Klipsch
Klipsch Audio Technologies(クリプシュ・オーディオ・テクノロジーズ)は、アメリカ合衆国・インディアナ州インディアナポリスを本拠とする音響機器開発製造企業である。
1946年にアーカンソー州ホープにおいて、ポール・W・クリプシュ(1904年-2002年)により「Klipsch and Associates」として設立された。全米市場のオーディオ専門店および家電量販店では売り上げトップであり,全米の劇場で採用されているスピーカーでもNo.1のシェアとなっている。またハードロック・カフェでは公式スピーカーとして指定されている。日本ではイーフロンティア(その後、会社分割により株式会社フロンティアファクトリー[1]に変更)が2011年7月から商品のHP直販、同年9月から店頭発売を行っていたが、2019年9月からはオンキヨー株式会社が販売代理店となっている。(但し、旧製品については引き続き株式会社フロンティアファクトリーがサポートを行う。)[2]
主要なテクノロジー[編集]
ホーン機構を使用したスピーカーが、最も良く知られている技術として挙げられる。創業以来、ポールはホーン機構を使用した良質なスピーカー生産を目標の一つとして促進している。ファイバーグラスを利用したホーン機構スピーカーの実用化やオープンな音質を持つtractrix (トラクトリクス)形状の中低域ホーンの開発でも知られる。さらにポールは、ダイアフラムの素材を従来の絹から石炭酸、アルミニウムおよびチタンなどに変え、より純粋な音をホーンに注入することに成功した。
主な製品[編集]
スピーカー[編集]
Referenceシリーズ[編集]
Referenceスピーカーシリーズの特徴は特許取得の「Tractrix」と呼ばれるホーンドライバーと、レッドカッパー(赤銅色)のCerametallic (セラメタリック)ウーハーの仕様である。この混合素材は非常に耐久性に優れ、コーンの動きをコントロールすることが可能である。
イヤホン、ヘッドホン[編集]
マーク・ブランチャード(Mark Blanchard)によって開発された特許取得済のOval Ear Tips(イヤーピース)を使用しており、これは解剖学的に人間の耳の穴の形にフィットするよう設計されている。この楕円形のシリコン製チップは耳の穴の一点に圧力を集中させることなく、耳の疲れを最小化する。かつ、このチップは挿入時に耳に密着し、騒音の軽減と適切な周波数特性を得ることができる。
業務用製品[編集]
クリプシュ社のスピーカーはハードロックカフェ系列店のオフィシャルスピーカーとしても有名である。またいくつかのAMCシアター、Regalシアターでも使用され、KrikorianシアターではKlipsch KMXサウンドシステムを導入している。
ハリウッドのBMシアターではクリプシュのシアターシステムを18,000人収容の映画館で使用している。シンガポールのGolden Villageは、クリプシュのカスタムスピーカーをGV GrandおよびIMAXシアターに使用している。
脚注[編集]
参考文献・外部リンク[編集]
- 米国webサイト
- 日本公式ページ
- クリプシュスピーカー徹底レビュー―"全米No.1"ブランドの実力はいかに!? - ファイルウェブ、2011年12月19日