新さっぽろアークシティ
新さっぽろアークシティ(Shinsapporo ARC CITY)は、札幌市厚別区の新札幌副都心にある札幌副都心開発公社(さっぽろふくとしんかいはつこうしゃ)が管理・運営している新札幌駅周辺の愛称[1][2]。「アークシティ」の名称は、地平線から大きな弧(ARC)を描いて昇り、地平線に沈む「太陽の日周(ARC)活動」がすべての生命を育むように、 新さっぽろ副都心が人々の心の「暮らしの夢、未来、喜びを育む街」として発展していくことを願って、「Amenity」(快適)、「Refreshment」(清新)、「Creation」(創造)をキーワードに命名している[3]。
札幌副都心開発公社
[編集]種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒004-0052 札幌市厚別区厚別中央2条5丁目7-2 (サンピアザ4階) |
設立 | 1974年5月1日 |
法人番号 | 8430001020302 |
事業内容 | 札幌市策定の「厚別副都心開発基本計画」に基づいた副都心における商業・業務施設の建設、管理および賃貸 |
代表者 | 高橋稔(代表取締役社長) |
資本金 | 8億7,000万円 |
主要株主 | 札幌市、日本政策投資銀行 |
主要子会社 |
アーク開発振興 アークホテルシステム 新さっぽろパーキングシステム |
関係する人物 | 大刀豊 |
外部リンク | http://www.arc-city.com |
特記事項:北海道の「関与団体」[4] |
札幌副都心開発公社(さっぽろふくとしんかいはつこうしゃ)は、1972年(昭和47年)策定の「厚別副都心開発基本計画」による副都心の中心となる商業業務施設の建設などの開発を行う第三セクターとして1974年(昭和49年)に設立した[5]。新札幌駅周辺約6.8 haを開発しており[6]、各種事業を行っている。2010年(平成22年)に日本ショッピングセンター協会から「地域貢献賞」を受賞している[7]。
事業
- SC事業
- SC3棟(サンピアザショッピングセンター、デュオ-1、デュオ-2)の賃貸・管理・運営[8]
- 関連事業
- 新札幌バスターミナル、サンピアザ水族館、新さっぽろ デュオカルチャースクール、サンピアザ劇場などの管理・運営、その他付随する事業[8]
- ホテル事業
- 新さっぽろアークシティホテルの管理・運営[8]
- 土地賃貸事業
- 高層ホテルビル・オフィスビルに係る土地の賃貸事業[8]
子会社
施設
[編集]サンピアザショッピングセンター
[編集]サンピアザショッピングセンターは、副都心開発第1期事業として1977年(昭和52年)に「サンピアザ」と「ダイエー厚別店」がオープンした(百貨店「プランタン新さっぽろ」は1982年にオープン)[9][10]。専門店の「サンピアザ」、総合スーパーの「イオン新さっぽろ店」、百貨店の「カテプリ」による商業施設、水族館「新さっぽろサンピアザ水族館」や劇場「サンピアザ劇場」などによって構成している。札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅に直結しており、北海道旅客鉄道(JR北海道)新札幌駅には連絡通路で接続している。
新さっぽろ駅ターミナルビル
[編集]新さっぽろ駅ターミナルビルは、副都心開発第2期事業として1990年(平成2年)に「北棟」(デュオ1、新札幌バスターミナル、新さっぽろアークシティホテル)が完成し[11][12]、1992年(平成4年)に「南棟」(デュオ2、タクシー乗り場)が完成してグランドオープンした駅ビル(複合商業施設)[13]。北海道旅客鉄道(JR北海道)新札幌駅を挟む形で分かれており、連絡通路によって接続しているほか、札幌市営地下鉄東西線新さっぽろ駅に直結している。
新さっぽろアークシティホテル
[編集]新さっぽろアークシティホテル ARC CITY HOTEL | |
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ホテル概要 | |
運営 | アークホテルシステム[8] |
所有者 | 札幌副都心開発公社[8] |
階数 | 地上2階 - 地上8階 |
部屋数 | 135室 |
シングル数 | 95室 |
ツイン数 | 35室 |
スイート数 | 1室 |
開業 | 1990年6月6日[8] |
最寄駅 |
新札幌駅 新さっぽろ駅 |
所在地 |
〒004-0052 札幌市厚別区厚別中央2条5丁目6-2 |
