ホーン機構

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中音域用ホーンスピーカー
ホーンスピーカーの作動原理

ホーン機構(Horn loudspeaker)は、スピーカーの構造の名称である。

技術特性[編集]

  • 比較的低出力のアンプでも高能力で使用できる特性を持つ。
  • 低歪みでり、広いダイナミックレンジを持つ。つまり小さい音から大音量まで再現できる。
  • 的確な指向性を持ち、音の放出パターンが分散せず、方向が定まっている。フラットな周波数特性を持つこと、つまり不自然な音の強調がない。
  • 歴史的には、ホーン機構によって生み出された独特の音を「honkiness」という言い方で批評する意見もある。この音の特性については、原因が定かでないが、ひとつにはホーンの材質による振動が考えられる。当初、金属性のホーンが使用されており、素材特性として唸り音を生み出す可能性があった。ポール・W・クリプシュ英語版によりファイバーグラスをホーン機構を使用したスピーカーが実用化され、これにより金属素材よりも独特の音を緩和することができるようになった。
  • もうひとつの「honkiness」の原因は、ホーンの形状がホーンドライバーから音波を増幅させるときに引き起こされる音響共振反射ではないかと考えられる。
  • 通常の音響効果に加えて、このような共振と反射が発生すると、電気インピーダンスに影響を及ぼし、パッシブ・クロスオーバー・ネットワークに問題を引き起こす。
  • ポール・W・クリプシュにより、従来のホーン設計と比べて「honkiness」を減少し、よりオープンな音質を持つトラクトリックス形状の中低域ホーンが実用化されている。