大野俊一
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大野 俊一(おおの しゅんいち、1903年1月29日 - 1980年3月26日)は、ドイツ文学者、比較文学者。
経歴・人物
[編集]東京・浅草に生まれる。第一高等学校を経て1927年東京帝国大学独文科卒、1931年渡欧し、パリとベルリンで独仏語・文学を学び、1935年帰国、翻訳を行う。1936年外務省嘱託、1937年応召、1941年情報局嘱託、1943年応召、1945年帰国。1945年以後、研究、翻訳、非常勤講師などを行う。1957年慶應義塾大学文学部教授、1963年「ゲーテとフランス」で慶大文学博士。1970年慶大を定年となり武蔵大学教授、1973年定年となり特任教授。関西大学教授。
著書
[編集]- 『ABCから学ぶ』弘学社 1948
- 『入門和文英訳と英文和訳』潮文閣 1950
- 『入門英作文と英文法』潮文閣 1950
- 『入門英文解釋』潮文閣 1950
- 『ABCから會話まで』潮文閣 1950
- 『教養ドイツ語読本』(編著)第三書房 1960
翻訳
[編集]- フェリックス・ベルトー『現代の独逸文学』現代の芸術と批評叢書 厚生閣書店 1929。復刻・ゆまに書房 1994
- シュテファン・ツワイク『ジョセフ・フーシェ 革命期の大スパイ』春陽堂 1931
- 『シュニッツラー短編全集』全5巻 河出書房 1936-1937(分担訳)
- アンリ・ベール『ドイツ論』万里閣 1941
- アンリ・リシュタンベルジュ『近代ドイツ、その発展』愛宕書房 1941
- アンドレ・モロア『夢に生きる人々』白水社 1941
- ヤーコプ・ヴァッサーマン『コロンブス 其の生涯と世界探検史』山邦出版社 1942
- E・R・クゥルティウス『フランス文化論』創元選書 1942。みすず書房 1977、新版1989(改訳版)
- アントワーヌ・メイエ『ヨーロッパの諸言語』三省堂 1943
- ヴィルヘルム・シュミット/ヴィルヘルム・コッパーズ『民族学の歴史と方法』彰考書院 1944
- 『民族と文化』上・下、河出書房新社 1970。改訳版
- クゥルティウス『現代ヨーロッパに於けるフランス精神』生活社 1944、角川文庫 1955
- 『現代ヨーロッパにおけるフランス精神』みすず書房 1980。改訳版、解説宮下啓三
- クゥルティウス『現代フランスの文学開拓者』白日書院 1947
- アーデルベルト・フオン・シャミッソー『影を売った男』青磁社「青磁文庫」 1948
- 『大いなる魂の発展 ゲーテとともに』ウォルデマール・ビーダーマン/フロドアルド・ビーダーマン編
- 角川書店(全3巻)1948-1949
- 「ゲーテ対話録 第1・2巻」白水社 1962-63(全5巻)
- シャミッソー『世界周航』大学書林 1948
- スチヴンソン『宝島』潮文閣 1949 (世界少年名作文庫)
- トーマス・マン『非政治的人間の省察 第1』創元社 1950
- ダニエル・アレヴィー『ニーチェ』新潮社 1953
- ロマン・ロラン『魅せられた魂』第1・2 河出書房 1953 (世界文豪名作全集)
- ハイネマン『ゲーテ伝』岩波文庫(全4巻) 1955-1958、復刊1983
- ペーター・メンデルスゾーン『わが青春のマリアンヌ』雲井書店 1955
- ゲルト・レーディヒ『死線48時間 スターリンオルゲル』鱒書房 1956
- シュミット『民族と文化 諸民族の社会と経済』河出書房 1957
- ゲーテ『イタリアの旅』全集10 人文書院 1960。抜粋訳
- アンドレ・モロア『バイロン伝』角川文庫 1968
参考文献
[編集]- 「大野俊一教授経歴」(『武蔵大学人文学会雑誌』、1973年)