入船亭扇蔵
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入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう)は、落語家の名跡。元は入船扇蔵や橘家扇蔵。
橘家扇蔵
三ツ組橘は、橘家圓蔵一門の定紋である。 | |
別名 | 桶忠 |
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生年月日 | 不詳年 |
没年月日 | 1938年 |
師匠 | 4代目橘家圓蔵 |
名跡 | 1.橘家才蔵 2.橘家扇蔵 3.橘家扇三 4.橘家扇蔵( - 1938年) |
活動期間 | ? - 1938年 |
- 「文之助系図」よると4代目橘家圓蔵の門に「桶忠」といった人物が才蔵から扇蔵になったとある。
- 尚、扇三(せんぞう)も名乗ったという。
- 6代目三遊亭圓生によると前座を1年ほどで終えた後に神戸あたりで長らく修行していた。
- 『ちょいと聴くと大変上手そうであったが、実はハッタリみたいな芸なんです。』と評している。
- 1919年に真打の看板を上げる。
- 1921年に東西会で大看板になったという。
- その後昭和のはじめ頃に扇蔵と復名し最後は上方で1938年頃没した。本名も不詳。
3代目
三代目 | |
三代目入船亭扇蔵定紋「つたの葉」 | |
本名 | 広藤 郁夫 |
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生年月日 | 1952年5月1日 |
没年月日 | 1999年5月8日(47歳没) |
出身地 | 日本・東京都 |
師匠 | 九代目入船亭扇橋 |
名跡 | 1. 入船亭扇てい (1977年 - 1981年) 2. 入船亭扇太 (1981年 - 1993年) 3. 三代目入船亭扇蔵 (1993年 - 1999年) |
出囃子 | お七くずし |
活動期間 | 1977年 - 1999年 |
所属 | 落語協会 |
三代目 入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう、1952年5月1日 - 1999年5月8日)は、落語家。本名∶広藤 郁夫。生前は落語協会所属。出囃子は『お七くずし』。
経歴
東京の生まれ、立教大学卒業後に職を転々。
1977年9月、九代目入船亭扇橋に入門し前座名扇ていを名乗る。
1993年9月、古今亭菊寿、入船亭扇海、柳家喜多八、三遊亭若圓歌、柳家さん生、柳家はん治、全亭武生、古今亭志ん上と共に真打昇進し、三代目入船亭扇蔵を襲名。
三代目扇蔵没後四代目扇蔵の名前は兄弟子入船亭扇遊の惣領弟子が名乗った。また、三代目扇蔵の二ツ目名「扇太」も扇遊の弟子が名乗っている。
芸歴
4代目
四代目 Irifunetei Senzô the 4th | |
四代目入船亭扇蔵定紋「つたの葉」 | |
本名 | |
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生年月日 | 1971年2月28日(53歳) |
出身地 | 日本・埼玉県 |
師匠 | 入船亭扇遊 |
名跡 | 1. 入船亭ゆう一 (2000年 - 2003年) 2. 入船亭遊一 (2003年 - 2015年) 3. 四代目入船亭扇蔵 (2015年 - ) |
出囃子 | 娘道成寺チンチリレンの合方 |
活動期間 | 2000年 - |
所属 | 落語協会 |
受賞歴 | |
第9回岡本マキ賞(2004年) | |
四代目 入船亭 扇蔵(いりふねてい せんぞう、1971年2月28日 - )は、埼玉県北埼玉郡騎西町(現・加須市)出身の落語家。本名∶橋本 典明。落語協会所属。出囃子∶『娘道成寺・チンチリレンの合方』。
経歴
埼玉県立騎西高等学校卒業後、1994年3月東洋大学文学部国文学科卒業。中学校・高校の国語教員教員免許を取得している。
1999年12月、入船亭扇遊に入門。翌年6月、高座名「ゆう一」で楽屋入り。
2003年11月に金原亭馬治、金原亭馬吉と共に二ツ目昇進し、「遊一」と改名。2004年、第9回岡本マキ賞受賞。2010年10月、加須市観光大使に就任[1]。
2015年3月に三遊亭司、柳家小傳次、四代目桂右女助、柳家海舟、金原亭馬治、二代目金原亭馬玉、三代目柳家さん助、柳家燕弥、三遊亭彩大と共に真打昇進、四代目入船亭扇蔵を襲名。
芸歴
- 1999年12月 - 入船亭扇遊に入門。
- 2000年6月 - 前座となる、前座名「ゆう一」。
- 2003年11月 - 二ツ目昇進、「遊一」と改名。
- 2015年3月 - 真打昇進、「四代目入船亭扇蔵」を襲名。
人物
受賞歴
脚注
注釈
出典
参考文献
- 諸芸懇話会、大阪芸能懇話会共編『古今東西落語家事典』平凡社、ISBN 458212612X