2023年のイスラエルによるガザ地区侵攻

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2023年のイスラエルによるガザ地区侵攻 (2023年のイスラエルによるガザちくしんこう、英語:Israeli invasion of the Gaza Strip (2023–present)、フランス語:Offensive terrestre israélienne de 2023-2024 dans la bande de Gaza、アラビア語:عملیات زمینی اسرائیل در نوار غزه、中国語:以色列入侵加沙地带) は、 2023年10月27日夜にイスラエルは10月初めにイスラエルへの攻撃を主導した軍事的・政治的運動である。

ガザ地区を実効支配しているハマスの排除と破壊、そして捕らえられた人質の解放という明言された目標を掲げて、ガザ地区への大規模な侵攻を開始した[1][2]。ハマスによって攻撃された後にイスラエル政府は戦争状態を宣言し、封鎖を強化し、ガザ地区北部の避難を命じ、「鉄の剣作戦」を開始した。イスラエルによる作戦開始以来、ガザ地区では3万人以上のパレスチナ人が殺害され[3] 、その中には1万2,500人以上の子供と7,000人以上の女性が含まれている[4][5]。さらに7,000人が行方不明で、破壊された建物の瓦礫の下で死亡したと推定されている[5][6]。 12月中旬までにイスラエル国防軍はガザ地区に2万9000発の弾薬を投下し、ガザ地区の家屋の70パーセントが破壊または損傷した。専門家らはガザにおける破壊の規模とペースは近年の歴史の中で最も深刻なものの一つであると述べている[7][8]。侵攻中にイスラエルはガザ地区の少なくとも3分の1の家と数百の文化的建造物を破壊し、ガザ地区にある数十の墓地を冒涜した[9][10][11]。

ガザ地区では深刻な人道危機が発生し[12]、医療は崩壊状態にあり、封鎖による食料、飲水、医薬品、燃料の不足電力と通信の停電が発生した[13][14][15][16]。そして国連は飢餓の可能性を警告している。イスラエルが以前にパレスチナ人に避難するよう指示していた地域を攻撃したため、「ガザには安全な場所はない」と広く報道された[17][18][19][20]。広範囲な民間人の死亡により、イスラエルとハマスの両方に対する戦争犯罪の告発が行われている[21][22]。ガザ地区の人口230万人のほぼ全員が国内避難民となっており[23]、約25万人から50万人のイスラエル人が国内避難民となっており[24][25][26]、数千人のパレスチナ人がイスラエルによって拘束されている[27][28][29]。そしてイスラエルは、2024年2月4日の時点で侵攻によりさらに225人の兵士を失ったと発表した[30]。

2023年のイスラエルによるガザ地区侵攻
パレスチナ問題、2023年パレスチナ・イスラエル戦争中

      ガザ地区       イスラエル国内の避難地域
  ハマスの最大占領地域
  イスラエルが退避勧告を発表したガザ地区内の地域
時2023年10月27日 (2023-10-27) - 継続中
場所ガザ地区
現況

進行中

  • イスラエル政府、ガザ地区全域で複数回の避難を命令
  • イスラエル国防軍、ガザ市とハーンユニスで地上攻撃を開始
  • 北ガザ地区での反乱の始まり
衝突した勢力
イスラエルの旗 イスラエル ハマスの旗 ハマース
ファイル:Flag of the Islamic Jihad Movement in Palestine.svg イスラーム聖戦
パレスチナ解放人民戦線
パレスチナ解放民主戦線
アル・アクサ殉教者旅団
指揮官
イスラエルの旗 ベンヤミン・ネタニヤフ
イスラエルの旗 イツハク・ヘルツォグ
イスラエルの旗 ベニー・ガンツ
イスラエルの旗 ヨアヴ・ガラント
イスラエルの旗 ヘルジ・ハレヴィ
イスラエルの旗 ヨエル・ストリク
イスラエルの旗 エリ・シャルビット
イスラエルの旗 トーメル・バー		 ハマスの旗 イスマーイール・ハニーヤ
ハマスの旗 ハーリド・マシャアル
ハマスの旗 ムハンマド・デイフ
ハマスの旗 マルワーン・イーサー
ハマスの旗 アイマン・ノーファル
部隊

イスラエル国防軍

ハマス
戦力
～40,000 アル・カッサム旅団
20,000 〜 40,000
被害者数

イスラエル側の損害
イスラエルの発表:

  • 兵士251人が死亡
  • 負傷者1,468名

アル＝カッサーム旅団の発表:

  • 兵士1600人以上が死亡
  • 負傷者3,400人以上
  • 750 台以上の装甲車両が無効化
「犠牲者数（英語版）」も参照

ガザ地区側の損害
欧州地中海人権モニターの発表:

  • 2,512人の過激派が殺害された

アメリカの発表:

  • ハマス戦闘員の20～30％が死亡
  • 負傷者10,500～11,700人

イスラエルの発表:

