コンテンツにスキップ

沢辺駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ミモザ・カルーソー (会話 | 投稿記録) による 2022年12月15日 (木) 06:53個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (エラー修正(インフォ箱内にある「地上駅」へのリンク漏れを修正))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

沢辺駅
駅舎(2005年12月)
さわべ
SAWABE
大岡 (2.1 km)
(3.5 km) 津久毛
所在地 宮城県栗原市金成沢辺木戸口
北緯38度47分54.0秒 東経141度4分3.5秒 / 北緯38.798333度 東経141.067639度 / 38.798333; 141.067639 (沢辺駅)
所属事業者 くりはら田園鉄道
所属路線 くりはら田園鉄道線
キロ程 9.3 km(石越起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1921年大正10年)12月20日
廃止年月日 2007年平成19年)4月1日
備考 路線廃止にともなう駅廃止
テンプレートを表示

沢辺駅(さわべえき)は、宮城県栗原市金成沢辺木戸口に1921年から2007年まであったくりはら田園鉄道くりはら田園鉄道線。路線の廃止に伴い廃駅となった。

概要

沢辺駅付近空中写真(1974年撮影 国土画像情報カラー空中写真(国土交通省)より)

2005年の合併まで存在した金成町の中心的な駅であり、くりはら田園鉄道の中では数少ない有人駅となっていた。また、この駅では末期まで列車交換が行われた。

国道4号東北自動車道と近いことから、鉄道と自動車交通の結節点となり、駅前からバスが発着した[1]国鉄バスも発着していたことから、窓口は(自)沢辺駅(自動車駅)としての営業もあった。1968年には仙台盛岡急行線が新設され、当駅には特急バスも発着するようになったが、JRバスによる運行は1999年に廃止、東日本急行ミヤコーバスも当線の廃止を機に乗り入れを取りやめ、バスターミナル機能は金成総合支所前(東日本急行は金成庁舎前)へと移された。東北新幹線くりこま高原駅と連絡するバス「栗夢号しゃとる」は1997年3月25日から運行を開始し[2][3]、2006年9月30日をもって廃止された。

現在は遺構として交換駅の名残となる3列分の線路とホーム、駅前広場が残る。

歴史

駅構造

2面3線のホームを持つ地上駅。線路は東西に走り、木造の駅舎を南側に設置、出入口はこの一箇所であって、北側へは駅の西にある構内踏切を渡って通行した。駅舎の前に駅前広場がある。

開業時に建てられ、廃止まで使われた駅舎は、若柳駅と同じ設計図で作られたもので、外観も同じであった[5]。廃止後しばらくは駅舎がその姿をとどめていたが、のちに解体された。解体後の部材は、保存活動の拠点となる若柳駅駅舎の復元に活用された[6]

駅周辺

駅の周辺は沢辺の市街地である。西から南東に流れる三迫川の北岸に近い。西約1キロメートルに達田橋があり国道4号を渡す。この橋から駅までが沢辺の町の中心となる商店街である。駅の北西約500メートルの町はずれに栗原市役所金成総合支所があり、2005年の合併まで金成町役場であった。水田地帯を隔てて北に約1キロメートルに金成の市街地の端がかかり、金成の中心部までは駅から約1.5キロメートル離れている。

隣の駅

くりはら田園鉄道
くりはら田園鉄道線
大岡駅 - 沢辺駅 - 津久毛駅

脚注

  1. ^ 『さよなら! くりでん』66頁。
  2. ^ “くりはら田園鉄道 シャトルバス運行開始”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年4月8日) 
  3. ^ “「栗夢号しゃとる」と「クリムジン」の出発式” 毎日新聞 (毎日新聞社): 地方版(宮城). (1997年3月26日 朝刊)
  4. ^ 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くI 北海道・東北編』、JTBパブリッシング、2007年、168p。ISBN 978-4-533-06847-8
  5. ^ 『さよなら! くりでん』64頁。
  6. ^ 編集長敬白:くりはら田園鉄道は今…。

参考文献

  • MGブックス企画・編集『サヨナラ! くりでん 「くりはら田園鉄道」公式メモリアル・ブック』、エムジー・コーポレーション、2007年。

関連項目