小布施ワイナリー
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒381-0207 長野県上高井郡小布施町押羽571 |
設立 | 1942年(昭和17年) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 1100001005788 |
事業内容 | 果実酒類の製造販売 |
代表者 | 代表者 曽我彰彦 |
外部リンク | http://obusewinery.com/ |
小布施ワイナリー(おぶせワイナリー、英称:Obuse Winery)は、長野県上高井郡小布施町にあるワインメーカーである。
概要
[編集]小布施ワイナリーは、1942年(昭和17年)に創始者の曽我市之丞によって、ワイン製造免許での製造を行ったことに始まる。当時は林檎酒(シードル)がメインであった。
四代目の曽我彰彦は、明治大学農学部卒業後、国立「山梨大学大学院 総合研究部附属 ワイン科学研究センター」[1] でワインを学び、新潟県の「欧州ぶどう栽培研究所 カーブドッチ ワイナリー(CAVE D'OCCI)」[2]に学んだ。1988年(昭和63年)に趣味としてブランデー製造を始め、1995年(平成7年)には欧州系ワイン葡萄(カベルネ、メルロなど)の畑の拡大を開始した[3][4]。
曽我彰彦は、フランスのブルゴーニュ地方で2年間修行した、1997年(平成9年)にヴォーヌロマネ村クロフランタンの蔵と畑で、1998年(平成10年)にはシャブリ村のロンデパキの蔵と畑で修行し、栽培と醸造を勉強した。帰国後は、小布施ワイナリーの栽培・醸造の責任者となった[3]。
小布施ワイナリーの特徴は、地元産ワイン専用葡萄に拘っていること、赤ワインは基本的にはタンク貯蔵は行わないないことである。発酵が終わるとそのまま樽貯蔵に進み、その後瓶詰を行っている。もう一つの特徴は、自然派の生産者であること。有機栽培、無化学農薬栽培、無濾過、無清澄、澱引き1回などを実行し、また亜硫酸添加を最小限にとどめることである[3][4]。
北海道余市町登地区でワインを造っている「ドメーヌ・タカヒコ」は、曽我彰彦の弟、曽我貴彦が2010年(平成22年)に設立したワイナリーである。曽我貴彦は大学で醸造学を学んだ後、栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」の農場長を10年間務めた。その後、余市町で4.6ヘクタールの農地を購入し、ドメーヌ・タカヒコを設立した。同社は、日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)[5]主催の「第1回 日本ワイナリーアワード 2018年」に於いて五つ星獲得を達成した、小布施ワイナリーとの兄弟での受賞であった。
店舗情報
[編集]- 所在地 - 長野県上高井郡小布施町押羽571
- 代表者 - 曽我彰彦
- 年間生産量 - 約4万本(国産比率100%)
- ぶどう畑 - 自社畑(ヨーロッパ式垣根仕立て) 8ヘクタール、栽培・醸造技師 - 曽我彰彦[3]
受賞歴
[編集]- 「日本ワイナリーアワード(Japan Winery Award)」[5]
- 「第1回 日本ワイナリーアワード 2018」 - 五つ星獲得[6]
- 「第2回 日本ワイナリーアワード 2019」 - 五つ星獲得[7]
- 「第3回 日本ワイナリーアワード 2020」 - 五つ星獲得[8]
- 「第4回 日本ワイナリーアワード 2021」 - 五つ星獲得[9]
- 「第5回 日本ワイナリーアワード 2022」 - 五つ星獲得[10]
- 「第6回 日本ワイナリーアワード 2023」 - 五つ星獲得[11]
- 「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)」[12]
- 第1回 2003年(平成15年)金賞受賞[13]
- 欧州系・白「ドメイヌ ソガ シャルドネ」
- 第6回 2008年(平成20年)金賞受賞[14]
- 欧州系・赤「Domaine Sogga Merlot Privae Reserve」
- 欧州系・赤「Sogga Pere et Fils Cepage European」
- 第7回 2009年(平成21年)金賞受賞[15]
- 欧州系・赤、カテゴリー賞「Domaine Sogga Merlot 2e」
- 第9回 2011年(平成23年)金賞受賞[16]
- 欧州系・赤「Le Vin Naturel de Domaine Sogga Cabernet Sauvignon 2e」
- 欧州系・赤「Le Vin Naturel de Domaine Sogga Vignes Francaises」
- 第11回 2013年(平成25年)金賞受賞[17]
- 欧州系・白「Sogga Chardonnay 1er」
- 第14回 2016年(平成28年)金賞受賞[18]
- 欧州系・赤「Domaine Aquiou - Quatrecinq - Sogga père et fils」
交通アクセス
[編集]- 鉄道 - しなの鉄道北しなの線・JR東日本飯山線 豊野駅よりタクシー利用約15分
- 乗用車 - 上信越道 小布施パーキングエリアのスマートインターチェンジより約5分、信州中野インターチェンジより約10分
参考文献
[編集]- 『世界が認めた日本のワイン』「小布施ワイナリー」東京 リイド社、2006年4月、2019年5月3日閲覧
- 『世界の名酒事典』「小布施ワイナリー」2010-11年版、東京 講談社、2009年11月、2019年5月3日閲覧
脚注
[編集]- ^ 山梨大学大学院 総合研究部附属 ワイン科学研究センター(The Institute of Enology and Viticulture)
- ^ (株)欧州ぶどう栽培研究所 カーブドッチ ワイナリー(CAVE D'OCCI)
- ^ a b c d 「OBUSE WINERY 布施ワイナリー」 - かのや酒遊館
- ^ a b 「酒のあばたや」 - 小布施ワイナリー
- ^ a b 日本ワイナリーアワード審議会
- ^ 「第1回 日本ワイナリーアワード 2018」 10ワイナリーが最高評価の五つ星に 日本食料新聞、2018年4月18日、11690号、05面、2019年4月30日閲覧
- ^ 「第2回 日本ワイナリーアワード 2019」五つ星15社を表彰 日本食料新聞、2019年6月28日、11900号、03面、2019年8月19日閲覧
- ^ 「第3回 日本ワイナリーアワード 2020」日本ワイナリーアワード協議会 2020年6月12日閲覧
- ^ 「第4回 日本ワイナリーアワード 2021」日本ワイナリーアワード協議会 2021年7月12日閲覧
- ^ 「第5回 日本ワイナリーアワード 2022」日本ワイナリーアワード協議会 2022年6月4日閲覧
- ^ 「第6回 日本ワイナリーアワード 2023」日本ワイナリーアワード協議会 2023年6月9日閲覧
- ^ 「日本ワインコンクール(Japan Wine Competition)」2023年8月11日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2003 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2008 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2009 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2011 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2013 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月12日閲覧
- ^ Japan Wine Competition(日本ワインコンクール)2016 授賞ワインリスト日本ワインコンクール、2023年8月11日閲覧