木村迪夫

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木村 迪夫(きむら みちお、1935年10月9日 - )は、日本の農民詩人評論家。詩誌「山形詩人」代表。農民文学会、現代詩人会会員。

経歴[編集]

山形県上山市牧野生まれ。本名・廸男。5人兄弟の長男として生まれ、父を小学校4年の時、戦争によって失った[1]

山形県立上山農業高等学校(後の山形県立上山明新館高等学校定時制課程卒業。山びこ学校出身の佐藤藤三郎は同級生。高校時代から詩を書き始め、文化祭で登壇した農民詩人の真壁仁による宮沢賢治をテーマにした講演に感銘を受け、卒業式の日、真壁を訪ねて「詩を書き続ける」と誓った[1]1957年には真壁が創刊した同人誌『地下水』に参加する[2]

卒業と同時にサクランボの自営農に従事。20代では青年団活動の中心メンバーとして多くの社会運動に参加するが、農業のみでの自活は苦しく、農閑期には静岡のミカン畑、東京の工事現場へと出稼ぎに出た[1]1971年、コメ減反政策推進を機に廃棄物処理業との兼業農家に転身する[3]。処理業のため購入した中古の2トントラックには「人民服務号」の文字塗装を施した。その後、小川紳介監督のドキュメンタリー映画である『牧野村物語』に関わり[4]、また原村政樹監督の長編記録映画『無音の叫び声 農民詩人・木村迪夫の牧野物語』も製作された[5]。同作は第31回農業ジャーナリスト賞を受賞[6]

山形を拠点に長年活動し続けてきた農民詩人として、思想性の高い詩集を発表。農業と廃棄物処理業の経験をもとにした社会批判的なエッセイルポルタージュも書く[7]。上山市教育委員会教育委員社会教育委員も務めた。

賞歴[編集]

  • 1970年 - 上山市芸術文化功労賞。
  • 1979年 - 山形県詩賞。
  • 1986年 - 『詩信・村の幻へ』で第30回農民文学賞。
  • 1991年 - 山形県芸術文化会議賞。
  • 1992年 - 『まぎれ野の』で第32回晩翠賞
  • 1993年 - 真壁仁・野の文化賞。
  • 2000年 - 斎藤茂吉文化賞。
  • 2003年 - 『いろはにほへとちりぬるを』で第21回現代詩人賞
  • 2009年 - 『光る朝』で第16回丸山薫賞
  • 2012年 - 『飛ぶ男』で第20回萩原朔太郎賞候補。
  • 2016年 - 山新3P賞・平和賞受賞[8]

著書[編集]

編纂[編集]

  • 『講座日本農民 5 農民と都市住民』編 たいまつ社 1978年

脚注[編集]

  1. ^ a b c 「ニッポン人脈記 百姓のまなざし 8 ことばの自作農になれ 村の盛衰見つめる詩人」『朝日新聞夕刊』 2006年7月20日
  2. ^ “土に根ざし半世紀「地下水」廃刊の危機”. 河北新報. (2015年11月5日). http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201511/20151105_55004.html 2016年11月26日閲覧。 
  3. ^ 無音の叫び声 プロフィール
  4. ^ 『現代日本人名録』
  5. ^ 無音の叫び声 製作にあたって
  6. ^ “埼玉)雑木林と人々を農業映画に 原村監督が撮影中”. 朝日新聞. (2016年5月19日). http://www.asahi.com/articles/ASJ5F5HZQJ5FUTNB01K.html 2016年11月26日閲覧。 
  7. ^ 斎藤茂吉文化賞選評
  8. ^ “「県民の希望に」個人・団体を顕彰 山新3P賞表彰式”. 山形新聞. (2016年1月26日). http://yamagata-np.jp/news/201601/26/kj_2016012600579.php 2016年11月26日閲覧。