コンテンツにスキップ

ホーリー・モーゼス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。SeitenBot (会話 | 投稿記録) による 2021年3月9日 (火) 08:26個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (Botによる: {{Normdaten}}を追加)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ホーリー・モーゼス
HOLY MOSES
ドイツ・ガルデレーゲン公演(2018年6月)
基本情報
出身地 ドイツの旗 ドイツ
ノルトライン=ヴェストファーレン州 アーヘン
ジャンル スラッシュメタル
ジャーマンメタル
活動期間 1980年 - 1994年
2000年 - 現在
レーベル AAARRG Records
WEAインターナショナル
West Virginia
SPV/Steamhammer
センチュリー・メディア・レコード
Armageddon
公式サイト Holy Moses Official
メンバー ザビーナ・クラッセン(Vo)
トーマス・ナイチュ(B)
ピーター・ゲルタート(G)
ゲルト・ルッキング(Ds)
旧メンバー 別記参照

ホーリー・モーゼス (Holy Moses) は、ドイツ出身のスラッシュメタルバンド

1980年代の時点では稀有であった、デスヴォイスの女性ボーカリストを擁する先駆的グループとして知られる。

背景・略歴

1980年、高校生だったラモン・ブリュッセラー(B)らを中心に結成。その後メンバーの変遷を経て、アンディ・クラッセン(G)とザビーナ・ヒルツ(Vo、後にアンディと結婚)加入後の1982年頃からラインナップが落ち着き、本格的なライブ活動を始める。

アルバムデビュー
多くのデモテープ制作しながら実績を積み、音楽エンジニア ラルフ・ヒューベルト(メコン・デルタ)に見出されて、同氏主宰のレーベル「AAARRG」から1986年にアルバムデビューする。しかし直後に、唯一のオリジナルメンバーであったブリュッセラーが脱退し、クラッセン夫妻が中軸を担うようになる。
最盛期〜解散
1988年にはザビーナがTV番組のMCに抜擢されたり、翌年にはメジャーレーベル「WEAインターナショナル」と契約するなど、1980年代ジャーマンメタル隆盛と共に、バンドも時流に乗って知名度を上げていく。それとは逆に、クラッセン夫妻以外メンバーの出入りは流動的で、デビュー当初から不安定な状態が続いていた。
1992年のアルバム『Reborn Dogs』リリース後、ザビーナはアンディと離婚しバンドと距離を置く。そしてアンディが主導した1994年のアルバム『No Matter What's the Cause』を最後に解散した。
再結成〜現在
ザビーナは、1993年からスラッシュメタルバンド「Temple of the Absurd」を率いていたが、病気や交通事故に遭うなど様々な事情が重なり、2000年に活動停止。その後かつてのパートナー アンディをプロデューサーに「ホーリー・モーゼス」再興を計画し、EP『Master of Disaster』を2001年にリリース。手応えを掴んだメンバーは、翌年にフルアルバム『Disorder of the Order』を発表し、完全なる復活を遂げる。
その後アンディは早々にプロデューサーを降板したものの、バンドはコンスタントに作品のリリースを重ねる。2014年には、30周年を記念したアルバム『Redefined Mayhem』をリリース[1]。ザビーナは女性デスヴォイス・ボーカルのレジェンドとしてリスペクトされ、ライブ活動を続けている[2]
来日
2009年10月に初来日し、ライブ公演を開催している。

スタイル

ザビーナ・クラッセン(Vo) 2005年
サウンド
デビュー以来スラッシュメタルのスタイルは一貫しており、時代の変遷によっては、グラインドコアからメロディックデスメタルといった諸々の要素も含むが、基本的にはハードコア寄りのサウンドが特徴。
女性デスヴォイス・ボーカリスト:ザビーナ・クラッセン
リード・シンガーの"ザビーナ"については、スラッシュメタル・バンドに女性ボーカルを据えること自体、1980年代当時では稀有な例であった。しかもその歌声は、男性と遜色がない程のダミ声(デスヴォイス)で、アンジェラ・ゴソウアーチ・エネミー)やアリッサ・ホワイト=グラズジ・アゴニスト)ら同スタイルの女性ボーカリスト達が、2000年代に台頭する遥か以前から実践していた。
バンドではデビュー以来長きに渡り、カリスマ的存在として君臨している。

メンバー

※2020年1月時点

現ラインナップ

  • ザビーナ・クラッセン (Sabina Classen) - ボーカル (1981- ) - 旧名ザビーナ・ヒルツ。元夫はアンディ・クラッセン
  • トーマス・ナイチュ (Thomas Neitsch) - ベース (2008- )
  • ピーター・ゲルタート (Peter Geltat) - ギター (2012- )
  • ゲルト・ルッキング (Gerd Lücking) - ドラムス (2011- )

旧メンバー

※ライブサポートやセッションプレイヤーも含む

ボーカル
  • イギー (Iggy) (1981)
  • トム・ヒルツ (Tom Hirtz) (1984) - ザビーナの実兄
ギター
  • ヨッヘン・フェンダース (Jochen Fünders) (ボーカル兼任1980-1981, ベース2000-2001)
  • ヨーン・クラウド (Jean-Claude) (1981)
  • アンディ・クラッセン (Andy Classen) (1981-1994) - ボーカル兼任。元妻はザビーナ
  • ゲオルギー・シンボス (Georgie Symbos) (1987)
  • ティロ・ハーマン (Thilo Hermann) (1988)
  • レイナー・ローズ (Rainer Laws) (1988-1990)
  • ヨーン・シューベルト (Jörn Schubert) (2000-2002)
  • フランキー・ブロッツ (Franky Brotz) (2000-2005)
  • マイケル・ハンケル (Michael Hankel) (2002-2012)
  • オリバー・ヤース (Oliver Jaath) (2006-2014)
ベース
  • ラモン・ブリュッセラー (Ramon Brüssler) (1980-1986)
  • アンドレ・シャペリエ (Andre Chapelier) (1986-1987)
  • ヨハン・スサント (Johan Susant) (1987)
  • トーマス・ベッカー (Thomas Becker) (1988-1990)
  • ベン・シュネル (Ben Schnell) (1990-1992)
  • ダン・リルカ (Dan Lilker) (1993-1994)
  • アンドレアス・リベラ (Andreas Libera) (2001-2003)
  • アレックス・デ・ブランコ (Alex De Blanco) (2003-2005)
  • ロバート "オジー" フリーズ (Robert "Ozzy" Frese) (2005-2006)
ドラム
  • ピーター・フォンダーシュタイン (Peter Vonderstein) (1980-1981)
  • パウル・リンツェニッヒ (Paul Linzenich) (1981-1984)
  • ヨルグ "スネイク" ハインズ (Jörg "Snake" Heins) (1984-1985)
  • ハーバート・ドレガー (Herbert Dreger) (1985-1986)
  • ウリ・カッシュ (Uli Kusch) (1986-1990)
  • スヴェン・ハーウィグ (Sven "Meff" Herwig) (1992-1994)
  • ジュリアン・シュミット (Julien Schmidt) (2000-2005)
  • "アスガルド・ニールス" ホラブ ("Asgard Niels" Holub) (2005-2006)
  • アトミック・シュタイフ (Atomic Steiff) (1990-1992, 2007-2010)

ディスコグラフィー

アルバム[3]

脚注

  1. ^ HOLY MOSES / Redefined Mayhem - RUBICONmusic
  2. ^ Holy Moses To Release 'Redefined Mayhem' In April”. Blabbermouth.net (2014年1月30日). 2014年1月31日閲覧。
  3. ^ HOLY MOSES - RUBICONmusic

外部リンク