  • 13,000人以上のハマス戦闘員が死亡
  • 約2,500人が拘束された。
  • 約10,000人が負傷
「犠牲者数（英語版）」も参照
民間人の死傷者
  • パレスチナの民間人28,280人が死亡
  • パレスチナ人52,108人が負傷 (ユーロメッドモニターによる)
  • 13,000 ～ 19,500 人以上のパレスチナ民間人が死亡 (イスラエルによる)
  • パレスチナ人24,493人が死亡、54,967 人が負傷した (ガザ保健省による)
  • 31～51人以上のイスラエル人の人質が殺害された（イスラエルによる）
  • 70人以上のイスラエル人人質が殺害された（ハマスによる）

背景[編集]

2023年10月7日にハマス率いるパレスチナ武装勢力がイスラエルへの攻撃を開始し、主に非戦闘員が少なくとも1,139人が殺害されたことを受け、イスラエル政府はハマスに対して宣戦布告を宣言した[31]。イスラエルは30万人の予備兵の動員に動き、その対応を受けてガザ地区との国境近くに装甲部隊を移動し始めた[32][33]。 装甲の中にはナメル装甲兵員輸送車とメルカバ戦車が含まれていた[34]。

ガザ地区への侵攻に先立ち、イスラエル政府はガザ地区の北側半分に住む100万人以上の住民に対し、24時間以内に避難するよう呼び掛けていたが、ハマスはこれらの住民に対し、その場に留まるよう指示していた[35][36]。イスラエル国防軍（IDF)は、負傷したり砲火に巻き込まれたりしないように、約110万人の民間人にガザ地区の北側から退去するよう呼び掛けていたが、イスラエル当局者らは、『窓口は24時間放置されている』と述べた。また、『ハマスが地域で軍事準備を行う時間を短縮するためだ。しかし、援助団体は、100万人を避難させるには時間が短すぎ、ガザでは電力不足により避難に関する電子通信がガザ地区に住むパレスチナ人に届くのが妨げられた』と述べた[36]。

イスラエル政府は電子通信に加えて、ガザ市に避難命令を含むビラを散布した[37]。

2023年10月21日にイスラエル軍はガザ地区に次のメッセージを含むビラをさらに散布した『緊急警告！ガザ住民の皆様へ：ワディ・ガザの北にあなたの存在があなたの命を危険にさらしています。ガザ地区から避難しないことを選択した人は誰でも」ガザ地区の北からガザ地区の南までがテロ組織のパートナーとして特定される可能性がある』[38][39]。

ガザ地区内での襲撃[編集]

ジヴァティ旅団と第162機甲師団が指揮する別の襲撃は10月25日から26日にかけて行われ、戦車やその他の車両、IDFキャタピラーD9装甲ブルドーザーを含むこれまでで最大の攻撃となった[40]。 翌日の夜にはガザ市シュジャイヤ地区で追加襲撃が行われた [41][42]。

イスラエル国防軍によるガザ地区侵攻[編集]

10月27日[編集]

ガザ地区ではインターネットと携帯電話のサービスがほぼ完全に遮断された[43][44]。 10月27日夜にイスラエル国防軍(IDF)はガザ地区のベイト・ハノウンとブレイジの町に対して大規模な地上攻撃を開始した[45]。 イスラエル海軍の特殊部隊シャエテット13は、一晩かけてハマス海軍部門の基地などを攻撃した[46]。 イスラエルのスカイラークII無人機がガザ地区で撃墜された[47]。

10月28日[編集]

イスラエル国防軍は、前夜にガザ地区内に展開した部隊がまだ地上におり、これがイスラエルによるガザ地区への侵攻の始まりとなったと発表した[48]。イスラエル国防軍はガザ地区で「地上作戦を拡大」していると発表した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が「戦争の第2段階が始まった」と発言したため、イスラエル軍はガザ住民に対し北部への避難を再度呼びかけた[49][50]。

10月31日にガザ地区で地上作戦中のイスラエル軍
11月1日にガザ地区で地上作戦中のイスラエル軍

10月29日[編集]

世界保健機関（WHO）のテドロス事務局長は、煙と粉塵を伴うパレスチナ赤新月社からの報告が「非常に懸念される」として、職員らに一部の患者に呼吸用マスクの提供を促したと述べた[51]。 アル・クッズ病院が「砲撃が行われる」という通知とともに緊急避難警告を受け取っていたという匂い。同氏は「患者でいっぱいの病院から命を危険にさらさずに避難させることは不可能」と繰り返した。また、約14,000人の民間人が病院内またはその近くで避難していると考えられている[51][52]。イスラエル軍の空爆は病院周辺地域を標的とし、建物の一部が埋まった。AP通信は、イスラエル軍の空爆でアル・シファ病院に通じる道路も破壊され、たどり着くのがますます困難になったと報じた[53]。その日遅く、ハマスは、パレスチナ過激派がガザのサラー・アッディン通りでイスラエル軍戦車と衝突し、撤退を強いられたと発表した[54]。 戦争研究所も、イスラエルは道路から撤退したと述べた[55]。

10月30日[編集]

