高橋虔

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高橋 虔(たかはし まさし、1903年明治36年)2月18日[1] - 1992年平成4年)7月30日)は、日本の神学者聖書学者

経歴[編集]

兵庫県明石町(現・明石市)出身。同志社大学神学部卒、イェール大学大学院に学ぶ。同志社大神学部教授。1956年「エズラ書ネヘミヤ記註解」で同志社大学神学博士。1974年定年名誉教授

1970年から始まった日本初のカトリックプロテスタントの聖書共同訳で編集委員長を務め、1987年日本聖書協会から「聖書新共同訳」を刊行。同年、キリスト教功労者を受賞した[2]

1992年7月30日、急性腎盂炎のため死去[1]

著書[編集]

共著[編集]

翻訳[編集]

  • 『コリント後書』(現代新約聖書註解全書刊行会、現代新約聖書註解全書 第8巻) 1934
  • 『日々の瞑想』(マルティン・ブーバー近江兄弟社教務部) 1940
  • 創世紀』(註解、新教出版社、旧約聖書註解シリーズ) 1956
  • 『聖文学』(ファイファー、新教出版社、旧約聖書緒論 第5巻) 1964
  • エゼキエル書ダニエル書』(C・G・ハウイ、日本基督教団出版部、聖書講解全書 第13) 1964
  • 『預言者の信仰』(ブーバー、みすず書房、ブーバー著作集 第6 - 7) 1968

関連文献[編集]

  • 『高橋虔と近江兄弟社学園』(木村晟、港の人) 2012

脚注[編集]

  1. ^ a b 『現代物故者事典1991~1993』(日外アソシエーツ) 1994年、p.352
  2. ^ 日本キリスト教文化協会 顕彰者一覧※2022年10月23日閲覧

参考文献[編集]

  • 『ブーバー著作集』訳者紹介
  • 『人物物故大年表』