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正面から見た左肩付近の骨格(黄色)とじん帯(白色) 最上部が鎖骨 (Clavicula)、左側の大きな部分が肩甲骨 (Scapula)、右側が上腕骨 (Humerus)
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右の肩甲骨 左上の突起は肩峰 (Acromion) であり背中の膨らみとして観察できる。肩峰にも関節面がある。中央のドーナツ形の部分は関節軟骨。肩関節として大きな力がかかる
ラテン語 articulatio humeri
英語 Shoulder

(かた)とは、ヒトおよび哺乳類の胴体のうち、前肢に接している部分のことである。

概説[編集]

一般に球関節の構造を持ち、回転(外転、内転)、旋回(外旋、内旋、上方回旋、下方回旋)、挙上、下制(引き下げ)、牽引(前方牽引、後方牽引)、屈曲(関節屈曲、水平屈曲)、伸展(関節伸展、水平伸展)などの複雑な動作が可能である。また、多くの筋肉から構成されており、強い力を出すことができる。

頂上より少し下がった平らな部分を山の肩、瓶の肩などと呼ぶことがある。また、地位身分称号などのことを、氏名の右上に記すことから肩書きと呼ぶ。肩で荷物を担ぐことから転じて、力、負担、責任などを指すことがあり、肩を貸す、肩の荷が下りるなど多くの成句・慣用句がある。

デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていると、肩付近の筋肉に不快感や痛みを訴える肩こりの症状が現れやすい。この場合の肩とは、上記の解剖学的な意味に加えて、(頚部)も含めることがある。

構造[編集]

ヒトの場合、肩の関節は、球形の上腕骨頭がそれを包み込む形の関節窩にはめ込まれた構造を持っている。周囲は三角筋棘上筋棘下筋大円筋小円筋肉肩甲下筋など多くの筋肉靭帯で囲まれている。その胴体部分は肩甲骨につながっている。肩甲骨の上部と頚部前方を結ぶ細長い骨が鎖骨であり、その後方は皮膚が少し凹んでいることから正面から見た場合に容易に確認できる。

ゼロポジション[編集]

ゼロポジション(Zero Position)とは1961年にインドの整形外科医であるSaha.A.Kによって発見された、腕を脱臼や骨折などをしてしまった患者にあまり資金や手間(手術)をかけずに治療するために見つけた肢位の事である。定義は、肩甲骨の棘突起と上腕骨の長軸が一致し、肩周辺の筋収縮力が均等になり、自発的な筋力発揮では回旋運動が不可能になるポジショニングの事である。

症状[編集]

四十肩、五十肩[編集]

その名の通り、40歳から50歳頃になって加齢に伴う組織の変性が原因となって痛みを発生し、運動を制限するためにさらに拘縮が進み、次第に痛みが強くなる悪循環を伴う症状である。肩関節周囲炎・凍結肩・疼痛性肩関節制動症等に分けられる。軽度のものは温熱療法、運動療法が効果的である。約1年から1年半程度かかるが、自然に完治するという特徴がある。

脱臼[編集]

球形の関節頭がそれを覆う関節窩から外れた状態を脱臼と呼び、肩関節(肩甲上腕関節)は最も脱臼を起こしやすい部位である。外傷や先天的要因により、軽微な力でも脱臼を繰り返す習慣性(反復性)脱臼になることがある。日本では柔道整復師による治療も行われる。

食肉の部位[編集]

牛肉豚肉などのカタ(カタカナ書きにすることが多い)は、前足および前身部を含む部位のことである。

肩肉は、前足の付け根付近の肉で、牛・豚ともに脂肪分がいちばん少ないので、赤身肉とも呼ばれる。ヘルシーではあるが、堅くてやや筋っぽく、価格も安い。煮込み料理などに適する。

頭の付け根付近の、背骨の両脇についている肉は肩ロースといい、肩肉より脂身があり、豚ではトンカツなどに、牛ではしゃぶしゃぶなどによく用いられる。

スポーツと肩[編集]

野球などのスポーツでボールなどを遠くに投げる能力に優れていることを「肩が強い」「強肩(きょうけん)」、その逆を「肩が弱い」「弱肩(じゃっけん)」という。英語における同様の表現にはshoulderではなくarmの語を用いる。野球では捕手内野手遊撃手三塁手)、外野手が肩が強い選手に有利なポジションである。遠投能力だけでなく正確なコントロールも重要である。

プロ野球の元投手・監督の権藤博は、酷使により選手生命を縮めた自身の経験から「肩は消耗品」を持論としている。

投手の肩は命である。