テティス獣類

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テティス獣類
アフリカゾウ(長鼻目、左上)、アメリカマナティー(海牛目、右上)、
モエリテリウム(長鼻目、左中)、ケナガマンモス(長鼻目、右中)、
パレオパラドキシア(束柱目、左下)、アルシノイテリウム重脚目、右下)[1]
地質時代
新生代古第三紀暁新世
- 第四紀完新世(現世)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
下綱 : 真獣下綱 Eutheria
上目 : アフリカ獣上目 Afrotheria
階級なし : テティス獣類 Tethytheria
学名
Tethytheria McKenna1975

テティス獣類(テティスじゅうるい、Tethytheria)は、アフリカ獣上目の哺乳類のうち、長鼻目(ゾウ目)、海牛目(ジュゴン目)、束柱目(デスモスチルス目)を含むタクソンである。そのうち、束柱目は既に絶滅している。マッケナにより1975年に提唱された。テティテリアテチス獣類テチテリアなどとも呼ばれる。テティス獣類の「テティス」は初期のテティス獣類の化石が見つかった地域の昔の海域、「テティス海」に由来する。

特徴

最も顕著な特徴は汗腺を欠くことである。また草食動物らしからぬ前方を向いた目、を持った歯、耳骨の形などにより特徴付けられる。

テティス獣類の最初期の化石インドアフリカなどテチス海の海域で発見されている。そのため、テティス獣類は、テチス海の遠浅の海で海草等を食べる草食動物を起源として生まれ、その後各地に放散したというシナリオが提唱されている。つまり祖形は水陸両棲の生活をおくる草食動物であったが、このうち陸棲傾向を強めたのが長鼻類、逆に水棲傾向をより強めたのが海牛類として分岐していったということになる(束柱類は水棲傾向を強めたが、海牛類ほどは水棲適応を押し進めなかった一群とみなせる)。

分類

上位分類

下位分類

ギャラリー

脚注

  1. ^ アルシノイテリウムに代表される重脚目はテティス獣類に近縁ではあるがテティス獣類には属さない