イスラエル国防軍は、ガザ地区の北部と南部を結ぶ主要な大通りであるサラー・アルディン道路を封鎖した。イスラエル軍の戦車はガザ市ゼイトゥーン地区でも目撃された[56][57]。 地元住民はAFPに対し、イスラエル軍が「サラッハ・アッディン道路を寸断し、そこを通行とする車両に発砲している」と語った[58]。 イスラエル軍の戦車が、屋根に白旗を掲げて方向転換しようとしたタクシーに向けて発砲したと目撃者が報告し、ビデオでも放映された。イスラエル軍報道官は「イスラエル国防軍はこれが民間車であるという証拠は示されておらず、中に誰が乗っているかについての情報もない」と述べた[59]。誘拐されたイスラエル国防軍の二等兵は、シン・ベットとモサドの援助を受けて、イスラエル国防軍主導の作戦により同日解放された[60]。ガザ北西部では、アル・カッサム旅団とDFLPの国民抵抗旅団がイスラエル軍と交戦し、国民抵抗旅団が重迫撃砲弾でイスラエル軍の車両を砲撃した[61]。

11月1日[編集]

イスラエル国防軍は、ガザ地区内で15名、パレスチナ領土外で1名、計16名の兵士の死亡を報告した[62]。

11月2日[編集]

11月2日にイスラエル国防軍はガザ市を完全に包囲し、ガザ市の包囲を開始した[63][64]。 アル・カッサム旅団は、戦闘機がトロフィー保護システムを無力化するためにアル・ヤシン105mmロケット推進手榴弾を使用した後、イスラエルのメルカバ戦車を破壊する映像を公開した[65]。

11月4日[編集]

UNRWAの報道官は、イスラエルがジャバリア難民キャンプ内にある国連運営の学校を空爆したとの報道を認めた[66]。 ガザ保健省によると、この攻撃により15人が死亡し、さらに数十人が負傷した[66]。 UNRWAによると、少なくとも 1 回のストライキが、避難民家族がテントを張っていた校庭を襲った[66]。ガザ保健省は、ナセル小児病院の入り口に対するイスラエル軍の別のミサイル攻撃で女性2人が死亡したと発表した[66]。ホワイトハウス当局者らによると、ラファ国境検問所を通って外国人を避難させる取り組みは、ハマスが一定数の負傷者の退去を許可するまで、誰の退去も拒否したため一時的に妨げられたという[67][68]。ハマスは、過去 2 日間で戦車、APC、対装甲兵器を搭載したブルドーザーを含むイスラエル軍の車両 24 台を破壊したと発表した[69]。

トルコは「民間人に対するイスラエルによる継続的な攻撃と、イスラエルによる停戦（の受け入れ）の拒否によってガザ地区で人道的悲劇が広がっていることを考慮して」駐イスラエル大使を召還した。トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者団に対し、ガザでの民間人死亡についてネタニヤフ首相個人の責任を負っていると述べ、大統領は「もはや我々が話し合える人物ではない」と述べた[70]。

イズ・アッディン・アル・カッサム旅団のスポークスマン(報道官)であるアブ・ウバイダは、イスラエル国防軍の空爆により、行方不明のイスラエル人人質２３人の遺体が瓦礫の下に埋まったと公表した[71][72]。

11月5日[編集]

イスラエル国防軍は、ガザ地区での戦闘で兵士29人が死亡、1人が重傷を負ったと発表した。

11月6日[編集]

アルジャジーラによると、イスラエル国防軍のミサイル攻撃はガザ市のナセル医療複合施設を標的とし、アルナセル小児病院を襲い、８人が死亡、数十人が負傷した[73]。

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、民間人に対して戦争犯罪を犯していると非難し、イスラエルとハマスおよびその他のパレスチナ武装勢力の双方に対する武器禁輸を求めた[74]。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、バイデン政権が戦闘機が発射する精密誘導兵器の一種である「スパイス・ファミリー滑走爆弾組立品」３億２０００万ドル相当をイスラエルに送る計画だと報じた。この契約に基づき、兵器製造会社ラファエルUSAは、イスラエル国防省が使用するために、イスラエルの親会社であるラファエル・アドバンスト・ディフェンス・システムズに爆弾を送付することになる[75]。

11月10日[編集]

イスラエルのネタニヤフ首相は、戦後はイスラエル国防軍がガザを支配すると述べ、ガザ地区に国連軍を設立する提案を拒否した[76]。

一時停戦[編集]

11月23日[編集]

イスラエル国防軍は、子供用ベッドの下に武器の隠し場所が隠されている映像を公開し、それはハマス高官の子供のものであると述べた[77][78]。

11月24日[編集]

ハマスはイスラエル人の人質１３人、タイ人１０人、フィリピン人捕虜１人を解放した[79]。イスラエルはパレスチナ人捕虜39人を釈放した[80]。イスラエル国防軍はまた、ガザ地区で拘束されている人質の数を236人に修正した[81]。

11月25日[編集]

ハマスは合意時間から７時間遅れてイスラエル人１３人と外国人人質４人を解放した。ハマスは子供を連れた母親を釈放しなかったため、協定に違反したとして告発された[82][83]。

