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[[2019年]]3月2日、[[UFC 235]]でバンタム級ランキング9位の[[ペドロ・ムニョス]]と対戦。序盤から激しい打ち合いを繰り広げるも、足が止まったところに右フックでダウンを奪われ、パウンドで1RKO負け。3連敗となったものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
[[2019年]]3月2日、[[UFC 235]]でバンタム級ランキング9位の[[ペドロ・ムニョス]]と対戦。序盤から激しい打ち合いを繰り広げるも、足が止まったところに右フックでダウンを奪われ、パウンドで1RKO負け。3連敗となったものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

[[2020年]]6月6日、約1年3か月ぶりの復帰戦となった[[UFC 250]]でバンタム級ランキング5位の[[ハファエル・アスンソン]]と対戦。序盤からスピーディーな打撃で試合を優位に進め、2R終了直前に右フックでKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、約3年半ぶりの勝利を飾った。


== ファイトスタイル ==
== ファイトスタイル ==

2020年6月7日 (日) 05:37時点における版

コーディ・ガーブラント
基本情報
本名 コーディ・レイ・アレン・ガーブラント
(Cody Ray Allen Garbrandt)
通称 ノー・ラブ (No Love)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1991-07-07) 1991年7月7日(32歳)[1]
出身地 オハイオ州ユーリッヒスビル[1]
所属 ストロングスタイル・ファイトチーム
チーム・アルファメール
身長 173cm
体重 61kg
リーチ 166cm
階級 バンタム級
バックボーン ボクシングレスリング
テーマ曲 I Am The Greatest
(Logic)
We Will Rock You(クイーン
総合格闘技戦績
総試合数 14
勝ち 11
KO勝ち 9
判定勝ち 2
敗け 3
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コーディ・ガーブラントCody Garbrandt、男性、1991年7月7日 - )は、アメリカ合衆国総合格闘家オハイオ州ユーリッヒスビル出身。カリフォルニア州サクラメント在住。チーム・アルファメール所属。元UFC世界バンタム級王者。2020年2月現在、UFC世界バンタム級ランキング9位[2]コディ・ガーブラントとも表記される。

プロデビューから4年後、強烈なパンチを武器に無敗のままUFC世界バンタム級王座を獲得した[3]

来歴

いつも兄と兄弟喧嘩をしていたため、見かねた母親が4歳からレスリングを始めさせた。クレイモント高校時代はレスリングとアメリカンフットボール部に所属。レスリングでは1年時にディビジョン2で州王者に輝き、2年時に準優勝するが[4]、背中の怪我でレスリングを休止する。アマチュアボクサーだった叔父の指導で15歳からボクシングを始め、ボクシングで32勝1敗の成績を収めた。3年、4年時はボクシングに集中してレスリングをほとんどやっていなかったが、全国選手権で5位に入ってオールアメリカンに選出されると、ディビジョン1の大学からスポーツ奨学生のオファーを受けた。アメリカンフットボールでは、3年時に州代表のラインバッカーとして表彰を受けている。

ディビジョン1の大学への進学を学業成績上の理由で断念し、ディビジョン2のニューベリー大学に進学するも中退。炭坑夫として働きながらアマチュア総合格闘技で6勝2敗の戦績を残し、2012年にプロ総合格闘技デビューを果たした[1][5][6]

地元のオハイオ州から数か月ごとにカリフォルニア州サクラメントチーム・アルファメールに通ってトレーニングを積んでいたが、2014年5月からサクラメントへ移住して正式に移籍した。

UFC

2015年1月3日、UFC初参戦となったUFC 182でマーカス・ブリメージと対戦し、スタンドパンチ連打で3RTKO勝ち。UFCデビュー戦を白星で飾った。同年7月11日、UFC 189でエンリー・ブリオネスと対戦し、3-0の判定勝ち。キャリア初の判定勝利となった。

2016年5月29日、UFC Fight Night: Almeida vs. Garbrandtでバンタム級ランキング7位のトーマス・アルメイダと対戦。1R中盤に右フックでダウンを奪い、パウンドでKO勝ち。無敗のハードパンチャー同士の試合を制し、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2016年8月20日、UFC 202でバンタム級ランキング11位の水垣偉弥と対戦し、パウンドでTKO勝ち。試合後のインタビューで、FOXスポーツのコメンテーターとして来場していたUFC世界バンタム級王者のドミニク・クルーズに向かって「お前の顎を壊してやる」と激しく挑発した[7]

UFC世界王座獲得

2016年12月30日、UFC 207のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者ドミニク・クルーズに挑戦。3Rと4Rにパンチでダウンを奪い、試合中に激しく挑発を繰り返すなどの余裕を見せ、3-0の5R判定勝ち。王座獲得に成功し、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2017年4月、リアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン25でTJ・ディラショーと共にそれぞれのチームのコーチを務めた。

世界王座陥落

2017年11月4日、UFC 217のUFC世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング2位の挑戦者TJ・ディラショーと因縁の対戦。1R終了直前に右フックでダウンを奪いKO寸前まで追い込むが、 2Rに左ハイキック、右フックでダウンを2度奪い返され、追撃のパウンドでKO負け。キャリア12戦目で初黒星を喫し、王座陥落した。

2018年8月4日、UFC 227のUFC世界バンタム級タイトルマッチで王者TJ・ディラショーにダイレクトリマッチで挑戦し、1R終盤にパンチ連打でTKO負け。王座奪回に失敗した。

