「副鼻腔」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
KMT (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
m +{{出典の明記}}
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2011年12月}}
{{Infobox 解剖学
{{Infobox 解剖学
| name=副鼻腔
| name=副鼻腔
| 画像1=[[ファイル:Nnh front.svg|250px]]
| 画像1=[[File:Nnh front.svg|250px]]
| 画像説明1=副鼻腔の図解<BR />上から前頭洞 (''Frontal sinuses'')・篩骨洞と蝶形洞 (''Ethmoid and sphenoid sinuses'')・上顎洞 (''Maxillary sinuses'')
| 画像説明1=副鼻腔の図解<BR />上から前頭洞 (''Frontal sinuses'')・篩骨洞と蝶形洞 (''Ethmoid and sphenoid sinuses'')・上顎洞 (''Maxillary sinuses'')
| 画像2=
| 画像2=
12行目: 13行目:
| 神経=
| 神経=
}}
}}
'''副鼻腔'''(ふくびこうとは、[[鼻腔]]に隣接した[[骨]]内に作られた空洞であり、[[ヒト]]では[[前頭洞]]、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞の4つがある。
'''副鼻腔'''(ふくびこう、[[英語]]:paranasal sinuses)とは、[[鼻腔]]に隣接した[[骨]]内に作られた空洞であり、[[ヒト]]では[[前頭洞]]、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞の4つがある。


頭部は脳を入れる容器と口腔と鼻腔を形成する部位が一つになったものである。さらに、[[頭蓋骨]]の外面は[[筋肉]]や[[角]]の付着部となっている。これら主に三つの要因で一つの頭部を形成するに当たって、各部品の大きさを揃えるために発生したものが副鼻腔である。例えば、牛の頭部はかなり大きなものであるが脳自体はヒトの半分以下しかないために脳を入れる容器自体は小さくて済む。しかし、口腔と鼻腔、及び骨格筋の付着部位は体にあわせてそれ相応に大きくなるし、角の付着部位も必要になるために、脳を囲む骨を重くすることなく他の部品の大きさに合わせるには広い骨洞=副鼻腔が発達することになった。ついで、副鼻腔はこれら以外の要因、例えばオスとメスで容貌や頭部の大きさが大きく異なる種においては性淘汰の結果によっても発達程度が異なることになる。ほとんどの動物種を通じて脳の形はほぼ楕円体であり、口腔と鼻腔の形も基本的には円筒形であるにもかかわらず、頭部の形=顔貌には著しい差異が認められる。これら多様な顔貌を作り出す上で、副鼻腔の発達程度が大きく関わっている。
頭部は脳を入れる容器と口腔と鼻腔を形成する部位が一つになったものである。さらに、[[頭蓋骨]]の外面は[[筋肉]]や[[角]]の付着部となっている。これら主に三つの要因で一つの頭部を形成するに当たって、各部品の大きさを揃えるために発生したものが副鼻腔である。例えば、牛の頭部はかなり大きなものであるが脳自体はヒトの半分以下しかないために脳を入れる容器自体は小さくて済む。しかし、口腔と鼻腔、及び骨格筋の付着部位は体にあわせてそれ相応に大きくなるし、角の付着部位も必要になるために、脳を囲む骨を重くすることなく他の部品の大きさに合わせるには広い骨洞=副鼻腔が発達することになった。ついで、副鼻腔はこれら以外の要因、例えばオスとメスで容貌や頭部の大きさが大きく異なる種においては性淘汰の結果によっても発達程度が異なることになる。ほとんどの動物種を通じて脳の形はほぼ楕円体であり、口腔と鼻腔の形も基本的には円筒形であるにもかかわらず、頭部の形=顔貌には著しい差異が認められる。これら多様な顔貌を作り出す上で、副鼻腔の発達程度が大きく関わっている。
21行目: 22行目:
* [[副鼻腔炎]](蓄膿)
* [[副鼻腔炎]](蓄膿)
* [[上顎癌]]
* [[上顎癌]]

<!-- == 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}} -->
== 参考文献 ==
{{節stub}}


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commons|Paranasal sinus}}
{{Commons|Paranasal sinus}}
* [[鼻腔]]
* [[鼻腔]]

== 外部リンク ==
{{節stub}}


{{呼吸器系}}
{{呼吸器系}}
39行目: 31行目:
{{Medical-stub}}
{{Medical-stub}}


{{デフォルトソート:ふくひこう}}
{{DEFAULTSORT:ふくひこう}}
[[Category:呼吸器]]
[[Category:呼吸器]]
[[Category:頭頸部の骨]]
[[Category:頭頸部の骨]]

2011年12月24日 (土) 06:55時点における版

副鼻腔
副鼻腔の図解
上から前頭洞 (Frontal sinuses)・篩骨洞と蝶形洞 (Ethmoid and sphenoid sinuses)・上顎洞 (Maxillary sinuses)
ラテン語 sinus paranasales
英語 Paranasal sinus
テンプレートを表示

副鼻腔(ふくびこう、英語:paranasal sinuses)とは、鼻腔に隣接した内に作られた空洞であり、ヒトでは前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形洞の4つがある。

頭部は脳を入れる容器と口腔と鼻腔を形成する部位が一つになったものである。さらに、頭蓋骨の外面は筋肉の付着部となっている。これら主に三つの要因で一つの頭部を形成するに当たって、各部品の大きさを揃えるために発生したものが副鼻腔である。例えば、牛の頭部はかなり大きなものであるが脳自体はヒトの半分以下しかないために脳を入れる容器自体は小さくて済む。しかし、口腔と鼻腔、及び骨格筋の付着部位は体にあわせてそれ相応に大きくなるし、角の付着部位も必要になるために、脳を囲む骨を重くすることなく他の部品の大きさに合わせるには広い骨洞=副鼻腔が発達することになった。ついで、副鼻腔はこれら以外の要因、例えばオスとメスで容貌や頭部の大きさが大きく異なる種においては性淘汰の結果によっても発達程度が異なることになる。ほとんどの動物種を通じて脳の形はほぼ楕円体であり、口腔と鼻腔の形も基本的には円筒形であるにもかかわらず、頭部の形=顔貌には著しい差異が認められる。これら多様な顔貌を作り出す上で、副鼻腔の発達程度が大きく関わっている。

上顎の大臼歯上顎第二大臼歯など)を抜歯した際、稀に抜歯部の傷穴を通じて口腔と一時的につながる(連通する)場合がある。

副鼻腔の疾患

関連項目