学校用務員

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

学校用務員(がっこうようむいん、: school janitor)は、学校で環境の整備などの用務に従事する職員。旧制度では使丁(してい)・給仕と称された。俗に「小使い」「小使いさん」などと呼ばれたこともあったが、差別感情がこめられたことばであることから現在では使われない。

韓国では助務員朝鮮語:조무원)という名前で韓国の各級行政機関、公共機関、学校、1996年から採用始作[1]、されたと2013年に廃止された。

概要[編集]

学校用務員に関する規定は、学校教育法施行規則昭和22年文部省令第11号)にあり、「学校用務員は、学校の環境の整備その他の用務に従事する。」(同施行規則第49条)とされている。

学校教育法(昭和22年法律第26号)に、学校には、必要な職員を置くことができることが定められている。学校用務員は、全ての学校に必ず置かなければならない職員(必置職員)ではないが、各学校において必要な職員とされる場合は、学校用務員を置くことができる。

学校用務員に関する規定については、学校教育法施行規則の第49条で原文が定められ、同施行規則の第55条、第65条第1項、第65条の10第1項、第73条の16第1項、第77条で、第49条が準用されている。以上により、小学校中学校高等学校中等教育学校特別支援学校幼稚園の学校用務員については、法令上の定義が明確となっている。

1980年代前半までは、学校用務員が校舎内の専用室や学校構内の一角に設置された住居で、住み込みで働くのが一般的だった。その場合、学校用務員の本人だけではなく、家族(あるいは夫婦)単位で住む例も多かった。施設の管理や小規模な営繕、学校内で出る塵芥の焼却処理などの他、深夜の校舎の巡回、忘れ物を取りに来た幼児・児童・生徒保護者への対応も行った。しかし、機械警備が普及したため、かつてのような住み込みの学校用務員は、公立の学校ではほぼ完全に姿を消している。私立校でもごくわずかに見られる程度である。

近年では、校務員、学校主事、技能員、管理作業員、スクールヘルパーなどへの改名も行われている。学校用務員の実際の業務は、ごく少人数で学校全体の諸事に携わることから、多岐に渡る技術が要求され、およそ簡素単純な業務に留まるものではない。また、その内容も時代の趨勢に応じて変化しており、それに対応する事も要求される。

ちなみに、時代と共に変化した用務員の業務内容としては、代表的なものに塵芥(ごみ)の処理がある。かつては校内から出た塵芥は、用務員が管理する校内の焼却炉で焼却処分していたが、現在では小型焼却炉ダイオキシン発生などの諸問題の影響から学校用焼却炉の撤去が進められ、学校内での焼却はほとんど行われなくなった。ただし、塵芥処理そのものについては現在でも用務員の業務の一つである事に変わりなく、現在では焼却に代わって生徒たちが分別して所定の保管場所に持ち込んだ塵芥について、塵芥収集車が来るまで管理するという作業内容になっている。主に中学校・高校だが、荒れた時期の修繕業務は、肉体精神の強靭さを求められる。昨今の教員不足もあって、環境教育等での体験学習総合学習等において教員と共に指導者として携わるなど、様々な仕事を全うしている。

公立学校における学校用務員[編集]

市町村立の学校の学校用務員は、都道府県費負担教職員都道府県教育委員会採用任命する教育職員学校事務職員学校栄養職員)ではなく、市町村の現業職員である。また、東京都特別区が設置する学校の学校用務員は、東京23区全体の職員である。都道府県が設置する学校の学校用務員は、都道府県の教育委員会が直接、採用・任命する。

学校用務員が加入する職員団体労働組合)も、教育現場で一般的な教職員組合ではなく、各市町村の公務員労組となっている。

ただ、最近では嘱託職員や臨時職員、民間企業からの人材派遣労働などの非正規雇用による用務員も増えてきている。

学校用務員が差別的に捉えられた事例[編集]

1976年から週刊少年マガジンに連載されていた新田たつおの『ガクエン遊び人』に、校長先生が小使いさん(学校用務員)に降格されるという、採用体系からしてありえない表現があり、次号には謝罪文が掲載された。

1990年には、週刊少年ジャンプ連載の『燃える!お兄さん』で、過失のあった教員が用務員に格下げされ「昨日までは先生だったが、今日からはただの働くオッサンだ」「もう今日から教員ではないのだから何をいっても構わない」と主人公から罵倒・暴行されるという話が掲載された。その後、主人公はその用務員から反撃され「用務員にこき使われる立場」と、さらにひどい境遇になるというオチだった。自治労連用務員部会の抗議を受けた集英社は当該号の回収に追いこまれた。[2]

韓国[編集]

1998年から助務員という名称が開始され、以前には防護員を採用し、1988年以前には小使と呼ばれた。

韓国の一部行政機関や公共機関では、防護員の代わりに警備、庁舎管理業務ではなく雑用中心は助務員を採用したが、2002年から公開採用した。[1]その結果、若年層と女性人力、障害者が採用されており、当該機関内の肉体労働をしたい機関長、機関側と対立した。

樹木管理もして[3]、一部では、書類の操作・駐車取り締まりなどで業務をした。[1]韓国助務員の主業務ではトイレ掃除、雑草抜き、ゴミの分別、倍数沈殿物パー賭け、下水道穿孔、除草作業、塗装、運動場平坦化作業、配食支援などが主な業務であった。[1] いくつかは、事務補助業務を考えて助務員に支援した。[3]したがって、女性受験生、身体障害者受験生も多数学校助務員に対応しと合格した。ただし一部の韓国人の期待とは異なり、市庁技能職公務員と別段変わらないだろうと考えて凝視した。しかし、現実にはあんまり違った。[3] これらは様々な諸雑務を拒否して、機関長と機関の職員、学校教師との葛藤し、労働組合を通じて団体行動をした。韓国では防護員は庁舎管理、警備と建物の保護が主な業務であり、当直と宿直をしており、助務員は、施設の管理と管理業務補助を行った。韓国の一部行政機関、公共機関では、2010年一括ジ助務員を事務員に変更させたが行政職に編入してくれ、韓国の学校と教育行政機関では、2014年同機関の防護員と統合しと施設管理職に改編させ廃止された。

韓国の一部の行政機関では、助務員を採用せずにずっと防護員を採用している途中、2014年防護職に改編して採用した。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d '낙장불입' 학교 조무원, 처우 개선 시급하다 Ohmynews 2012.08.16.
  2. ^ 漫画「燃えるお兄さん」事件 Archived 2013年11月3日, at the Wayback Machine. - 全日本自治団体労働組合大阪府本部用務員部会
  3. ^ a b c 학교서 가축 똥 치우는 공무원 "나는 노비입니다" Ohmynews 2012.08.16. {{ko icon}}

外部リンク[編集]