市原駅 (兵庫県)
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市原駅 | |
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資料館とキハ30形(2004年) | |
いちはら Ichihara | |
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所在地 | 兵庫県西脇市市原町 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | 鍛冶屋線 |
キロ程 | 4.7 km(野村起点) |
電報略号 | イラ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1921年(大正10年)5月9日[1] |
廃止年月日 | 1990年(平成2年)4月1日[1] |
備考 | 路線廃止により廃駅 |
市原駅(いちはらえき)は、かつて兵庫県西脇市市原町にあった西日本旅客鉄道(JR西日本)鍛冶屋線の駅である。
歴史
[編集]- 1921年(大正10年)5月9日:播州鉄道の駅として開業。一般駅[1]。
- 1923年(大正12年)12月21日:播丹鉄道に譲渡。
- 1943年(昭和18年)6月1日:播丹鉄道が国有化、鉄道省鍛冶屋線の駅となる[1]。
- 1959年(昭和34年)8月20日:貨物の取扱いを廃止(旅客駅となる)[1]。
- 1973年(昭和48年)10月1日:荷物の取扱いを廃止[2]。無人駅となる[3](ただし、1年間のみ日中に限り駅員を一人配置[4])。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR西日本が継承[1]。
- 1990年(平成2年)4月1日:鍛冶屋線廃線に伴い廃止、駅舎解体[1]。
- (時期不明):旧駅舎を復元した鍛冶屋線市原駅資料館が竣工。
駅構造
[編集]晩年は単式ホーム1面1線のみを有していた地上駅。木造駅舎があった。播州鉄道の株主であり西脇商業銀行(太陽神戸銀行の前身)の創設者の一人であった地元の大地主・藤井滋吉が出資して建設した[5]。
駅周辺
[編集]駅付近は田園地帯となっており、駅東側を杉原川が流れる。小学校やエーコープはこの川の対岸にある。駅から西へ進むと妙覚寺を経て、市原森林公園に至る。
現状
[編集]解体された後の、駅の跡地には旧駅舎を復元した鍛冶屋線市原駅資料館が建てられている。資料館の北側にはキハ30形気動車2両が静態保存されている。駅近くには藤井滋吉の旧宅がコヤノ美術館西脇館として保存されている。
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鍛冶屋線市原駅資料館(2017年4月)
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市原駅跡に保存されたキハ30(2017年4月、全景)
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市原駅跡に保存されたキハ30と腕木式信号機(2017年4月)
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市原駅跡に保存されたキハ30と踏切警報機(2017年4月)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、243頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “日本国有鉄道公示第180号”. 官報. (1973年10月1日)
- ^ 「通報 ●加古川線市場駅ほか8駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1973年10月1日、9面。
- ^ 「加古川線などの営近を実施 大鉄」『交通新聞』交通協力会、1973年10月2日、1面。
- ^ 「加古川線 市原駅 鉄道誘致の呼び水に」神戸新聞、昭和52年1月22日
- ^ “コヤノ美術館西脇館(旧藤井家住宅)庭門及び塀”. 文化遺産オンライン. 文化庁. 2021年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月1日閲覧。
- ^ “「コヤノ美術館西脇館」「西脇区消防会館」「地蔵一本桜」 新たに景観形成重要建造物に指定” (PDF). 広報にしわき 平成29年5月号. 西脇市. 2023年12月1日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 鍛冶屋線市原駅記念館 - 西脇市