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日産・モコ

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日産・モコ
ボディタイプ 5ドア 軽トールワゴン
姉妹車OEM スズキ・MRワゴン
初代
製造期間 2002年 - 2006年
エンジン K6A型 直3 660cc NA DOHC 54ps,6.4kgm
K6A型 直3 660cc ターボ DOHC 60ps,8.5kgm
駆動方式 FF
4WD
トランスミッション コラムシフト 4速AT
乗車定員 4人
全長 3395mm
全幅 1475mm
全高 1590 - 1600mm
車両重量 850 - 900kg
車台が共通の車種 スズキ・ワゴンR
スズキ・アルト
スズキ・アルトラパン
マツダ・AZ-ワゴン
マツダ・キャロル
マツダ・スピアーノ
同クラスの車種(2003年当時) ダイハツ・ムーヴ
ダイハツ・MAX
スバル・プレオ
ホンダ・ライフ
三菱・eK
2代目
製造期間 2006年 -
エンジン K6A型 直3 660cc NA DOHC 54ps,6.4kgm
K6A型 直3 660cc ターボ DOHC 60ps,8.5kgm
駆動方式 FF
4WD
トランスミッション インパネシフト 4速AT
乗車定員 4人
全長 3395mm
全幅 1475mm
全高 1620mm
車両重量 820 - 900kg
車台が共通の車種 スズキ・ワゴンR
スズキ・アルト
マツダ・AZ-ワゴン
マツダ・キャロル
同クラスの車種(2006年現在) ダイハツ・ムーヴ
スバル・ステラ
ホンダ・ライフ
三菱・eK
三菱・i
この表は自動車のスペック表テンプレートを使用しています

モコ(MOCO)は日産自動車軽乗用車で、1999年に独自開発したハイパーミニ以来、日産自動車から量販される自動車としては初めての軽規格の乗用車である。

スズキ・MRワゴンOEMを受け販売される車種で、軽であることを強調するためにテレビコマーシャルでは軽自動車で用いられる黄色いナンバープレートをデザインした広告展開がされた。

モコの販売は日産リバイバルプランの一つで、軽自動車購入層の取り込みを狙った物である。

スタイル・機構

基本的にOEM元であるMRワゴンと大きな違いはない。全長、全幅はほとんどの軽自動車と同様に軽規格いっぱいを使うが、パッケージングだけではなくスタイリングも重視している。 モコのコンセプトは「若いアクティブなママが、子供と一緒 にどこへ行ってもジャストフィットできるベストパートナー」。

エンジンは自然吸気ターボ搭載の二種類で、トランスミッションはインパネシフトの4速ATのみ。パーキングブレーキは足踏み式を採用することで運転席周りを広くとっており、サイドウォークスルーも実現。当初、運転席と助手席の間には収納が設けられていたが、マイナーチェンジでセパレート型のシートからベンチシートとなった。また、助手席座面をスライドさせると下に収納が現れることも、この車種の特徴。 後部座席はリクライニング機能の他105mm(マイナーチェンジで135mmに拡大)の左右独立前後スライド機能を備え、またレバー一つでシートを倒せるなどシートアレンジが豊富になっている。前後スライド機能は、ベースとなった2代目スズキ・ワゴンRプラットフォームからショックアブソーバーの取り付け位置を変更するなどリアサスペンションの改良を施すことで実現、後にワゴンRにもマイナーチェンジにより同様の改良がされた。

スピードメーターには、当初緑色の自発光式メーターが採用されていたが、マイナーチェンジで廃止された。

MRワゴンとの違いは、ボンネットとバンパーのデザインを変更し、フロントグリルをマーチやプリメーラと共通である日産の「ウィンググリル」(その形状から、俗にヒゲグリルとも)とすることで、一目で日産車とわかる顔にしたこと、モコの専用内外装の追加したこと、MRワゴンでは一部グレードでオプションであったABSを全グレードで標準装備としたこと。ABSの標準装備は日産の安全基準によるもので、のちに三菱自動車工業からオッティのOEMを受けた際も同様に標準装備された。また、モコの販売開始後に登場した「MRワゴンスポーツ」はOEMされていない。

歴史

初代(2002-2006年)

2001年10月 第35回東京モーターショーでコンセプトカーとして出品。

2002年4月10日 発売。スズキからMRワゴンのOEM供給を受ける。搭載するエンジンは、K6A型直列3気筒DOHC VVT(可変バルブタイミング機構)エンジン、およびK6A型DOHCインタークーラー付ターボエンジンの2機種。グレード構成はB、C、Q、Tの4つ。Bはオーディオ関係を省略したモデル。Tはターボエンジンを搭載し、ルーフスポイラー、アルミホイールを標準装備としたスポーティ感を強調するモデル。Cはプライバシーガラス、CDデッキを標準装備とした普及モデル、Qは電動格納式ドアミラー、CD・MDデッキ、6スピーカーなどの装備を充実させたモデルである。


2004年2月に行われたマイナーチェンジでは新しい内外色の追加、前席がセパレート型からベンチシートへ変更、後部座席のスライド量拡大などの装備の変更が行われたほか、価格改訂も行われ軽自動車としては割高感を指摘されていた価格も引き下げられた。マイナーチェンジ後のグレードはBを削除した、C、Q、Tの3つで構成されている。 また、2004年12月には、特別仕様車として『Blanc Beige Selection』【ブランベージュセレクション】を発売。 このモデルでは、専用ボディカラーのココナッツベージュを追加設定。インテリアは、シートクロス、インストルメントパネル、ドアトリムクロスを専用色のホワイトとベージュとした他、専用のアルミホイール、ブルーリフレクターハロゲンランプ、専用デザインの2DIN MD・CD一体AM/FM電子チューナーラジオ、6スピーカー、スマートキーレスエントリーシステム、専用のタコメーター付きスピードメーター等を追加装備したもの。なお、『ブラン』とは、フランス語で「白」の意味。

2002年の販売開始以降、月に3000から4000台前後の安定した新車販売台数となっている。2004年2月にはそれまで一度も超える事のなかったMRワゴンの販売台数を上回り、その後ほとんどの月でMRワゴンを上回るようになった。

2代目(2006年-)

2005年10月 第39回東京モーターショーに「モコ プレビュー」を出展。

2006年2月1日 MRワゴンより少し遅れて発売開始。フロントマスクおよびボディカラーは専用のものが与えられており、MRワゴンとの差別化が図られている。

・この2代目より、インテリジェントキーシステムが搭載されている。

車名の由来

擬音の「モコモコ」から付けられた。

CM・キャッチコピー

初代

  • 出たよ!日産の軽」(2002年~2004年)
  • 使える!日産の軽」(2004年~2005年)

2代目

出演者は汐見由香理

  • 愛したいほどスタイリッシュ。」(2006年~)

外部リンク