11月26日[編集]

ハマスはイスラエル人14人とタイ人3人を含む人質１７人を解放した[84]。イスラエル側はまた、39人の10代のパレスチナ人捕虜を釈放した[85]。

11月27日[編集]

カタールはイスラエルとハマスの間で休戦期間を2日間延長することで合意に達したと発表した[86]。

11月28日[編集]

イスラエルとハマスは双方とも停戦協定に違反したとして互いを非難した。イスラエル国防軍は、ガザ地区北部でハマスによる２か所の部隊付近で爆発した爆発物３基による攻撃を受け、数人の兵士が軽傷を負ったと報告したが、ハマスはイスラエルと「野外衝突」を行ったと発表した。イスラエルによって扇動されたと主張した[87]。トルコのメディアとPIJのムハンマド・アル・ヒンディ事務次長は、アル・クッズ旅団の兵士が民間人の女性と子供を拘束し、赤十字に解放したことを認めた[88]。

11月29日[編集]

ハマスは人質１２人を解放し、うち１０人はイスラエル人、２人はタイ人だった。その後、イスラエルはパレスチナ人捕虜30人を釈放した[89]。ハマスは赤十字国際委員会が残りの人質に面会することを拒否し続けた[90][91]。

11月30日[編集]

数分後に終了するはずだった停戦がさらに１日延長されたため、ハマスはさらに人質２人を解放した[92]。

イスラエルのスカイラークII無人機がガザ中心部で撃墜されたと報告された。遺体はパレスチナのメディアによって記録された[93][94]。

戦闘再開[編集]

12月1日[編集]

休戦協定の失効後、イスラエル軍はパレスチナ武装勢力による数回の待ち伏せ攻撃や攻撃にさらされた。

イスラエル国防軍はゼイトゥーンでパレスチナ過激派と戦闘を行った。ゼイトゥーン地区の南にあるサラ・アルディン道路のネツァリム・ジャンクションにいる兵士たちは、サラヤ・アル・クッズによる迫撃砲射撃を受けた。パレスチナ戦闘員がゼイトゥーン西のテル・アルハワ地区でイスラエル軍を待ち伏せした。

IDFは11月18日、ガザ地区北部のジャバリア市に向けた攻撃作戦を拡大していると発表した[95]。

12月2日[編集]

サラヤ・アル・クッズ率いるパレスチナ過激派は、ジャバリア方面の北西部戦線へのイスラエル軍の侵入に抵抗し、シェイク・ラドワン地区全域で市街戦に兵士を巻き込んだ。アル・カッサム旅団はガザ北部全域のイスラエル軍を標的とする徘徊型兵器３発を発射した。彼らはまた、ベイト・ハノウンのイスラエル軍兵士を標的にし、通常は建物に立てこもっている部隊にロケット弾を発射した。イスラエル国防軍のキャタピラーD9装甲ブルドーザーも、ジュホール・アドディクでパレスチナのロケット弾の標的となった。PFLP過激派はロケット弾と迫撃砲による砲撃でガザ地区を標的とした[96]。

12月3日[編集]

ガザ北部のイスラエル国防軍はアル・カッサム旅団率いる激しい攻撃を受けた。シェイク・ラドワンでは、イスラエル国防軍の兵士が仕掛けられたトンネルに閉じ込められ、パレスチナ過激派の迫撃砲による砲撃を受けた。3台の車両が小火器とタンデム装填RPGを備えたサラヤ・アル・クッズによって標的にされた[97]。

12月8日[編集]

ハーン・ユニスとガザ中央枢軸

イスラエル軍はハーン・ユニスへの進入を開始し、イスラエル第7旅団がパレスチナ民兵に対して数時間にわたる複雑な攻撃を行った 戦争全体で最も激しい戦闘があったと発表した[98]。

アル・カッサム旅団は、イスラエル兵が侵入した際に家を爆発させるよう装備するなど、より洗練された戦闘戦術への移行を示した。主にロケット弾に依存し、サラヤ・アル・クッズ、 DFLP、PFLPが迫撃砲で前進部隊を砲撃する間、イスラエル軍の車両に損害を与えた。イスラエル国防軍は過激派の指揮所を破壊するためにガザ中央部、特にデリ・アル・バラを陸と海から襲撃した。

ガザ市包囲戦

イスラエル情報筋は、第188旅団が近隣での戦闘に派遣された際、ガザ市南部シュジャイヤでパレスチナ過激派による激しい抵抗があったと報告した。

カセム旅団はRPGシェイク・ラドワンとザイトゥーンで車両を標的にし、一方サラヤ・アル・クッズの戦闘員はシュジャイヤとザイトゥーン地区で前進する軸上のイスラエル軍に対し、タンデムチャージ型RPGと手榴弾による2回の攻撃を主張した。ジャバリアに迫る試みはイスラエル軍に多大な死傷者をもたらし、イスラエル国防軍は12月7日、ガザ地区北部での戦闘でガディ・アイゼンコットの息子が戦死したことを認めた。カッサム旅団は、戦闘員がトンネルでIEDを爆発させた際に兵士を殺害したと主張した[99]。

