った[1]アルミニウムの使用を最小限に抑えるために主翼は木製、前部胴体は鋼管製となっていた[3]1942年にこの機体は出力450 hp (336 kW)のプラット・アンド・ホイットニー R-985エンジンに換装されてModel X-91に改称された[1]。X-91はUSAAFによりXBT-17として評価を受けたが、それ以上の機体が製作されることはなかった[1][2]

派生型[編集]

ステアマン X-90
出力225 hp (168 kW)のライカミング R-680エンジンを搭載した試作基本練習機[1]
ステアマン X-91
X-90を出力450 hp (336 kW)のプラット・アンド・ホイットニー R-985エンジンに換装してUSAAF の評価を受けた型[1]
ステアマン XBT-17
X-91にUSAAF が与えた名称[2]

要目 (XBT-17)[編集]

出典: [4]

諸元

性能

  • 最大速度: 306 km/h (165 kn) 190 mph
  • 巡航速度: 257 km/h (139 kn) 160 mph
  • 実用上昇限度: 6,096 m (20,000 ft)
  • 上昇率: 6.6 m/s (1,300 ft/min)


お知らせ。 使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

関連項目[編集]

出典[編集]

脚注
  1. ^ a b c d e f g American airplanes: Stearman”. www.aerofiles.com (2008年12月1日). 2010年2月16日閲覧。
  2. ^ a b c Andrade 1979, p. 61
  3. ^ Bowers 1989, p.270.
  4. ^ Bowers 1989, p.271.
参考文献
  • Andrade, John (1979). U.S.Military Aircraft Designations and Serials since 1909. Midland Counties Publications. ISBN 0-904597-22-9 
  • Bowers, Peter M. (1989). Boeing Aircraft since 1916 (Third ed.). London: Putnam. ISBN 0-85177-804-6 

外部リンク[編集]