早見慶子
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早見 慶子(はやみ けいこ、1958年 - )は、日本の作家、薬剤師[1]。元戦旗・共産主義者同盟メンバー[2]。本名は八名見江子[1]。愛知県出身、東京理科大学薬学部卒業[2]。
著書やイベントなどで左翼運動経験を語っている[3][4]。別冊宝島『左翼はどこへ行ったのか!』は早見の人物紹介をしている。法政大学文化連盟の賛同人[5]。脱原発運動にも取り組んでいる[6][7]。
竹内洋は『I LOVE 過激派』について、「『なんクリ』のどこまでも透明な女子大生とは対極の熱い生の記録である」が「同質の寂しさと哀しさを感じてしまう」と述べている[9]。鈴木邦男は『カルト漂流記 オウム篇』について、「元「過激派」の著者が体験したオウム真理教。全く新しいオウム論だ。」と述べている[10]。
略歴
- 1958年、愛知県豊橋市に生まれる[11]。
- 1976年、東京理科大学薬学部に入学。民主学生同盟(民学同)に加入する[11][12]。
- 1983年、戦旗・共産主義者同盟に加入する[11][12]。
- 1984年、アジト生活を始める[11]。三里塚を中心に、党支部の運営やオルグ活動を担う[13]。
- 1991年、戦旗・共産主義者同盟を脱退する[11]。スピリチュアルやヨガに関心を持つ[11]。
- 1993年、オウム真理教の主催するコンサートに参加し、1995年まで交流する[11]。
- 1996年から「文化や歴史について討論するサークル」である「イリオス」を主宰[11][2]。
- 1998年、第18回参議院議員通常選挙で埼玉選挙区から本名の八名見江子(自由連合)で立候補。89,480票を獲得するも落選。
- 2007年、「タオ自然学」の勉強会を始める[11]。『I LOVE 過激派』の出版以降、執筆や講演活動が増加したとされる[14]。
著書
- 単著
- (八名見江子名義)『薬のリスク――クスリに頼りすぎる日本人』(ミオシン出版、2000年5月)ISBN 978-4887018570
- (八名見江子名義)『ママは子育て一年生――子どもの病気と薬と手当て』(本の泉社、2005年5月)ISBN 978-4880238913
- 『I LOVE 過激派』(彩流社、2007年9月)ISBN 978-4-7791-1289-8
- 『カルト漂流記 オウム篇』(彩流社、2009年5月)ISBN 978-4779114434
- 責任編集
- 『イチゼロ Vol.1 [緊急創刊号] 』(世界書院、2010年10月)ISBN 978-4792721107
- 『イチゼロ Vol.2 [2011年秋号] 』(世界書院、2011年9月)ISBN 978-4-7927-2000-1
- 『イチゼロ Vol.3 [2012年秋号] 』(世界書院、2012年12月)ISBN 978-4-7927-2003-2
脚注
- ^ a b “ベンジャミン・フルフォード講演会「世界経済権力を撃て!」”. 早見慶子公式ホームページ. 2016年9月4日閲覧。
- ^ a b c 『I LOVE 過激派』著者紹介
- ^ “「1970年代以降のオルタナティブ運動」”. ロフト (2009年7月14日). 2016年9月4日閲覧。
- ^ 鈴木邦男 (2008年2月25日). “変革運動と「言論の自由」〈法政の「言論弾圧事件」を考える〉”. 鈴木邦男をぶっとばせ!. 2016年9月7日閲覧。
- ^ “賛同人一覧”. 法政大学文化連盟. 2016年9月4日閲覧。
- ^ 鈴木邦男 (2011年8月3日). “「右から考える反原発デモ」に参加した”. マガジン9. 2016年9月4日閲覧。
- ^ “【京都】居並んだのは右翼・左翼・ファシスト。イデオロギーは全く違えど、「脱原発」への思いは同じ。対談「右も左もごっちゃ混ぜ!脱原発を語る」”. Independent Web Journal (2013年4月6日). 2016年9月4日閲覧。
- ^ 鈴木邦男 (2009年2月23日). “今年も、怒濤の『蟹工船』ブームだ!”. 鈴木邦男をぶっとばせ!. 2016年9月7日閲覧。
- ^ 竹内洋『学問の下流化』中央公論新社、2008年、92-93頁。鈴木邦男はこの書評について、「大いに誉めてました。」と述べている[8]。
- ^ 鈴木邦男 (2009年5月25日). “全集を読もう! 全集だけを読めばいいんだ!”. 鈴木邦男をぶっとばせ!. 2016年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “プロフィール”. 早見慶子公式ホームページ. 2016年8月28日閲覧。
- ^ a b 別冊宝島編集部編『左翼はどこへ行ったのか!』139頁
- ^ 別冊宝島編集部編『左翼はどこへ行ったのか!』140-143頁
- ^ 別冊宝島編集部編『左翼はどこへ行ったのか!』146頁
参考文献
- いいだもも、蔵田計成編著『検証内ゲバ Part2――21世紀社会運動の「解体的再生」の提言』社会批評社、2003年
- 早見慶子『I LOVE 過激派』彩流社、2007年
- 別冊宝島編集部編『左翼はどこへ行ったのか!』宝島社〈宝島SUGOI文庫〉、2009年
関連項目
外部リンク
- 早見慶子 (@hayamike) - X(旧Twitter)