サラヤ・アル・クッズが公開したビデオでは、メルカバが到着し、武装勢力に機関銃を発砲する中、3人の武装勢力がガザの都市中心部の廃墟内に陣取っている。その後、彼らは 3 つの位置から複数のロケット弾を発射し、トロフィー システムを無効にして戦車を破壊した。戦闘員が戦車に「火がついた」と叫んで喜んでいるのが見られる[100]。

12月10日[編集]

タイムズ・オブ・イスラエル紙は、ハマスの戦闘員がハンユニスにあるイスラエル第5旅団の第8111大隊部隊を狙ってIEDを爆発させた後、ガザ地区南部での戦闘でIDF兵士6人が死亡したと発表した。イスラエル軍はこれに対抗して空爆とヘリコプター攻撃を実施し、ハマスの戦闘員数名を排除したと発表した[101]。

12月12日[編集]

イスラエルは、ガザ地区での戦闘でさらに10人のイスラエル国防軍兵士が死亡したと発表した。その中にはゴラニ旅団の大佐と他の7人の兵士も含まれており、これらの兵士はガザのシュジャイヤ地区でハマスの戦闘員による待ち伏せ攻撃を受けて殺害された[102]。

12月15日[編集]

イスラエル政府は声明を発表し、自国(イスラエル)の人質3名を同士討ちで殺害したと発表した。イスラエル軍によると、シュジャイヤでの作戦中に「イスラエル人人質３人を脅威と誤認」し、その後発砲して殺害したという[103][104][105]。 12月16日のイスラエル軍当局者によると、人質3人は上半身裸で「白い布のついた棒」を持っていたが、イスラエル兵が彼らを「テロリスト」だと宣言したという。 「脅威」を感じた後、発砲し、人質２人を殺害、３人目は負傷したが、イスラエル国防軍の増援によって殺害された[106]。

12月18日[編集]

イスラエル政府はイスラエル国防軍兵士７人の死亡を発表した。兵士の大半はガザ地区南部での戦闘で死亡した。12月1日以降のイスラエルの死者数は53人となった。イスラエル国防軍は、ガザでは厳しい抵抗に直面していると述べた。

12月20日[編集]

カッサム旅団は、カーン・ユニス枢軸でイスラエル国防軍の車両と対峙し、ナマーAPCとIDFキャタピラーD9を標的とした。ビデオ出版物では、カッサム過激派がメルカバにロケット弾を発射し、ウインドブレーカーを破壊し、ヤシン 105ロケット弾が迎撃を回避または無効にして戦車に損傷を与えることができることを証明する様子が映されている。

12月24日[編集]

イスラエルは、12月23日から24日にかけてガザ地区での激しい戦闘でIDF兵士15名が死亡し、その中にはナメルAPCが対戦車ミサイルの直撃を受けた6名が死亡したと発表した。イスラエル国防軍はハマスの物資責任者を殺害したとも主張した。

イスラエルはまた、さまざまなパレスチナ武装勢力との激しい戦闘のさなか、ベイト・ハヌンから撤退した。町の廃墟に帰還した民間人らは、車両が見えなかったと報告した。イスラエル国防軍はガザ地区の都市への砲撃を続けている。

12月30日[編集]

過激派はカーン・ユニス侵攻でイスラエル国防軍の車両と交戦した。エピソードでは、戦車がロケット弾の標的となり、プレートが引きちぎられ、過激派の近くに着地し、メルカバの APS に対するヤシン 105 ロケットの能力を実証しました。別の戦闘機がトンネルから噴出し、過激派が車両に忍び寄り、ゼロ距離から車両にIEDを設置するという、侵攻中に記録された珍しい戦略で戦車を待ち伏せした。また、キャタピラーのキャタピラーD9ブルドーザーも標的にされ、放火された。

1月6日[編集]

イスラエル国防軍は、ガザ中央部のハマスへの攻撃に向けて、ガザ地区北部におけるハマスの「軍事枠組み」の解体が完了したと主張した。[227]戦争研究研究所は、これはハマス部隊が完全に撲滅され、再結成される可能性があることを意味するものではないと警告した。

1月11日[編集]

イスラエル国防軍は、ガザ市だけで1000以上のトンネル立坑を発見しており、その大部分は小規模で簡単に破壊できるが、より大きなトンネルでは複雑なエンジニアリングと解体作業が必要であると主張した。イスラエル治安当局者は、ガザのトンネルの規模を過小評価していたこと、これまでに破壊したのは半分にも満たないことを認めた。イスラエル国防軍は、指揮系統の解体後のガザ北部におけるハマスの戦術の変化は「ゲリラ戦術」に入ったと表現した。

1月16日[編集]

戦争研究所(ISW)は、パレスチナ民兵組織が以前イスラエル軍が活動していたガザ地区北部の地域に再侵入している可能性が高いと報じた[107]。

1月17日[編集]

