Wiki Loves Monuments

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Wiki Loves Monuments
LUSITANA WLM 2011 d.svg
Wiki Loves Monumentsのロゴ
Participating Countries WLM 2016.svg
Wiki Loves Monuments 2016 参加国
ジャンル 写真
開始日 9月1日
終了日 9月30日
経年 6年
初回開催 2010年
最終開催 2017年開催中
参加者 写真家
主催 ウィキペディアのコミュニティ構成員
ウェブサイト
www.wikilovesmonuments.org

Wiki Loves Monuments (ウィキ・ラブ・モニュメント、WLM) は、毎年9月に開催される歴史的建造物(heritages, 文化遺産)の国際写真コンテストである。ウィキペディアのコミュニティ構成員によって運営される。コンテスト参加者は、各自の居住地域にある文化財建造物や史跡などを撮影し、ウィキメディア・コモンズに投稿する。参加国の歴史的建造物に脚光を浴びせることが、催しの目的である。

Wiki Loves Monumentsは2010年にオランダから始まった。翌2011年には欧州各国に広まり、最大の写真コンテストのギネス記録を更新した[1]。2012年には欧州以外の国も加わり、参加国は35ヶ国に上った[2]

歴史[編集]

ボランティアが新規もしくは変更されたリストのデータを写真の実際のカテゴリにトランスレートしたり新たに見つけた写真を既存のリストに収集したりするといった舞台裏での実際の作業工程を示すインフォグラフィック。ほとんどの作業を歴史的建造物愛好家が行なっているが、写真を発見する作業は熟練したボランティアによるバッチ処理で半自動化されている。

Wiki Loves Monumentsは当初オランダにあるライクスモニュメントの写真を対象にしており、美しさ、科学的価値、文化的重要度を再認識するような建築物などがライクスモニュメントに指定された。初回ではドレンテ州の考古学的歴史的建造物、デン・ハーグにあるノールドアインデ宮殿オランダ語版アムステルダム運河にある建築物を含むライクスモニュメントの写真12,500枚が投稿された[3]

この成功は他のヨーロッパ諸国の関心を集め、2011年はヨーロッパ文化遺産の日を記念して18カ国が参加し[4][5]、最終的に170,000万近くの写真がアップロード、そして168,208枚の写真が5,000人の参加者によってウィキメディア・コモンズにアップロードされたとしてギネス世界記録に世界最大の写真コンテストとして登録された[1]

2012年はアンドラカタルーニャ州アルゼンチンオーストリアベラルーシベルギーカナダチリコロンビアチェコデンマークエストニアフランスドイツガーナインドイスラエルイタリアケニアルクセンブルクメキシコオランダノルウェーパナマフィリピンポーランドルーマニアロシアセルビアスロバキアスペイン南アフリカ共和国スウェーデンスイスウクライナアメリカ合衆国といった世界30以上の国と地域が正式参加[2]、インドのデリーにあるサフダル・ジャング廟の写真が35万枚の中から最優秀賞に選出された[6][7]

コンテスト規定[編集]

基本的な既定は参加国の委員会や撮影者にとって非常に単純である。参加国の委員会はコンテストで使用される固有識別子を使ってモニュメントのリストを登録する必要がある。また参加撮影者は9月1日から30日まで固有識別子を付けた上で直接ウィキメディア・コモンズにアップロードする必要があるが、アカウントを持っていない場合は最初に作成しなければならず匿名投稿ではコンテストの対象にならない。通常写真はいつでもアップロードできるが、コンテストにエントリーするためには9月にアップロードしなければならない、その上写真はCC-BY-SA 3.0(もしくはCC-by、CC-0といった他の互換性があるライセンス)というフリーライセンスロシア語版にしなければならない。

リスト[編集]

コンテスト対象の写真は「百科事典的」であることを考慮せねばならず、被写体のモニュメントは地元政府が選定したものでなければならない。これは各国が提出したリストに基づいている。撮影者はアップロードする写真に公式の識別子と地理座標系を付けなければならないが、Wiki Loves Monumentsのウェブサイトや自分の情報を付けたモバイルアプリケーションでアップロードするときに通常気づかない。この情報を含む政府のリストは年間を通じて改良され情報の変更に対応する形で調整されている。参加国の現在選定されているものは単純にそれらの国ごとのボランティアによって提出するリストを作成するために時間をかけている。しかし、一部の国では法的規制によりリストや歴史的建造物の写真がウィキペディアにそぐわない場合があり、文化遺産に関する法律は管轄権によって幅広い種類がある。

