コンテンツにスキップ

TOI-2076

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2023年5月12日 (金) 17:10; メンテマン (会話 | 投稿記録) による版(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
TOI-2076
仮符号・別名 TOI 2076
星座 うしかい座[1]
見かけの等級 (mv) 10.0[2]
分類 恒星
軌道要素と性質
惑星の数 3
位置
赤経 (RA, α)  14h 29m 34s[2]
赤緯 (Dec, δ) +39° 47′ 26″[2]
距離 41.906±0.069 pc[2]
約130光年[1]
物理的性質
半径 0.761±0.016 R[2]
質量 0.85±0.026 M[2]
スペクトル分類 K[3]
表面温度 5187±54 K[2]
金属量[Fe/H] -0.032±0.048[2]
年齢 約2億400万年[1]
他のカタログでの名称
TIC 27491137[4]
Template (ノート 解説) ■Project

TOI-2076とは、地球からうしかい座の方向に約130光年離れた場所に位置する恒星である。年齢は約2億400万年とされている[1]スペクトル分類はK型[3]

大きさの比較
太陽 TOI-2076
太陽 Exoplanet

惑星系

[編集]
TOI-2076の惑星[2][5]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b 0.0682±0.0013 10.35509+0.0002
−0.00014
88.9±0.11° 2.518±0.036 R
c 0.1093±0.0021 21.01538+0.00084
−0.00074
88.84±0.12° 3.497±0.043 R
d 0.1539±0.0029 35.12537±0.00067 88.607±0.037° 3.232±0.063 R

TOI-2076を公転する太陽系外惑星は、2020年TESSによってTOI-2076.01とTOI2076.02の2つの惑星候補が存在する可能性が示されていた。その後の観測によって、2021年TOI-2076 bTOI-2076 cTOI-2076 dの3つの太陽系外惑星が確認された。TOI-2076 b(TOI-2076.01)の公転周期は10.4日である。当時TOI-2076 cとTOI-2076 dは詳細な公転周期が判明しておらず、17日以上としか判明していなかった[4][6][1]。大きさはそれぞれ地球半径の3.3倍、4.4倍、4.1倍で、ミニ・ネプチューンであると予測されている[5]。TOI-2076 bは地球の400倍の紫外線を受け取っている[1]

2022年3月7日、フォローアップ観測によってTOI-2076 c・TOI-2076 dの公転周期がそれぞれ約21日・約35日と判明した[5]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f TESS Discovers Planetary Systems around Two Young Co-Moving Stars”. SCI NEWS (2021年7月14日). 2021年7月15日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Catalog”. 太陽系外惑星エンサイクロペディア. 2021年7月15日閲覧。
  3. ^ a b Worlds Beyond Our Solar System: NASA’s Tess Discovers Stellar Siblings Host “Teenage” Exoplanets”. SciTechDaily (2021年7月14日). 2021年7月15日閲覧。
  4. ^ a b TESS Project Candidates”. NASA. 2021年7月15日閲覧。
  5. ^ a b c Uncovering the true periods of the young sub-Neptunes orbiting TOI-2076”. arXiv. 2022年3月27日閲覧。
  6. ^ TOI-2076 and TOI-1807: Two Young, Comoving Planetary Systems within 50 pc Identified by TESS that are Ideal Candidates for Further Follow Up”. The Astronomical Journal. 2021年7月15日閲覧。

関連項目 

[編集]