東京文化財研究所

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Tokyo National Research Institute for Cultural Properties 2016-12-23.jpg

東京文化財研究所(とうきょうぶんかざいけんきゅうしょ)は独立行政法人国立文化財機構の下部組織。東京都台東区上野公園に所在する。日本及び東洋の美術伝統芸能文化財保存科学と修復技術について基礎研究を行い、博物館美術館などからの要請に応じて技術指導や調査を行う。また中華人民共和国大韓民国タイ王国ドイツ米国などの文化財研究機関と広く学術交流も展開している。現所長は亀井伸雄(元文化庁文化財鑑査官)。

沿革[編集]

1930年黒田記念館内に設立された帝国美術院付属美術研究所を前身とする。初代所長は正木直彦

1947年国立博物館付属美術研究所となり、1954年東京国立文化財研究所と改称した。

1968年文化庁附属機関となる(1984年からは施設等機関)。

1990年、アジア文化財保存研究室が設置された。同室は1993年国際文化財保存修復協力室となり、1995年には国際文化財保存修復協力センターに発展、2006年に文化遺産国際協力センターに改称した。

2000年、新庁舎が完成し、旧庁舎および黒田記念館から移転、黒田記念館には展示施設が整備された。

2001年4月1日奈良国立文化財研究所とともに独立行政法人文化財研究所(本部、奈良市)に統合された。

2007年4月1日、独立行政法人文化財研究所は独立行政法人国立博物館と統合し、独立行政法人国立文化財機構が発足した。

組織[編集]

  • 研究支援推進部
    • 管理室
  • 企画情報部
    • 情報システム研究室
    • 文化財アーカイブズ研究室
    • 広領域研究室
    • 文化形成研究室
    • 近・現代視覚芸術研究室
    • 無形文化遺産部
    • 無形文化財研究室
    • 無形民族文化財研究室
    • 音声・映像記録研究室
  • 保存修復科学センター
    • 保存科学研究室
    • 分析科学研究室
    • 生物科学研究室
    • 修復材料研究室
    • 伝統技術研究室
    • 近代文化遺産研究室
  • 文化遺産国際協力センター

黒田記念館[編集]

1924年に没した洋画家・黒田清輝(1866年~1924年)が遺産の一部を美術の奨励事業に役立てるよう遺言したことから、1928年に黒田記念館が竣工された(設計:岡田信一郎)。1930年には、同館に美術に関する学術的調査研究と研究資料の収集を目的として、現在の東京文化財研究所の前身である帝国美術院付属美術研究所が設置された。

2000年に東京文化財研究所が新庁舎に移ったことに伴い、2階部分を中心に改修を行い、2001年9月に開館。記念館本館と書庫は、建造物として2002年登録有形文化財に登録された[1]

2007年4月の独立行政法人国立文化財機構発足に伴い、黒田記念館は東京国立博物館の管轄となっている。 2012年4月から耐震補強の改修工事を行っていたが、2015年1月にリニューアルオープンされた。

脚注[編集]

  1. ^ 平成14年3月12日文部科学省告示第35号

外部リンク[編集]

座標: 北緯35度43分14.6秒 東経139度46分31.9秒 / 北緯35.720722度 東経139.775528度 / 35.720722; 139.775528