最優秀賞[編集]

固有識別子[編集]

参加者が今いる場所で歴史的建造物を見つけ固有識別子で接続することを助けるために、提出リストはユーザーフレンドリーなWiki Loves Monumentsのウェブサイトにリンクされている[8]。ウィキメディア財団はWLMウェブサイトの費用を出していることに加えて、Androidに対応したWiki Loves Monumentsアプリを開発しているが[9]、マイアデュモンもiPhoneに対応したアプリを開発している[10]

WLMのウェブサイトやこれらのアプリの論理は写真に固有識別子を付ける工程を簡素化する。ほとんどの参加者はウィキペディアやウィキメディア・コモンズの初期からの寄稿者だが自身でこれを行うことは出来ない。固有識別子や他の提出リスト情報はウィキペディアのテンプレートを使ったアップロード時に参加者の写真に添付される。例として、「Smedestraat 33, Haarlem」という固有識別子は番号19695でオランダのWLMウェブサイトにおいてオランダ語版ウィキペディアにあるような提出リストで見つけることができる:[11]

この例では既にWLMコンテント間にアップロードされた写真があるものの、もし写真がない場合写真欄に「WLM easy upload link」が以下のように表示される:

アップロードリンクをクリックすると提出リストをURLの引数として受け取る、コモンズにある特別なWLMキャンペーンアップロードページにアクセスされる。このWLMキャンペーンアップロードページは常に歴史的建造物愛好家にとって利用可能だが、写真は9月に使用されている場合にのみコンテントで有効になる。

脚注[編集]

  1. ^ a b ギネス・ワールド・レコーズ、2012、『Largest photography competition』(2013年5月29日取得、http://www.guinnessworldrecords.com/records-6000/largest-photography-competition/)。
  2. ^ a b Eglash, Ruth (2012年8月28日). “Hundreds of cultural sites to be visually documented during "Wiki Loves Monuments event."”. Jerusalem Post. 2012年9月15日閲覧。
  3. ^ (フランス語) Virginie Malbos, Le monumental concours de Wikimédia, dans Libération, 9 September 2011, consulted 22 August 2012. "The operation had taken place last year in the Netherlands, and was concluded by the arrival of 12,500 new royalty-free photos."
  4. ^ (イタリア語) Bologna su 'Wiki loves monuments' La raccolta delle foto più belle, dans Il Resto del Carlino, 11 août 2012, consulté le 22 août 2012. "In 2011, the competition has also increased, with the participation of 18 European countries that helped with 170,000 images, and now has the support, among others, the Council of Europe and the European Commission."
  5. ^ Chenu, Isabelle (2011年9月25日). “Le site Wikipédia aime les monuments” (French). Radio France Internationale. 2012年8月22日閲覧。 “So far, there are 18 European countries participating in the contest.”
  6. ^ Phadnis, Renuka (2012年12月7日). “Indians win in Wiki mega photo contest”. The Hindu英語版 (Bangalore, India). http://www.thehindu.com/news/national/indians-win-in-wiki-mega-photo-contest/article4171695.ece 2012年12月8日閲覧。 
  7. ^ “Indian photo wins Wiki Loves Monuments online contest”. BBC. (2012年12月7日). http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-india-20637540 2012年12月8日閲覧。 
  8. ^ 各Wiki Loves Monumentsのウェブサイトは別々の国の委員会で管理されていて、全てWiki Loves Monuments公式サイトからリンクされている
  9. ^ Kölner fotografieren Denkmäler für Wikipedia” (German). Koln.de Tourism (2011年9月25日). 2012年9月11日閲覧。 “(...) also have two free mobile apps for competition: the Android app of the Wikimedia Foundation for direct upload to Wikimedia Commons and the iPhone app 123POI, the hundreds of thousands of sites around the world makes discoverable by geocoding.”
  10. ^ Name * (2012年9月30日). “Wiki loves Monuments: MairDumont presents special edition of its 123POI app”. Mairdumont.com. 2013年2月26日閲覧。
  11. ^ オランダのWLMウェブサイトで掲載されているハールレムの歴史的建造物はオランダ語版ウィキペディアにあるハールレム中心部のライクスモニュメント一覧でも参照できる

関連項目[編集]

外部リンク[編集]