高瀬千図

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高瀬千図
(たかせ ちず)
誕生 1945年12月5日
日本の旗 日本長崎県長与町
職業 作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 熊本県立大学卒業
活動期間 1984年 -
ジャンル 小説
代表作 『風の家』(1987年)
『天の曳航』(1988年)
『夏の記憶』(1996年)
『明恵《栂尾高山寺秘話》<上・下>』(2018年)
主な受賞歴 新潮新人賞(1984年)
デビュー作 『イチの朝』(1984年)
(『夏の記憶』と改題)
公式サイト ALOLIKA
ウィキポータル 文学
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高瀬 千図(たかせ ちず、女性、1945年昭和20年)12月5日 - )は、作家。日本文藝家協会会員、歴史時代作家クラブ会員。

来歴・人物[編集]

長崎県長与町生まれ。熊本県立大学文学部 英米文学科卒業。卒論はウィリアム・サローヤン論。卒業後、出版社に勤務。その後、フリーに。

森敦に師事し、1984年、『イチの朝』で芥川賞候補。『夏の淵』で新潮新人賞受賞、芥川賞候補。1987年、『風の家』を上梓。翌年、三島由紀夫賞候補となる。1988年、『天の曳航』を講談社から上梓。野間賞新人賞候補となる。1996年、『イチの朝』と『夏の淵』を1冊にまとめ『夏の記憶』と改題して葦書房から上梓。1997年、菅原道真の生涯を描いた『道真 <上・下>』をNHK出版から上梓。

心の問題と取り組むため40代からセラピーの技法、またカウンセリングの技法などを学び、2013年、男性のメンタルケアのためのセルフセラピーの技法について『100%問題を解決する法』を近代文芸社から上梓、また2016年、Y'zネット社から北条政子の真実に迫る『龍になった女-北条政子の真実』を上梓。

の愛好者として知られ、1991年、湾岸戦争勃発の年の2月、能のパリ公演をプロデュース、現九世観世銕之丞の羽衣をアリアンス・フランセーズとユネスコで上演。大成功を収めた後、観世銕之丞の能の会『華の実会』を主催。また自身の新作能『道真』を国立能楽堂、及び太宰府天満宮で菅原道真生誕千百年祭で上演。演出は九世観世銕之丞、作曲は笛の藤田流家元、藤田六郎兵衛、大倉流家元、小鼓の大倉源次郎など。

また、明恵上人の思想と行動の研究のため、2007年在家得度、3年後阿闍梨の資格を得て、密教の研究に当たる(法名:高瀬理趣(たかせ りしゅ))。

明恵華厳経密教の関係性を明らかにし、厳密の祖と呼ばれている。2018年、弦書房から明恵の生涯を描いた『明恵 栂尾高山寺秘話 <上・下>』を上梓。

著書[編集]

単著[編集]

翻訳[編集]

  • ドン・ミゲル・ルイス『愛の選択 ドン・ミゲル・ルイス』監訳(コスモス・ライブラリー、2000年)ISBN 978-4795223806
  • レックス・ヒクソン『カミング・ホーム 文化横断的「悟り」論』監訳(コスモス・ライブラリー、2001年)ISBN 978-4434010477

関連項目[編集]

深い交流があった人々[編集]

  • 森敦:師事した人
  • 中上健次:本を書くように勧めて下さった人
  • 葦原瑞穂:魂の兄弟のような人
  • 久本三多:高校時代の同級生であり、良き読み手

外部リンク[編集]

書評[編集]

  • 明恵《栂尾高山寺秘話》ISBN 978-4863291782
    • 歴史時代作家クラブ
    • 週刊読書人
    • 東京新聞(東京新聞における掲載期限1カ月を経過した為、リンクを削除しました)
    • 北海道新聞(北海道新聞における掲載期限3カ月を経過した為、リンクを削除しました)