アメリカの圧力を受けて、過激派活動が急増する可能性についてのイスラエル当局者の懸念にもかかわらず、イスラエルはガザから数千人の軍隊の撤退を続けた。イスラエル国防軍関係者によると、パレスチナ武装勢力はイスラエル国防軍の部隊が撤退した地域からロケット弾攻撃を開始した[108]。

1月18日[編集]

イスラエル国防軍は1月18日までに、ハマスがガザ地区北部の占領地域で軍の再建を開始したと発表した。イスラエル国防軍は以前、これらの軍隊は軍事能力を剥奪されたと述べていたが、1月18日までに多くの大隊の戦闘力は大幅に回復した[109]。

1月19日[編集]

カーンユニスでのイスラエル軍の砲撃により、アバサン地区で10人が死亡した[110]。

1月22日[編集]

戦闘の激しさを軽減するようアメリカと同盟国の圧力を受けてイスラエルが戦略転換を発表して以来、ガザ保健省が報告した死者数も減少し、戦闘員と民間人を合わせた1日当たりの死亡者数の週平均は151人に減少した。民間人の死亡率も減少していれば、それは確立できなかった。イスラエル国防軍の兵士たちは、カーンユニスの住宅街全体を破壊する自分たちを撮影した。

イスラエルは、ガザ地区で少なくとも24人のイスラエル国防軍兵士が殺害されたと報告した。このうち21人は、建物の取り壊し作業中にロケット推進の手榴弾が衝突し、大規模な連鎖爆発を引き起こして死亡した。これにより、ガザ地区におけるイスラエル国防軍の死者数は219人となった。これにより、この日は地上侵攻が始まって以来、イスラエル国防軍にとって最も死者の多い日となった。

ラファへの攻撃[編集]

2月3日[編集]

イスラエル政府は、ハーンユニスで「勝利」を宣言した後、ラファへの移動 を開始すると発表した[111]。2月3日にイスラエル軍はラファ東部と中部を標的に攻撃し、少なくとも28人が死亡したと伝えられている。国連人権高等弁務官フォルカー・タークは、「これは民間人の大量死と未知の場所への更なる避難に対する警鐘を鳴らすものである」と述べた[112]。ドイツのアンナレーナ・バーボック外務大臣は、「イスラエル国防大臣が発表したように、最後で最も過密な場所であるラファで今行動を起こすことは、まったく正当化できない」と述べた[113]。

2月4日[編集]

2月4日にパレスチナ保健省は、ラファに対するイスラエル国防軍の攻撃により92人が死亡したと発表した。幼稚園での襲撃で少なくとも２人の女児が死亡した[114]。伝えられるところによると、激化するイスラエル軍の攻撃はラファ東部に集中して行われた[115]。

2月7日[編集]

アメリカのニュースサイトであるアクシオスは、イスラエルのヨアヴ・ギャラント国防大臣がアメリカのアントニー・ブリンケン国務長官に対し、イスラエルは間もなくラファでの地上作戦の拡大を開始すると述べたと報じた[116]。ラファではイスラエル軍の空爆により、避難民の子供たちのための娯楽イベントの隣にあった民間車が爆撃され、少なくとも1名が死亡したと伝えられている。夜間の空爆で11人が死亡した 。伝えられるところによると、パレスチナ警察官6名が援助トラックのために道路を片付け中に死亡した。

死傷者数[編集]

イスラエル国防軍の死傷者[編集]

イスラエル軍は今回の侵攻で多大な死傷者を出した。イスラエルによると、2024年2月2日までに234人の兵士が死亡し、1,200人以上が負傷した。死者のうち29人は同士討ち事件や事故によるものだった[117]。2023年11月に1つの軍事作戦中に対戦車ミサイルによる装甲兵員輸送車の破壊により9人の兵士が死亡した。別のエピソード10では、12月12日にシュジャイヤでイスラエル国防軍兵士が待ち伏せ攻撃を受けて死亡した。これまでで最も血なまぐさい日は1月22日で、爆発物が仕込まれた戦車への攻撃により24人のIDF兵士が死亡した[118]。現在の死傷者数は、プロテクション・エッジ作戦とキャスト・リード作戦におけるこれまでのイスラエル国防軍の犠牲者数を上回り、それぞれ67名と6名が死亡した[119]。

ハマスの死傷者[編集]

2024年1月13日に欧州地中海人権モニターは、 10月7日の戦争開始以来、2,500人以上のパレスチナ人が戦闘員として殺害され、そのうち1,542人がイスラエル侵攻中に死亡したと推計した[120][121]。

2024年1月21日に米国当局者はウォール・ストリート・ジャーナルに対し、イスラエル国防軍がガザ地区のハマス戦闘員の20～30％を排除したと述べた。しかし、それはグループを排除するという彼らの目的には短かった[122]。イスラエル国防軍の主張によれば、ハマスの戦闘員9,000人が死亡、さらに8,000人が負傷して戦闘に復帰する能力がなく、さらに 2,300人が逮捕され、ハマス部隊の48 ～ 60%が戦場から排除された。しかし同報告書は、ハマスがイスラエル国防軍に対する正面攻撃を減らし、地下トンネルへの依存を強めたため、ハマス構成員の死亡率も低下していると指摘した[123]。

