萩野貞樹
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萩野 貞樹(はぎの さだき、1939年10月5日[1] - 2008年2月24日)は、日本の国語学者、元産業能率大学教授。国語問題協議会常任理事。
経歴
[編集]秋田県に生まれる。一橋大学法学部卒業後、鶴見女子高等学校教諭を経て産業能率大学教授となる。
1970年、「辻村敏樹氏の敬語説への疑問」で「月刊文法賞」を受賞。1971年、「「人間教育」論をめぐって」で「自由新人賞」を受賞。
雑誌『自由』『日本及日本人』などを中心に、国語学、日本語系統論、日本神話などに関する論考を多数発表した[2]。ペンネーム「萩野棟省」を用いた文章も多い。
2008年2月24日、前立腺癌のため東京都墨田区の病院で死去。68歳没[3]。
主要著作
[編集]単著
[編集]- 『範例による文章表現』(双文堂出版 1988年)
- 『実用漢字・熟語集』(双文堂出版 1990年)
- 『名文と悪文』(日本教文社 1992年)
- 『ことばの教室』(近代文芸社 1993年)
- 『みなさん、これが敬語ですよ』(リヨン社 2001年)
- 『みなさん、これが美しい日本語ですよ』(リヨン社 2002年)
- 『敬語のイロハ教えます』(リヨン社 2002年)
- 『感動を教えてくれた国語教科書』(徳間書店 2002年)
- 『旧かなを楽しむ』(リヨン社 2003年)
- 『歪められた日本神話』(PHP研究所 2004年)
- 『日本語の小骨』(リヨン社 2005年)
- 『ほんとうの敬語』(PHP研究所 2005年)
- 『旧かなと親しむ』(リヨン社 2006年)
- 『舊漢字』(文芸春秋 2007年)
- 『旧かなづかひで書く日本語』(幻冬舎 2007年)
- 『敬語の基本教えます』(リヨン社 2008年)
共編著
[編集]- 石井公一郎共編『英才を育てるための小学校「国語」副読本』(PHP研究所 2005年)
分担執筆
[編集]- 福田恆存他編『崩れゆく日本語』(英潮社 1975年)
- 『平成新選百人一首』(正仮名(歴史的仮名遣い)、正漢字(旧字)版) 宇野精一, 橋本喜典,萩野貞樹,阿川佐和子,石井好子, 佐佐木幸綱, 篠弘, 津川雅彦,米長邦雄,明成社, 2002, ISBN 978-4944219124
- 『平成新選百人一首』(新カナ、新漢字版) 宇野精一, 橋本喜典,萩野貞樹,阿川佐和子,石井好子, 佐佐木幸綱, 篠弘, 津川雅彦,米長邦雄,文藝春秋,2002,ISBN 978-4163582801
- 『平成新選百人一首カルタ』(正仮名(歴史的仮名遣い)、正漢字(旧字)版) ) 宇野精一, 橋本喜典,萩野貞樹,阿川佐和子,石井好子, 佐佐木幸綱, 篠弘, 津川雅彦,米長邦雄,明成社,2002 ISBN 978-4944219148
- 久世光彦編『話したい、話せない、「話す」の壁』(ゆまに書房 2006年)
監修
[編集]- 『えんぴつで読み書き味わう宮沢賢治』(リヨン社 2006年)
- 『えんぴつで読み書き味わう島崎藤村』(リヨン社 2006年)
論文
[編集]- 「アメノミナカヌシは消せるか その「架上」の説を中心に」(『現代思想』1986年11月号)
- 「おかしな,おかしな小学校国語教科書の言語学」(『正論』1998年10月号)
- 「日本神話の大誤解 第1回」(『正論』1999年2月号)
- 「日本神話の大誤解 第2回 神話の矛盾・不合理ということ」(『正論』1999年3月号)
- 「日本神話の大誤解 第3回 聖数説に踊る学者たち」(『正論』1999年4月号)
- 「小学校国語教科書の「非言語」「非道徳」」(『正論』1999年8月号)
- 「小学校国語教科書の失語症--あふれる国権憎悪(上)」(『正論』2000年5月号)
- 「小学校国語教科書の国語嫌い(中)」(『正論』2000年6月号)
- 「小学校国語教科書の珍文奇語(下)」(『正論』2000年7月号)
- 「大ベストセラー大野晋氏の『日本語練習帳』は奇書である」(『正論』2000年10月号)
- 「小学校国語教科書の暴走」(『正論』2001年1月号)
- 「簡単に使える敬語 三去三禁の提唱」(『日本語学』2005年9月号)
- 「日本神話についての大非常識‐‐天之御中主神、その祭祀の痕跡をめぐって」(『日本文化』2006年春号)
- 「文化庁は敬語に口出しするな」(『Voice』2007年5月号)
- 「日本語は日本でできた(上)」(『新日本学』2007年春号)
- 「日本語は日本でできた(下)」(『新日本学』2007年夏号)