Gコード

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Gコードは、アナログテレビ放送におけるテレビ番組のチャンネルや放送時間を特定するための数字列をいう。テレビ番組の録画に利用された。

概要[編集]

ビデオ・プラス

Gコードの始まりは1988年で、アメリカのジェムスターTVガイド・インターナショナルビデオの録画予約をする際の入力作業が簡略化できる様、最大8桁の数字を入力するだけで予約が完了する「VCR Plus」というシステムを開発した。地方紙「ロサンゼルス・タイムズ」でそれを掲載した後、全米各地の新聞に掲載し、ビデオ利用者からの絶大な反響を得た。

日本では1992年4月1日朝日新聞夕刊)で独占掲載を開始し、それに合わせて日本法人のジェムスター・ジャパン社から「ビデオ・プラス」という専用リモコンを発売した。その後、その年の夏には朝日新聞系スポーツ紙日刊スポーツ(東京首都圏版のみ)でも掲載されるようになり、12月1日には朝日新聞の朝刊読売新聞の朝夕刊にも掲載され、翌1993年以降、全国各地のほとんどの新聞やテレビ雑誌などに幅広く掲載されるようになった。ただ、Gコードの掲載にはジェムスター社とのライセンス契約が必要であり、コストもかかることから一部の地方紙(埼玉新聞山口新聞高知新聞琉球新報など)では掲載されていないものもあった。特にスポーツ紙に関しては殆どが掲載されておらず、日刊スポーツ東京首都圏版以外ではサンケイスポーツ東京・大阪版と道新スポーツ中日スポーツ東京中日スポーツが掲載したのみであった。

また、この流れに合わせて、ジェムスター社とのライセンス契約を結んだビデオデッキにもGコード入力機能が搭載されるようになり、多くのVTR・HDDレコーダーなどがGコードに対応していた時期もあった。

日本においても、ビデオデッキなどに面倒な録画予約の設定入力の手間が省けることから大いに受け入れられた[1]ものの、特に当時盛んであった野球中継の延長による放送時間の変更など、番組の放送時間が変更になった場合はGコードで予約された番組は録画されず、別の番組が録画されてしまうためGコード自体が無効となるなど、弱点もあった[2]。また、番組開始・終了時間が早朝・深夜の中途半端な時間ではそのまま対応できず、コードを入力すると録画開始・終了時間が実際の番組開始・終了時間とずれていたこともあった[3]。また、テレビ番組欄でGコードがスペースをとることになったため、元々枠の小さかった深夜番組では番組タイトルや番組内容を極端に省略して掲載するようになった。

Gコードは最大8ケタだが、「1」や「2」などといった若い番号はゴールデンタイムの番組に多く、逆に早朝・深夜の番組では8ケタになることが多かった。

しかしその後はEPG(電子番組表)に対応した録画機器が増えたこと、ケーブルテレビ(自主放送チャンネルに限る)、CS放送アナログ放送デジタル放送とも)、放送大学BSデジタル放送地上デジタルテレビジョン放送がいずれもGコードに対応していないこと、一部のテレビやチューナーからはIrシステムによるVTRコントロール機能、さらにHDMI連動機能を用いる形で、EPGを使用した連動録画予約ができることなどから、Gコードの需要は次第に減少した。

日本経済新聞では関東地方山梨県静岡県東海3県近畿2府4県及び福岡県佐賀県のみGコード付の番組表が掲載されていたが、2009年1月31日付をもってGコードの掲載を終了した。また日刊スポーツも東京首都圏版に掲載されていたGコードの掲載を2009年3月末で終了している。産経新聞は東京本社版・大阪本社版ではGコードが掲載されていたが、2009年10月1日に創刊された九州・山口特別版には創刊当初から掲載されていない。また、テレビジョン放送完全デジタル化に伴い、日本国内ではサービス自体が2011年7月23日でアナログ放送向けGガイドとともに原則終了し、以後はデジタル放送向けGガイドに一本化される。ジェムスター・ジャパン社は、「アナログ放送終了後もGコード予約を利用できる対象が、シャープ日本ビクター社製の一部録画機と、ケーブルテレビ会社による“デジアナ変換”受信に限られる」ことを明らかにしている[4]。また番組表へのGコード掲載については、新聞・TVガイドザテレビジョン等のテレビ情報誌では2011年7月23日付を最後に完全終了した(東日本大震災で甚大な津波被害を受け、アナログ放送終了が2012年3月31日に延期された岩手県宮城県福島県の発行分も含む)。2013年4月時点でも掲載されていたのは、Gガイドの提供するインターネットのYahoo!テレビにおける番組表で、2013年中に同番組表でのGコード掲載も廃止されるに至った。

日本に限らず世界的にもテレビ放送のデジタル化に伴い、2010年代のうちに淘汰されるとされる。また、全世界で以下のように4種類のGコードシステムが使われており、それぞれのシステムに互換性はない。

  • 北米 - VCR Plus+
  • 日本・韓国・中国・香港・台湾・オーストラリア - Gコード
  • 英国・アイルランド - VideoPlus+
  • その他 - ShowView

脚注[編集]

  1. ^ Gコードが採用されるまでは、松下電器製ビデオデッキ(マックロード)で、リモコンにバーコードスキャナーの機能を持たせた機種が発売されていたことがあり(初めて搭載されたのは1986年)、週刊TVガイドなどのテレビ情報誌にはかつて主な番組では録画予約のためのバーコードが記載されていたこともあった。
  2. ^ 録画日・チャンネル・録画時間がどのようにしてコード化されるかはジェムスター社の企業秘密であったため、一般ユーザーが自らの手でコードを作成することはほぼ不可能であった。
  3. ^ 放送時間が深夜2時32分から37分だった場合、録画時間が深夜2時30分から40分などとなっていたりした。
  4. ^ GEMSTAR JAPAN ~Gコードの対応

関連項目[編集]

外部リンク[編集]