愛がすべて
「愛がすべて」 | ||||||||
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スタイリスティックス の シングル | ||||||||
初出アルバム『サンキュー・ベイビー』 | ||||||||
B面 |
甘い傷 (I'd Rather Be Hurt by You (Than Be Loved by Somebody Else)) | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・レコード | |||||||
ジャンル | R&B、ファンク、ソウル、ポップ、ディスコ | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | Avcoレコード | |||||||
作詞・作曲 | ヒューゴ・ペレッティ、ルイージ・クレイトアー、ジョージ・デイヴィッド・ウェイス | |||||||
プロデュース |
ヒューゴ・ペレッティ、ルイージ・クレイトアー ヴァン・マッコイ(アレンジ) | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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スタイリスティックス シングル 年表 | ||||||||
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「愛がすべて」(Can't Give You Anything (But My Love))はスタイリスティックスのシングル。6thアルバム『サンキュー・ベイビー』(Thank You Baby)からの3枚目のシングルとして1975年7月に発売された[9][10]。
1974年以降のスタイリスティックスは、それまで彼らの楽曲制作・プロデュースを担当していたトム・ベルの多忙によりベルから楽曲を得られなくなったため、レーベル創始者のヒューゴ・ペレッティとルイージ・クレイトアーらのプロデュースで活動することになり、ヴァン・マッコイがアレンジしたディスコ調の楽曲を歌うことになった[5][2][11][注釈 1]
そのプロデューサー・チームにより誕生した「愛がすべて」は、全米ビルボードシングルチャートで51位、R&Bチャートでは18位と、それまでのヒット曲ほどには上位に行かなかったものの[2]、イギリスの全英シングルチャートでは3週連続1位を獲得する大ヒットとなった[4][5]。日本でも洋楽ながらオリコンチャートで20位となり[6]、洋楽部門では1位を記録するヒットとなった[7]。折からのディスコ・ブームと相まって、スタイリスティックスの楽曲の中では最も日本で売れた人気曲である[6][2]。
1991年にはドイツの歌手トーマス・アンダースがユーロポップ風にカバーしシングル発売している[12]
トラック・リスト
7インチ・シングル
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「愛がすべて (Can't Give You Anything (But My Love))」 | |
2. | 「甘い傷 (I'd Rather Be Hurt by You (Than Be Loved by Somebody Else))」 |
※日本発売の7インチ・レコード(Avcoレコードレーベル)も収録曲は同じであるが[14]、H&Lレコードレーベルのものは、B面が「フロム・ザ・マウンテン」(From the Mountain)になっている[15]。日本盤のAvcoレコードの方のジャケット紙の裏には、「新しいハッスルの踊り方はこれだ!」としてステップの踏み方が足跡の図で示されている[16]。
チャート記録
週間
チャート(1975-1976) | 最高位 |
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アメリカ「ホット100・シングルチャート」(Billboard Hot 100) | 51[2][3] |
アメリカ「ホットR&B/ヒップホップ・シングルチャート」(Billboard Hot R&B/Hip-Hop Songs) | 18[2] |
イギリス「全英シングルチャート」(UK Singles Chart) | 1[4] |
オランダ「シングル・トップ100」(Dutch Single Top 100) | 2[17] |
ドイツ「公式ドイツ・チャート」(Offizielle Deutsche Charts) | 34[18] |
ベルギー「ウルトラトップ50」(Ultratop) | 5[19] |
ニュージーランド「公式ミュージック・チャート」(Recorded Music NZ) | 7[20] |
日本「オリコンチャート」(Oricon Charts) | 20[6] |
年間
チャート(1975) | 位 |
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イギリス「年間チャート」(Britain's best selling records) | 3[21] |
カバー・アーティスト
- ベルト・ケンプフェルト(1976年) - アルバム『Kaempfert ’76』に収録。
- トーマス・アンダース(1991年) - アルバム『Whispers』に収録。
- 小柳ゆき(2003年) - アルバム『KOYANAGI the DISCO』に収録。
他の楽曲へのサンプリング
出典は[24]
- スターズ・オン45「Volume III (Star Wars and Other Hits) 」(1981年) -アルバム『Longplay Album – Volume II』に収録。
- ライムフェスト feat. カニエ・ウェスト「Bounce」(2001年) - ミックステープ『Raw Dawg』に収録。
- イェンス・レークマン「Sipping on the Sweet Nectar」(2007年) - アルバム『Night Falls Over Kortedala』に収録。
日本のCM使用
- 木村拓哉の登場した2006年のマンダムの男性用化粧品「ギャツビー」(GATSBY)のCMソングとして、ゲイリー・アドキンス (Gary Adkins)が歌う替え歌の「I Can Give You GATSBY」が使用された[2][25]。
脚注
