水野知昭

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水野 知昭(みずの ともあき、1949年(昭和24年) - 2005年(平成17年)10月23日)は、日本の古英語文学者、比較神話学者。元信州大学人文学部文化コミュニケーション学科比較言語文化講座教授。文学修士。

経歴[編集]

父に勧められ理系の大学を受験するも不合格となる。
翌年東北大学文学部言語学科に入学。
卒業後は、同学文学研究科博士課程へ進む。助手を勤めつつラテン語古英詩を学ぶ。[1]
古英詩の口承定型句と比喩表現を研究。[3]
北欧神話を研究しなければ、古英詩に用いられるケニングの意味を正しく理解できないと痛感。[1][3]
神話の研究のための留学。[3]
  • 1995年 - 信州大学において人文学部教授。北欧神話、比較神話学、古ノルド語、古英語文学専攻。[4]
学生に北欧神話と古英詩の魅力を伝えることに尽力。
この間、七十数本の論文を書いている。
  • 2005年10月23日 - 急逝。享年56。[1]
  • 2007年3月 - 信州大学付属図書館松本合同図書館にて「水野コレクション」として蔵書を公開。[5]

主要業績[編集]

単著書[編集]

共訳書[編集]

主要論文[編集]

  • 「ゲルマンの宇宙創成論における月神崇拝」『日本大学工学部紀要』分類B第22巻、1981年
  • 「バルドル殺害神話の形成 - 大地母神と運命女神崇拝 - 」『エポス』第6号、1981年
  • 「風、海そして火の神ニョルズ」『エポス』第7号、1982年
  • 「グルヴェイグをめぐる神々の闘争」『日本大学工学部紀要』分類B第23巻、1982年
  • 「古ゲルマンの楽園の原風景」1984年
  • 「神々の犠牲者としてのバルドル」1986年
  • 「古北欧の双生神フレイとバルドル -『北欧マレビト考』への序章」『日本大学工学部紀要』分類B第27巻、1986年
  • 「旅するロキの神話 - その(1)-」『日本大学工学部紀要』分類B第28巻、1987年
  • 「古北欧『異人による蛇神殺し』としてのバルドル神話」『口承文芸研究』、1987年
  • 「『バルドル神話劇』前編 - 不死になったバルドルと旅するロキ」『エポス』第10号、1987年
  • 『羽振りの古代思想』、1991年
  • 「ロキの笑劇についての民族的な考察」『日本アイスランド学会会報』16号、1997年
  • 「客人款待神としてのオージン」『ユリイカ』2月特集号、青土社、1997年
  • 「『詩のエッダ』と『散文エッダ』」『北欧神話文化論』※講義用の教科書、1998年
  • 「宇宙創成論における水と火」『北欧神話文化論』、1998年
  • 「王の犠牲と豊饒:北欧と日本とギリシアの事例」『人文科学論集』〈文化コミュニケーション学科編〉第32号、1998年
  • 「北欧教会建立伝説の成立背景」『人文科学論集』〈文化コミュニケーション学科編〉第34号、2000年
  • 「求愛の使者スキールニルの旅 - フレイとバルドルを繋ぐもの」『日本アイスランド学会]会報』20号、2000 - 2001年
  • 「古北欧の『中つ国』と『根の国』」『人文科学論集』〈文化コミュニケーション学科篇〉第35号、2001年
他多数。[6]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 北欧神話に魅せられた男”. となみ野ストーリー 第65回 北欧神話に魅せられた男. いーとなみの (2013年4月1日). 2009年1月29日閲覧。
  2. ^ 『オージンのいる風景』奥付。
  3. ^ a b c 『生と死の北欧神話』318頁。
  4. ^ 『生と死の北欧神話』奥付。
  5. ^ ご挨拶”. 水野コレクション. 信州大学附属図書館 (2007年3月). 2017年1月8日閲覧。
  6. ^ 『生と死の北欧神話』各章の註とあとがき、『オージンのいる風景』奥付。

参考文献[編集]

  • 水野知昭 『生と死の北欧神話』 松柏社、2002年。
  • ヘルマン・パウルソン 『オージンのいる風景 オージン教とエッダ』 共同翻訳者:大塚光子、西田郁子、水野知昭、菅原邦城、東海大学出版会、1995年。

外部リンク[編集]