排外主義
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排外主義(はいがいしゅぎ)とは、外国人や外国を排斥する考え方や立場のこと[1]。
類義語
[編集]排外主義に関連する語として、ゼノフォビア(xenophobia)、ネイティビズム(nativism)、ショーヴィニズム(chauvinism)やジンゴイズム(jingoism)があり、通常、「排外主義」という場合にはこのゼノフォビアが同義語に充てられる。[要出典]「ショーヴィニズム」は、愛国主義を排他的に高揚させ、他の国家や民族に対する攻撃的敵対感情に昇華させるもので、「男性至上主義」は、英語では「male chauvinism」と呼ばれる。由来は、石版画と戯曲に登場し、ナポレオン・ボナパルトを崇拝したとされるフランス兵のニコラ・ショーヴァンから。「ジンゴイズム」は、排外的愛国主義、盲目的主戦論、対外強硬論を指す言葉である。
歴史
[編集]19世紀から20世紀にかけて成立した国民国家がその成立過程で国内の社会的少数者を国外に追放したり、虐殺したりした事例が多くある。20世紀にはナチス・ドイツがユダヤ人・ロマ・スラブ人の追放政策を実行(後にユダヤ人・ロマに関しては追放から絶滅政策に転換)、戦後はドイツ人が東欧諸国の排外主義によるドイツ人追放に遭った。民主国家であるアメリカ合衆国でも清教徒がカトリックのメキシコ人を認めず排斥したり、アンドリュー・ジャクソンの「先住民強制移住法」による先住民の強制排除[2]、黄禍論が唱えられたり排日移民法が制定されたりした事実がある。
日本本土、朝鮮半島では朝鮮排華事件が起きた。山川均は中国政府が抗日教育を普及して抗日感情を煽ったことが、1937年の通州事件における鬼畜以上の残虐性に繋がったとして、人間の一皮下に隠れている鬼畜が排外主義と国民感情で扇動すると鼻孔に針金を通すまでになると扇動を批評している[3]。茂木誠によれば、ドナルド・トランプ政権は建国以来の本来の米国の姿に先祖返りしただけであり、ブレクジットは「光栄ある孤立」への回帰かもしれないとされる[4]。
排外主義を主張しているとされる団体・政党
[編集]この節に雑多な内容が羅列されています。 |
※現存しないものを含む。
- 日本 - 右翼団体、国家社会主義日本労働者党、新攘夷運動 排害社、新社会運動、維新政党・新風、在日特権を許さない市民の会、日本保守党
- 各種ネオナチ団体 - 欧米諸国、モンゴル
- アメリカ合衆国 - クー・クラックス・クラン、アメリカ・ナチ党
- イギリス - イングランド防衛同盟
- フランス - アクション・フランセーズ、国民戦線
- ドイツ - ドイツ国家民主党、ドイツのための選択肢
- ロシア - ロシア自由民主党、国家ボリシェヴィキ党
- ロシアの政党#民族主義・愛国主義も参照の事。
- アフガニスタン - ターリバーン
- ISILイラクレバントのイスラム国
- イスラエル - イスラエル我が家、カハ
- ギリシャ - 黄金の夜明け (ギリシャの政党)
- オーストリア - オーストリア自由党、オーストリア未来同盟
- デンマーク - デンマーク国民党
- ブルガリア - アタカ国民連合
- ウクライナ - 右派セクター
- インド - シヴ・セーナー
- 南アフリカ共和国 - アフリカーナー抵抗運動
- 清朝 - 義和団
風刺作品
[編集]- アニメ「ザ・シンプソンズ」
- シーズン20 第21回「スプリングフィールドへ大移動(原題:"Coming to Homerica")」(専門チャンネルFOX)
脚注
[編集]- ^ 排外主義
- ^ 茂木誠 (2019年7月1日). “アメリカ人がトランプを選んだ納得の理由”. プレジデントオンライン. プレジデント社. p. 1. 2019年12月7日閲覧。
- ^ 「通州事件について」偕行社近現代史研究会報告第10回、平成19年(2007年)10月号。
- ^ 茂木誠 (2019年7月1日). “アメリカ人がトランプを選んだ納得の理由”. プレジデントオンライン. プレジデント社. p. 2. 2019年12月7日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 欧州で勢いを増す反移民感情・極右発言 - スラヴォイ・ジジェク、デモクラシー・ナウ、2010/10/18