注釈
- ^ ヒューゴ・ペレッティとルイージ・クレイトアーはその後、新たにH&Lレコードを設立する[5]。
出典
- ^ Stylistics-I Can't Give You Anything But My Love(BPI)
- ^ a b c d e f g h 【再掲】スタイリスティックス 来日記念特集~結成50周年を迎えたベテラン・グループの魅力と歩み(Billboard Japan)
- ^ a b The Stylistics-Can't Give You Anything (but My Love)(Billboard Database)
- ^ a b c STYLISTICS「Singles」(UK Official Charts)
- ^ a b c d The Very Best 2013
- ^ a b c d ザ・スタイリスティックス(ORICON)
- ^ a b 70s ORICON 2015
- ^ 「日本の洋楽史」凝縮…30年分のオリコン1位曲厳選コンピ登場(ORICON NEWS、2015年8月26日)
- ^ The Stylistics-Can’t Give You Anything (But My Love)(Genius)
- ^ The Stylistics(Billboard Database)
- ^ 愛がすべて 2006
- ^ a b Thomas Anders-Can’t Give You Anything (But My Love)(Genius)
- ^ The Stylistics – Can't Give You Anything (But My Love)(7インチレコード)(discogs)
- ^ The Stylistics – Can't Give You Anything (But My Love) (discogs)
- ^ The Stylistics – Can't Give You Anything (But My Love) (discogs)
- ^ The Stylistics – Can't Give You Anything (But My Love)「愛がすべて」のジャケット画像拡大 (discogs)
- ^ THE STYLISTICS - CAN'T GIVE YOU ANYTHING (BUT MY LOVE)(Dutch Single Top 100)
- ^ Hugo E. Peretti(Offizielle Deutsche Charts)
- ^ The Stylistics – Can't Give You Anything (But My Love)(Ultratop)
- ^ OFFICIAL TOP 40 SINGLES(NZ Music Charts)
- ^ 「Britain's best selling records of '75」(Record Mirror)
- ^ Bert Kaempfert-Can’t Give You Anything (But My Love)(Genius)
- ^ search results for Can't Give You Anything (But My Love)(AllMusic)
- ^ The Stylistics-Can’t Give You Anything (But My Love)「Songs That Sample Can’t Give You Anything (But My Love)」(Genius)
- ^ 「Gary Adkins ゲイリー・アドキンス」(オリコンミュージックストア)
- ^ 「新木優子さん出演「アサヒ ザ・レモンクラフト」新TVCM「新木優子が驚いた!」篇を7月6日から放映開始!ブランドアンバサダー新木優子さんが“プレミアムクラフトチューハイ”を訴求」(PR TIMES、2021年7月6日)
- ^ 「スタイリスティックス「愛がすべて」アサヒビール アサヒ ザ・レモンクラフト CM 新木優子」(CMソング動画紹介)
- ^ 「新木優子が「レモい!」と叫ぶ「アサヒ ザレモンクラフト」のCMソングは?」(CD Journal、2021年10月14日)
参考資料
- 『ベスト・コレクション』(ブックレット)ビクター音楽産業、1991年11月25日。VICP-5094。
- 『愛がすべて~ヴェリー・ベスト&モア』(ブックレット)ビクターエンタテインメント、2006年12月16日。VICP-63673。
- 『The Very Best Of The Stylistics』(ブックレット)Spectrum Audio・Universal Music、2013年2月18日。5342151。 輸入盤
- 『ナンバーワン70s ORICONヒッツ』(ブックレット)ソニー・ミュージックエンタテインメント、2015年9月23日。SICP-4555。
関連項目
外部リンク
- 愛がすべて - Discogs (発売一覧)
- The Stylistics- Can’t Give You Anything (But My Love) - Geniusの歌詞ページ
- Thomas Anders- Can’t Give You Anything (But My Love) - Geniusの歌詞ページ
- 愛がすべて - オールミュージック
- Can't Give You Anything (But My Love) - YouTube – ベルト・ケンプフェルト楽団のカバー曲
- Can't Give You Anything (But My Love) - YouTube – トーマス・アンダースのカバー曲
- Can't Give You Anything: But My Love - YouTube – 小柳ゆきのカバー曲
- GARY ADKINS "I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT MY LOVE - YouTube – ゲイリー・アドキンスのカバー曲
- Volume III - (Star Wars and other hits) (Original Single Edit) - YouTube – スターズ・オン45によるサンプリング曲
- Jens Lekman - "Sipping on the Sweet Nectar" Secretly Canadian Records - YouTube – イェンス・レークマンによるサンプリング曲