国鉄ウ200形貨車

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国鉄ウ200形貨車
基本情報
車種 豚積車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車 ワフ6500形
改造所 国鉄工場
改造年 1934年昭和9年) - 1937年昭和12年)
改造数 50両
消滅 1959年(昭和34年)
常備駅 大垣駅酒田駅上田駅
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 7,030 mm
全幅 2,564 mm
全高 3,480 mm
荷重 10 t
自重 8.5 t - 9.2 t
換算両数 積車 1.6
換算両数 空車 0.8
走り装置 一段リンク式
車輪径 860 mm
軸距 3,962 mm
最高速度 65 km/h
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国鉄ウ200形貨車(こくてつウ200がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した有蓋貨車豚積車)である。

概要[編集]

ウ200形は、1934年(昭和9年)から1937年(昭和12年)にかけて、ワフ6500形50両が国鉄工場で改造され生まれた10 t積み豚積車である。合計50両(ウ200 - ウ249)が改造製作された。種車に有蓋緩急車が充てられたのは、積荷は生きた豚のため給餌・給水の世話をする付添人が必要なため、付添人室が必要なためである。全車専属貨車に指定され主に本州地区へ配置し運用された。

各年度における各工場の製造数は以下のとおりである。

昭和9年度 30両
名古屋工場 5両(ウ200 - ウ204)
長野工場 10両(ウ205 - ウ214)
金沢工場 5両(ウ215 - ウ219)
盛岡工場 10両(ウ220 - ウ229)

昭和11年度 20両
大宮工場 5両(ウ230 - ウ234)
名古屋工場 5両(ウ235 - ウ239)
吹田工場 5両(ウ240 - ウ244)
後藤工場 5両(ウ245 - ウ249)

塗色は、であり、全長は7,030 mm、全幅は2,564 mm、全高は3,480 mm、軸距は3,962 mm、自重は8.5 t - 9.2 t、換算両数は積車1.6、空車0.8、最高運転速度は65 km/h、車軸は10 t軸であった。

改造より約17年後に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、1952年(昭和27年)6月26日通達「車管第1232号」により告示された(当時の在籍車数は16両であった)。 戦後未捕捉が数両存在したため昭和34年度調査で在籍車なしが確認された。

参考文献[編集]

  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]