大分県道411号中津山国自転車道線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
一般県道
Japanese Route Sign Number 4.svgJapanese Route Sign Number 1.svgJapanese Route Sign Number 1.svg
大分県道411号標識
大分県道411号 中津山国自転車道線
一般県道 本耶馬渓山国自転車道線
総延長 34.8 km
制定年 1974年昭和49年)大分県認定
起点 大分県中津市沖代町一丁目【北緯33度35分32.1秒 東経131度12分01.0秒 / 北緯33.592250度 東経131.200278度 / 33.592250; 131.200278 (県道411号起点)
終点 大分県中津市山国町守実【北緯33度24分04.9秒 東経131度02分37.2秒 / 北緯33.401361度 東経131.043667度 / 33.401361; 131.043667 (県道411号終点)
接続する
主な道路
記法
Japanese National Route Sign 0212.svg 国道212号
Japanese National Route Sign 0010.svg 国道10号
Japanese National Route Sign 0213.svg 国道213号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

大分県道411号中津山国自転車道線(おおいたけんどう411ごう なかつやまくにじてんしゃどうせん)は、大分県中津市沖代町一丁目から同市山国町守実に至る一般県道自転車道である。

概要[編集]

大分交通耶馬渓線鉄道跡を転用して大規模自転車道として整備された道路[1]メイプル耶馬サイクリングロード[2]メイプル耶馬サイクルライン[3]の愛称が与えられている。

日本新三景[4]日本三大奇景[5]に数えられる名勝としての耶馬渓の自然美[6]、風光明媚な青の洞門[7]やアーチが美しい耶馬渓橋[7]といった観光資源、自転車道の起源となっている耶馬渓鉄道の施設として建設され、その後に国の登録有形文化財に登録された一号厚ヶ瀬トンネル[8]、二号厚ヶ瀬トンネル[9]、平田駅ホーム[10]や、土木学会の近代土木遺産に選定された第二山国川鉄橋[11][12][注釈 1]などの歴史的資産を併せ持つ。

大規模自転車道としての評価は高く、日本経済新聞社日経BPが共同運営するNIKKEI STYLEにおいて2003年に企画された「お薦めのサイクリングコース」では、自転車の製造・販売・報道などの専門家からなる選者により第1位に選出され[13]、7年後の2010年に再び企画された「おすすめのサイクリングコース」でも大規模自転車道の中から第2位として紹介された[13]

路線データ[編集]

歴史[編集]

第二山国川鉄橋

1971年に一部廃止された大分交通耶馬渓線の線路敷を転用して1972年より自転車道として整備着手し[1]建設省(当時)の施策[17]として1973年に開始した大規模自転車道整備事業に組み込まれた[18]

自転車道の中核基地として耶馬溪サイクリングターミナルが1975年に開設され[19]、また、同年の大分交通耶馬渓線全線廃止を経て、1982年に現在の形として整備完了した[1]

2012年7月に発生した平成24年7月九州北部豪雨による被害は甚大で、路線の一部を構成している第二山国川鉄橋は一部橋脚の崩壊と56 mにわたって橋桁が流失したため、復旧には1億2300万円の修繕費用と1年10か月の期間を要した[20]ほか、全線再開後も自転車道全体の復旧工事は2018年頃まで約6年間続けられた[21]

年表[編集]

  • 1971年昭和46年)10月1日 - 大分交通耶馬渓線のうち、終点側の野路 - 守実温泉間25.7 kmが廃止。
  • 1972年(昭和47年) - 自転車道として整備着手。
  • 1974年(昭和49年)4月2日 - 大分県が本耶馬渓山国自転車道線(下毛郡本耶馬渓町 - 下毛郡山国町、整理番号411)として県道路線認定[16]
  • 1975年(昭和50年)3月 - 耶馬溪サイクリングターミナル開設。
  • 1975年(昭和50年)10月1日 - 大分交通耶馬渓線の残部である中津 - 野路間10.4 kmが廃止に伴い、全線廃止。
  • 1982年(昭和57年) - 自転車道として整備完了。
  • 2012年平成24年)7月 - 平成24年7月九州北部豪雨により山国川に架かる第二山国川鉄橋(約140メートル)の約半分が崩落、流失[22]
  • 2014年(平成26年)6月1日 - 第二山国川鉄橋が復旧し、全線再開[20]

路線状況[編集]

中津市沖代町一丁目から同市三光臼木にかけては大分県道675号臼木沖代線と並走し[15]、一部は国道212号とも並走する[15]

総延長約35kmのうち、三光地区[23]の一部や終点側の中津市本耶馬渓町から同市山国町にかけての計約22kmは自転車専用道路として整備されている[2][24]。また、鉄道跡を整備して作られているため、勾配は緩やかである[2]

台湾韓国シンガポール香港中国など、アジアからの訪日外国人旅行の増加[25]や、ラグビーワールドカップ20192020年東京オリンピックを契機に増加が見込まれる欧米からの訪日外国人旅行をにらみ、沿線の案内標識の日英2ヶ国語化を推進している[26]

中津市発行のガイドマップがサイクリングロードの行程としている中津駅から旧守実温泉駅までの区間距離[24]

地点名 区間距離 起点からの
距離
中津駅
三光支所 6.3km 6.3km
厚ヶ瀬トンネル 5.1km 11.4km
青の洞門 3.3km 14.7km
平田宿場 5.6km 20.3km
第二山国川橋 3.7km 24.0km
耶馬溪サイクリングターミナル 1.2km 25.2km
下郷宿場 3.3km 28.5km
旧守実温泉駅 7.5km 36.0km

