森川俊夫
森川 俊夫(もりかわ としお、1930年1月7日 - 2018年10月30日)は、ドイツ文学者、一橋大学名誉教授。トーマス・マンの作品を多く翻訳した。
略歴[編集]
東京生まれ。水戸高等学校卒、1953年東京大学文学部独文科卒業、熊本大学法文学部助手。1954年東大文学部助手。1957年電気通信大学専任講師。1961年一橋大学専任講師。西ドイツ・チュービンゲン大学に二年留学。1963年助教授。1971年教授。1992年定年退官、名誉教授、東京国際大学教授。2011年、瑞宝中綬章受章[1]。
2018年10月30日、食道がんのため死去、88歳[2]。叙正四位[3]。
翻訳[編集]
- トーマス・マン『ある詐欺師の回想 フェリクス・クルルの告白』高橋義孝、円子修平共訳 新潮社、1961
- 『ツヴァイク全集 マリー・アントワネット』藤本淳雄共訳 みすず書房、1962
- ロルフ・ホーホフート『神の代理人』白水社、1964
- ハンス・ローベルト・ヤーン『家令候補者』世界文学大系 第92 (近代小説集 第2) 筑摩書房、1964
- トーマス・マン「トーニオ・クレーガー」『ドイツの文学 第3巻』三修社、1966
- ロルフ・ホーホフート『兵士たち ジュネーヴ鎮魂歌』白水社、1967
- ヘッセ『クヌルプ 世界の文学 新集 第27』中央公論社 1968
- ロルフ・ホーホフート『ゲリラ 五幕悲劇』越部暹共訳 白水社、1971
- 『トーマス・マン全集 11 非政治的人間の考察』新潮社、1972
- 『トーマス・マン全集 1 ブデンブローク家の人々』新潮社、1972
- ルターとミュンツァー 簿記法の採用 ディーター・フォルテ 白水社、1972
- 『トーマス・マン日記 1935-1936』紀伊國屋書店、1988
- ゲールハルト・プラウゼ『異説歴史事典』紀伊國屋書店、1991
- 『トーマス・マン日記 1940-1943』横塚祥隆共訳 紀伊國屋書店、1995
- 『トーマス・マン日記 1937-1939』紀伊國屋書店、2000
- 『トーマス・マン日記 1944-1946』佐藤正樹、田中暁共訳 紀伊國屋書店、2002
- 『トーマス・マン日記 1946-1948』洲崎惠三共訳 紀伊國屋書店、2003
- 『トーマス・マン日記 1949-1950』佐藤正樹共訳 紀伊國屋書店、2004
- 『トーマス・マン日記 1951-1952』紀伊國屋書店、2008
- 『トーマス・マン日記 1953-1955』洲崎惠三共訳 紀伊國屋書店、2014
- 『トーマス・マン日記 1918-1921』伊藤暢章、洲崎惠三、前田良三共訳 紀伊國屋書店、2016
脚注[編集]
- ^ 「春の叙勲 中綬章以上と在外邦人、外国人叙勲の受章者一覧」『読売新聞』2011年6月18日朝刊
- ^ 森川俊夫さん死去 朝日新聞、2018年10月31日
- ^ 『官報』7404号、平成30年12月6日