位置 | 北緯43度2分19.3秒 東経141度28分23.9秒 / 北緯43.038694度 東経141.473306度 |
公式サイト | 新さっぽろアークシティホテル 公式サイト |
客室
- シングルルーム (16.6 m²)
- ツインルーム (25.1 m²)
- デラックスツインルーム (33.6 m²)
- スイートルーム (50.4 m²)
- ファミリールーム (42.7 m²)
食事
- レストラン アバンティ(総席数100席、個室あり)
- サロン エルム(総席数30席、貸切制)
- 鮨処 春冬夏(総席数50席、個室あり)
宴会・会議
- アークホール (325 m²)
- パール・アークホール・クリスタル (各101 m²)
- アカシア・ハマナス・スズラン (99 m²、86 m²、65 m²)
- 青葉 (42帖)
- もみじ・青葉・ひばり (15帖、15帖、12帖)
その他
かつて運営していた施設
[編集]- 新さっぽろアークシティ駐車場
- 駐車台数は合計約1,750台を管理運営し、中でも東駐車場は札幌市が推進しているパークアンドライドの駐車場に協力していたが[14]、「新さっぽろ駅周辺まちづくり計画」に基づく市営住宅の建て替えや集約化によって発生する余剰地と併せた再開発の計画地となった[15][16]。そのため、2021年(令和3年)3月末を以って東駐車場は閉鎖し、翌月には駐車場の運営が札幌副都心開発公社から大和リースに切り替わった[17]。
脚注
[編集]- ^ “新さっぽろアークシティ外観図”. 札幌副都心開発公社. 2017年5月19日閲覧。
- ^ “愛称は「アークシティ」 複合ビルで活性化 JR新札幌駅周辺”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1989年11月16日). 2017年5月21日閲覧。
- ^ “ARC CITYとは”. 札幌副都心開発公社. 2017年5月21日閲覧。
- ^ “関与団体一覧” (PDF). 北海道. p. 3 (2016年). 2017年5月18日閲覧。
- ^ “副都心地区”. 札幌市厚別区. 2017年5月18日閲覧。
- ^ “新さっぽろ周辺図”. 札幌副都心開発公社. 2017年5月19日閲覧。
- ^ “日本SC大賞・地域貢献大賞”. 日本ショッピングセンター協会. 2017年5月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “第42期事業報告(要旨)” (PDF). 札幌副都心開発公社. 2017年5月19日閲覧。
- ^ “札幌副都心の発展祈る 厚別のサンピアザ完工式”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1977年6月9日). 2017年5月19日閲覧。
- ^ “プランタン1日開店 客の争奪戦が激化 札幌”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1982年5月27日). 2017年5月19日閲覧。
- ^ “新さっぽろ駅ターミナルビル—副都心の顔、6月1日に開業。事業費は150億円。ホテル、店舗など”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1990年5月15日). 2017年5月19日閲覧。
- ^ “雨にぬれずにバス待てます ターミナルで発車式 新さっぽろ駅”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1990年6月1日). 2017年5月19日閲覧。
- ^ “「デュオ—2」5日開店 新さっぽろ 副都心2期事業が完成 年商目標40億円 女性ファッション中心に”. フォト北海道(道新写真データベース). 北海道新聞社 (1992年6月3日). 2017年5月19日閲覧。
- ^ “札幌市内のパークアンドライド駐車場” (PDF). 札幌市. 2017年5月21日閲覧。
- ^ “新さっぽろ駅周辺地区のまちづくり”. 札幌市. 2017年5月18日閲覧。
- ^ “新札幌が大変身!大和ハウスなど共同事業体が5.5 ha再開発”. リアルエコノミー (2017年4月18日). 2017年5月18日閲覧。
- ^ “新さっぽろ駅周辺駐車場運営が大和リースに切り替わり、44年続いた有人支払い対応終了”. リアルエコノミー (2021年3月16日). 2021年7月22日閲覧。