地理[編集]

耶馬溪サイクリングターミナル

起点側の中津駅周辺では、中津城福澤諭吉旧居などをまわる史跡めぐりコースも設定されている[27]ほか、耶馬溪サイクリングターミナルを起点に青の洞門や耶馬渓橋などの本耶馬渓方面、道の駅やまくにコアやまくになどの山国方面、耶馬溪ダム周遊などの初心者や家族向けのモデルコース[28][29]、峠を越えるなどして玖珠郡玖珠町域や宇佐市院内町域を跨ぐ上級者向けのモデルコース[30]が用意されており、青の洞門サイクリングセンター風水園、耶馬溪サイクリングターミナル、やすらぎの鄕やまくにの3箇所でレンタサイクルを実施している[24]

通過する自治体[編集]

路線認定された1974年当時は、中津市、下毛郡三光村、同郡本耶馬渓町、同郡耶馬溪町及び同郡山国町を通過する路線であったが、平成の大合併により2005年3月1日より全区間が中津市域となった[23]

沿線[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 耶馬渓 (旧)第二橋梁の名称で掲載されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 一般県道中津山国自転車道線(メイプル耶馬サイクリングロード)(2012年8月5日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  2. ^ a b c d メイプル耶馬サイクリングロード”. 中津市. 2021年1月16日閲覧。
  3. ^ 県道中津山国自転車道「メイプル耶馬サイクルライン」”. おおいたデジタルアーカイブ. 1991年4月号 広報おおいた. 大分県. 2021年1月16日閲覧。
  4. ^ 日本新三景(新日本三景)とは!?”. ニッポン旅マガジン. 一般社団法人プレスマンユニオン. 2021年1月16日閲覧。
  5. ^ 日本三大奇勝(日本三大奇景)とは!?”. ニッポン旅マガジン. 一般社団法人プレスマンユニオン. 2021年1月17日閲覧。
  6. ^ 日本遺産「やばけい遊覧」観光モデルコース(自動車)”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  7. ^ a b 耶馬渓のおすすめ観光スポット5選!大分県を月1で訪れるリピーターが紹介”. tabiyori. 株式会社アルゴリズム. 2021年1月16日閲覧。
  8. ^ 一号厚ヶ瀬トンネル - 国指定文化財等データベース(文化庁
  9. ^ 二号厚ヶ瀬トンネル - 国指定文化財等データベース(文化庁
  10. ^ 平田駅ホーム - 国指定文化財等データベース(文化庁
  11. ^ 旧耶馬溪鉄道第二山国川橋”. ニッポン旅マガジン. 一般社団法人プレスマンユニオン. 2021年1月16日閲覧。
  12. ^ 大分県”. 日本の近代土木遺産(改訂版). 土木学会. 2021年1月17日閲覧。
  13. ^ a b おすすめのサイクリングコース何でもランキング”. NIKKEI STYLE. エンタメ!何でもランキング. 日本経済新聞社・日経BP (2010年8月28日). 2021年1月16日閲覧。
  14. ^ 管理施設”. 大分県中津土木事務所. 2021年1月16日閲覧。
  15. ^ a b c 昭文社 2001, p. 86.
  16. ^ a b 県道路線認定に関する告示(昭和49年4月2日大分県告示第499号)”. 大分県法規集. 大分県. 2021年1月16日閲覧。
  17. ^ 第71回国会 参議院 建設委員会 第2号 昭和48年3月6日PDF) - 国会会議録検索システム
  18. ^ 大規模自転車道(2012年8月2日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
  19. ^ 耶馬溪サイクリングターミナル”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  20. ^ a b “第二山国川鉄橋が復旧 12年豪雨で流失”. 読売新聞. (2014年6月1日). オリジナルの2014年8月10日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/C8BG3 2021年1月17日閲覧。 
  21. ^ 大分県 平成29年 第3回定例会(9月) 09月14日-04号”. 会議録検索システム. 大分県議会. 2021年1月17日閲覧。
  22. ^ “鉄橋崩落、20m流される…九州北部豪雨”. 読売新聞. (2012年7月4日). http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120704-OYT1T00906.htm 2012年7月4日閲覧。 
  23. ^ a b 中津市の歴史”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  24. ^ a b c メイプル耶馬サイクリングロードMAP (PDF)”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  25. ^ 大分県 平成28年 第4回定例会(12月) 12月07日-04号”. 会議録検索システム. 大分県議会. 2021年1月17日閲覧。
  26. ^ 大分県 平成31年 第1回定例会(3月) 03月06日-05号”. 会議録検索システム. 大分県議会. 2021年1月17日閲覧。
  27. ^ メイプル耶馬サイクリングロード”. あしこし九州. ニューメディアエンジニアリング. 2021年1月17日閲覧。
  28. ^ メイプル耶馬サイクリングロードマップ ビギナーコース (PDF)”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  29. ^ メイプル耶馬サイクリングロードマップ ファミリー・レジャーコース (PDF)”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。
  30. ^ メイプル耶馬サイクリングロードマップ マスターコース (PDF)”. 中津市. 2021年1月17日閲覧。

参考文献[編集]

  • 昭文社 (2001), スーパーマップル九州道路地図 (2001年1月 ed.), 昭文社, ISBN 4-398-62339-6 

関連項目[編集]