民間人の死傷者[編集]

10月18日にガザ市で破壊された民家

ガザ地区は侵攻中に大量の民間人犠牲者に直面しており、ガザ保健省によれば10月27日以来少なくとも1万7000人のパレスチナ人が殺害されたと伝えられているが[124]、この推計は過小評価されていると考えられている[125]。ガザ地区の人口のほぼ半数が14歳未満であるため、非常に多くの子供が殺害され、ガザは「子供にとって最も危険な場所」と宣言されるに至った[126]。

侵攻中の民間人の死亡のほとんどは空爆によるもので、マガジのジャバリア、ファクーラ学校への空爆で多くが死亡した。報告された事件と確認された事件の両方で、イスラエル軍兵士の発砲や戦車による砲撃によって民間人が死亡したこともある[127][128][129]。ガザ保健省は戦闘員と民間人を区別していないが、民間人の死亡率は外部情報源によって推定されている。瓦礫の下に行方不明の遺体が含まれているため、その推定値はガザ保健省の推定値を上回っている。ユーロ医学監視機関は、10月27日以来少なくとも2万2000人の民間人が殺害されたと推定している。イスラエル・オープン大学の研究によると、殺害されたパレスチナ人の少なくとも61％は民間人であったと述べ、戦闘員に対する民間人の死亡率が20世紀後半のすべての戦争の平均よりも高かったと指摘した[130]。国際的な懐疑にもかかわらず、イスラエル国防軍職員を含むイスラエル情報源は、ガザ保健省の死者数が正確であると考えている[131]。

アムネスティ・インターナショナル代表アニエス・カラマールが共有した国境なき医師団のビデオでは、「国民全体の医療制度のこの残忍な破壊は、人道援助で解決できる範囲を超えている」と述べた[132]。12月4日に赤十字社会長ミルジャナ・スポルジャリック・エッガーはガザ地区を訪問し、「私がそこで見たものは、誰にも説明できる立場にあるものを超えている」と述べた[133]。12月10日にオックスファムの専門家ブシュラ・ハリディは、状況はもはや「単なる大惨事ではなく、終末論的だ」と述べた[134]。

ガザ保健省から報告された死傷者の数はイスラエル情報機関によって信頼できるとみなされており、報告に対する独立した調査によって裏付けられている。エイブラハム・ワイナーの分析によると、ガザ保健省が発表した数字には、「死傷者の極めて規則的な増加」など、いくつかの統計上の不規則性が見られる。

子供への影響

ユニセフ広報担当のトビー・フリッカーは、「現在、ガザ地区のどこにも子供たちにとって安全な場所はない」と述べた[135]。またユニセフは「 イスラエルによるガザ攻撃により、子供たちは不当に大きな影響を受けました。 」とも述べている[136]。11月13日にユニセフはガザ地区の70万人以上の子供たちが避難していると発表した[137]。パレスチナ赤新月社は、停電、基本的な必需品の欠如、そして「苦痛と恐怖の現場」により、避難民の子供たちが苦しんでいると述べた[138]。ユニセフ事務局長は11月15日にガザを視察し、多くの子供たちが瓦礫の下に埋もれており、医療ケアが受けられていないと述べた[139]。カーン・ユニスのナセル・メディカル・コンプレックスの小児科医長は、きれいな水の不足により、これまで見た中で子供たちの間で「最も深刻な胃腸炎の蔓延」を目撃していると述べた[140]。

イスラエル国防軍の戦略[編集]

ガザ地区侵攻前のナメルAPCに乗るイスラエル兵士

10月29日にイスラエルの国防大臣ヨアヴ・ギャラントは、「戦争の第2段階」は「数カ月」続くと予想していると述べた。その後の段階では、小規模な抵抗勢力の除去、そして最終的にはガザ地区からの撤退が行われると予想されている[141]。

イスラエル軍がガザ地区に進入し、10月27日から同地域での物理的プレゼンスを永続的に維持し始めた後も、イスラエル軍は侵攻を「侵略」ではなく「作戦」や「襲撃」と呼ぶ戦略を採用していた。AP通信によると、この通信戦略は作戦の柔軟性を維持し、敵対勢力がイスラエルの軍事計画を推測し続けるために行われたという[142]。アメリカはイスラエルに対し、全面侵攻を避け、代わりに死傷者と地域的拡大を避けるために「外科」作戦を実施するよう要請した[143]。イスラエル軍関係者は、10月31日現在、ガザ地区には2万人以上のイスラエル国防軍の部隊がいると述べた[144]。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルは戦後、無期限にガザ地区に対する全体的な安全保障責任を負うと述べた[145]。欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、ガザ地区にイスラエルの安全保障のための駐留が長期にわたって存在すべきではないと述べ、可能性として国連が委任した平和部隊の設置を示唆した[146]。一方で、ジョー・バイデン米国大統領は、「この危機が終わったら、次に何が起こるかというビジョンがなければならず、我々の見解では、それは二国家による解決策でなければならない」と述べた[147]。2023年11月11日にネタニヤフ首相は、パレスチナ自治政府がそこで役割を果たすことに反対だと述べ、戦後統治をめぐって米国との溝を広げた[148]。2023年11月12日にイスラエル安全保障閣僚のアヴィ・ディヒターはガザ北部におけるイスラエルの戦略を「ナクバ2023」と表現した[149]。

