Spotty Syrup

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Spotty Syrup
biceEP
リリース
録音 Studio first step
Gok Sound
bice's room
ジャンル インディーポップ
レーベル PUSHBIKE/UNDER FLOWER RECORDS
プロデュース 田中謙次、bice
bice アルバム 年表
Charmless?
(中島優子名義)
(1996年)
Spotty Syrup
(1998年)
Covers
2000年
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Spotty Syrupスポッティ・シロップ)は、日本シンガーソングライターbice (ビーチェ、1972年4月11日 - 2010年7月26日)の中島優子名義から bice 名義へ変更してのデビュー・ミニ・アルバムである。1998年4月30日にアンダーフラワーのプッシュバイクから発売(UFPB-015)。

概要[編集]

プロデュースは Kanetsugu "Kan" Tanaka ことアンダーフラワー社長・田中謙次とbice自身。1曲を除き全て英語詞となっており、説明的な言葉が補われた訳詞カードが封入されている。演奏には田中、biceのほか、彼女が自らアンダーフラワーにコンタクトを取るきっかけとなった[1]同レーベル出身のノーナ・リーヴスのメンバーが参加している。

発売当時、タワーレコード新宿ルミネ店のインディーズチャート1位、HMV原宿店・J-POP総合チャート10位を獲得[2]するなど、インディーズCDを取り扱う大手音楽ソフト販売チェーン店を中心に好調な売れ行きを示した。また、本作はSUGIZOに激賞され[3]、翌年の1999年、SUGIZO主催レーベルCROSSからリリースされたコンピレーション『Grand Cross 1999』への参加や、その後の一連のコラボレーションの契機となった。

2011年11月からNHKミニ番組、「環境プレマップ」で「How deep is your love」 が使用された。

2018年4月21日、レコード・ストア・デイ限定商品としてアナログ盤で再発売された。

収録曲[編集]

再発売のアナログ盤では楽曲の#1から#3までがA面に、#4から#6までがB面に収録されている。

  1. Raincoat
    • 作詞: bice & Ayuo、作曲: bice、編曲: 田中謙次 & bice
  2. How deep is your love 
    ビージーズ1977年のヒット曲のカバー。後に2000年発表のカバー・ミニ・アルバム『Covers』にも収録。
  3. Milk film
    • 作詞: bice & Ayuo、作曲: bice、編曲: 田中謙次 & bice
    ・『FLOWERS Are Go! Vol.2』(1998年)、アンダーフラワーの15周年記念盤『love flowers』(2007年)などのコンピレーション盤にも収録されている、アルバムの中核となっている曲。
  4. Planet
    • 作詞: bice 作曲: bice、編曲: bice
    演奏録音ミキシング全てbice本人による自宅録音
  5. Make believe
    • 作詞: bice & Ayuo 作曲: bice、編曲: 田中謙次 & bice
  6. Listen
    • 作詞:bice、作曲:bice、編曲:田中謙次 & bice
    ・本作唯一の日本語詞による曲

参加ミュージシャン[編集]

エンジニア、その他スタッフ[編集]

  • 近藤祥昭 - 録音、ミキシング
  • 小林由美 - 録音
  • Tamura Motomori - 録音
  • bice - 録音、ミキシング(Planet のみ)
  • scuba-dive graphics - アート・ワーク

出典、脚注[編集]

  1. ^ MARQUEE Vol.11 1999年4月11日発行 bice 1st インタビュー
  2. ^ ライブイベント「Well Known Act Vol.1」公式 biceプロフィール (2001年)
  3. ^ SUGIZO公式 『Grand Cross 1999』(1999年8月11日)リリース時のSUGIZOインタビュー 「bice、いいでしょ? ある人から薦められて彼女のファースト・ミニ・アルバムを聴いて、ガツンと来たヴォーカリストなの。俺、J-WAVEで「EINSOF」という番組やってたでしょ。気に入ったから、そこでかけまくって。biceが発表した『Spotty Syrup』もほとんど英語なんです。アコースティックなサウンドと彼女の声だけの世界。そのシンプルさ。『Spotty Syrup』は、すごくいい作品ですよ」

関連項目[編集]

外部リンク[編集]