2019年3月2日、UFC 235でバンタム級ランキング9位のペドロ・ムニョスと対戦。序盤から激しい打ち合いを繰り広げるも、足が止まったところに右フックでダウンを奪われ、パウンドで1RKO負け。3連敗となったものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2020年6月6日、約1年3か月ぶりの復帰戦となったUFC 250でバンタム級ランキング5位のハファエル・アスンソンと対戦。序盤からスピーディーな打撃で試合を優位に進め、2R終了直前に右フックでKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、約3年半ぶりの勝利を飾った。

ファイトスタイル

素早いハンドスピードと、軽量級とは思えぬノックアウトパワーを持つハードパンチャーであり、相手を打撃一発で沈めるバンタム級屈指のストライカー。また、上記の通りアマチュアボクシングの戦績も33戦32勝と圧倒的な強さである。試合中には相手を激しく挑発する余裕も見せつける。また、決して打撃一辺倒の選手ではなく、打撃とレスリングを織り交ぜたスタイルも得意としており、テイクダウンディフェンス率においても100%という驚異の数値を誇る。しかし、好戦的が故に大振りのパンチで打ち合う傾向があり、その際にガードが下がる癖があるため、カウンターの打撃をまともに貰ってしまうことが多い。

人物・エピソード

  • 地元の白血病を患っていたマダックスという少年と5歳の時から交流がある。UFC参戦前からガーブラントは少年を試合に招待し、ファイトマネーからその旅費と医療費を援助していた[5][8]。その後、UFC参戦が決まると「彼は病気と戦う。俺もその間UFCで戦い続ける。そして彼が病気に打ち勝つ時、俺はUFC王者だ」と語り、UFC 207ドミニク・クルーズを破りUFC王者になる約束を果たした時には、11歳になったマダックスをオクタゴンに招き入れてチャンピオンベルトを巻き、試合後の控え室では抱擁して涙を流した[9]
  • ニックネームの「No Loveノー・ラブ)」は、ガーブラントにボクシングの手ほどきをした叔父が、ガーブラントは戦う時に相手を敵と見なして、どんな相手でも手加減をしないことに気がついた事で命名された。そのため、ガーブラントは試合の際、対戦相手へのグローブタッチや握手を一切しないという[10]
  • 身体中にタトゥーを彫っており、右腕全体には和彫りのタトゥー、また、右太腿には最も好きなファイターだというボクサーの故アルツロ・ガッティのタトゥーを入れている。また、初めてタトゥーを彫ったのは14歳の時だと語っている[11]
  • 2017年に結婚し、2018年には男児を設けている。

戦績

プロ総合格闘技

総合格闘技 戦績
15 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
12 10 0 2 0 0 0
3 3 0 0 0
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
ハファエル・アスンソン 2R 4:59 KO(右フック) UFC 250: Nunes vs. Spencer 2020年6月6日
× ペドロ・ムニョス 1R 4:52 KO(右フック→パウンド) UFC 235: Jones vs. Smith 2019年3月2日
× TJ・ディラショー 1R 4:10 TKO(パンチ連打) UFC 227: Dillashaw vs. Garbrandt 2
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2018年8月4日
× TJ・ディラショー 2R 2:41 KO(右フック→パウンド) UFC 217: Bisping vs. St-Pierre
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2017年11月4日
ドミニク・クルーズ 5分5R終了 判定3-0 UFC 207: Nunes vs. Rousey
【UFC世界バンタム級タイトルマッチ】
2016年12月30日
水垣偉弥 1R 0:48 TKO(右フック→パウンド) UFC 202: Diaz vs. McGregor 2 2016年8月20日
トーマス・アルメイダ 1R 2:53 KO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Almeida vs. Garbrandt 2016年5月29日
アウグスト・メンデス 1R 4:18 KO(右フック→パウンド) UFC Fight Night: Cowboy vs. Cowboy 2016年2月21日
エンリー・ブリオネス 5分3R終了 判定3-0 UFC 189: Mendes vs. McGregor 2015年7月11日
マーカス・ブリメージ 3R 4:50 TKO(スタンドパンチ連打) UFC 182: Jones vs. Cormier 2015年1月3日
チャールズ・スタンフォード 1R 1:37 TKO(左ボディブロー) NAAFS: Rock N Rumble 8 2014年10月4日
ジェームス・ポーター 1R 2:17 TKO(パウンド) Pinnacle FC: Pittsburgh Challenge Series 7
【Pinnacle FCバンタム級王座決定戦】
2014年5月24日
ドミニク・マッツォッタ 2R 0:32 KO(右フック→パウンド) Gladiators of the Cage: The North Shore's Rise to Power 4 2014年3月15日
シェーン・マンリー 1R 3:57 KO(右フック→パウンド) Pinnacle FC: Pittsburgh Challenge Series 5 2013年11月27日
チャールズ・ケンジンジャー 1R 4:11 TKO(パウンド) Pinnacle FC: Pittsburgh Challenge Series 1 2012年12月29日

獲得タイトル

  • Pinnacle FCバンタム級王座(2014年)
  • 第5代UFC世界バンタム級王座(2016年)

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
  • UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト(1回)

脚注

関連項目

外部リンク

前王者
ドミニク・クルーズ
第5代UFC世界バンタム級王者

2016年12月30日 - 2017年11月4日

次王者
TJ・ディラショー