誤報　[編集]

不正確な情報

イスラエル国防軍 (IDF)が10月9日にガザ地区の聖ポルフィリウス教会を破壊したというバイラルの主張は、教会によって誤りであることが判明した[150][151]。その後、イスラエル国防軍は10月19日に聖ポルフィリウス教会を攻撃し、民間人18人を殺害した[152]。

2023年10月に偽情報の専門家らは、イスラエルがガザ地区への砲撃を続けた場合、カタールがガス輸出を停止すると脅迫しているという虚偽の報告を公開したXのアカウントを発見したと発表した[153]。

プロハマスのアカウントは、シリア内戦の映像をガザ地区で子供たちが殺害されているものとして誤って伝えている[154]。

2024年2月にイスラエルの公式Xアカウントは、イスラエルがガザ地区に提供したと主張する人道支援をリストした30秒のビデオを投稿した。このビデオには、ガザ地区に住むパレスチナ人向けのテントや避難設備を見せていると誤って主張された。ウクライナ難民のためのモルドバキャンプの2022年3月の映像が含まれていたことが判明した。動画はその後削除された[155][156]。

なりすまし

アル・アハリ病院の爆発の後、アルジャジーラのジャーナリストを名乗るXアカウントが、「ハマスのミサイルが病院に着弾する」ビデオを持っていると述べた。アルジャジーラはその後、このアカウントとは無関係であることを明らかにし、その後アカウントは削除された[157]。親クレムリンの誤った情報を宣伝した別の X アカウントは、ウォール・ストリート・ジャーナルが爆発はマーク 84 爆弾によって引き起こされたと報じたと主張した。ウォール・ストリート・ジャーナルはそのような報告書を公表していなかった[158]。

2023年11月、アル・シファ病院の看護師を映していると思われる動画が急速に拡散した。彼女はハマスが病院全体を占拠し、燃料や医薬品を盗んでいたため患者を治療できなかったと主張し、ビデオはすべてのパレスチナ人にアル・シファから立ち去るよう懇願するところで終わった。記録に残っている病院の医師や看護師の誰も、描かれている女性を認識していないし、イスラエル訛りで明確なアラビア語を話すことができないと報告されているため、多くの人がこのビデオの虚偽をすぐに指摘した。さらに、RMIT FactLab CrossCheckのEsther Chan氏によると、オープンソースの調査員による分析により、ビデオには人工的に偽の爆発音が含まれるよう加工されている可能性が高いことが判明したという。

戦争犯罪疑惑[編集]

詳細は「2023年のイスラエル・ハマス戦争における戦争犯罪」を参照

イスラエルによるガザ地区侵攻中、イスラエル兵士が戦争犯罪を犯す様子を映した多数のビデオが拡散した。2023年12月中旬の一連のビデオには、IDF部隊が食料を燃やしたり、店舗を破壊したり、民家を略奪したりする様子が映っていた[159]。ユーロメッドモニターは、兵士がラップトップ、金、大量の現金を含む民間人の資産を意図的に盗んだ事例を記録した[160]。ユーロ・メッド・モニターはまた、兵士が死体を嫌がらせ、引きずり、その上に放尿し、切断する行為を記録したと報告した[161]。アメリカ・イスラム関係評議会はソーシャルメディアへの投稿で、「私が女の子を殺したかもしれない。彼女は12歳だったが、私は赤ん坊を探している」と述べたイスラエル兵士のビデオを非難した[162]。2024年1月2日にパレスチナ自治政府外交官ライス・アラフェは、イスラエル兵士がガザから乳児を誘拐したという報道を非難した[163]。2月24日、イスラエル国防軍兵士が「ちょっとしたバーベキューはとても楽しい」と言いながら住宅街に火を放つビデオが拡散した[164]。

2月11日にサウジアラビア外務省はイスラエルによるラファ侵攻計画は「国際法と国際人道法の継続的な違反」の一環であると述べた[165]。

ICJジェノサイド事件[編集]

ガザ地区への侵攻中、南アフリカはイスラエルがガザで大量虐殺を行ったとして有罪であると主張し、国際司法裁判所（ICJ）でイスラエルに対する訴訟を起こした。南アフリカの申し立ては、75年間にわたるアパルトヘイト、ヨルダン川西岸のイスラエル占領、16年間のガザ地区封鎖などの主張を含む、パレスチナ人に対するイスラエルの行為というより広い文脈の中で告訴を提起した[166][167]。南アフリカは ICJ に対し暫定的な保護措置を講じるよう要請した[168]。

破壊と略奪[編集]

脚注[編集]

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Template:2023年のイスラエルによるガザ地区侵攻

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