喫茶キャッツアイ
喫茶キャッツアイは、北条司の漫画作品『キャッツ♥アイ』『シティーハンター』やそれを原作としたアニメ作品などに登場する架空の喫茶店。
初出は『キャッツ♥アイ』だが、「喫茶キャッツアイ」の表記は「キャッツ♥アイ」ではなく「キャッツアイ」及び「CAT'S EYE」となっている。
『キャッツ♥アイ』シリーズ
[編集]『キャッツ♥アイ』での喫茶キャッツアイ
[編集]怪盗・キャッツアイの正体である泪・瞳・愛の来生三姉妹が表の顔として経営している店。
劇中数度襲撃対象になることはあったが、舞台としてはキャッツとしてのアクション面よりも来生三姉妹やその周辺の人物などの日常を描く際に使われることが多い。
この喫茶店の裏側(アニメでは道の向かい)に犬鳴署があり、キャッツ特捜班もそこにあったが、原作では後にキャッツ特捜班のみ道の向かいのビルに移転されることとなる。
『キャッツ・愛』でのCAFE CAT'S EYE
[編集]『キャッツ♥アイ』のリメイク作品『キャッツ・愛』においては、場所を吉祥寺に移し、名称も「CAFE CAT'S EYE」と変更している。店内のレイアウトはほぼ変わらないが、椅子やテーブルなどのインテリアと、出入り口の位置が異なっている。「喫茶キャッツアイ」と違い、雑居ビルの1階に店を構えている。
経営は怪盗から足を洗った来生三姉妹。
『シティーハンター』シリーズ
[編集]『シティーハンター XYZ』での喫茶キャッツアイ
[編集]『シティーハンター』の読切作品である『シティーハンター XYZ』では、来生瞳と『キャッツ♥アイ』でのキャッツ特捜班の主任にして瞳の恋人である内海俊夫のような2人が経営している店。
この読切版は連載前のプロト作品であり槇村香の性格や細部の設定など、『シティーハンター』とはパラレルワールドの関係にある。
『シティーハンター』での喫茶キャッツアイ
[編集]『シティーハンター』では、凄腕のスイーパーである伊集院隼人(通称「ファルコン」「海坊主」)の表の顔として海坊主の相棒である美樹が経営している店。
後に、『キャッツ♥アイ』からのセルフパロディであり、キャッツと同じくレオタードを仕事着とする怪盗である麻生かすみがバイトの店員として加わっていく。
『シティーハンター』内では、槇村香の冴羽獠に対するハンマー攻撃の他、敵の襲撃などで店内を破壊されることがあり、舞台としての登場頻度は高い。
地下には武器庫や射撃場などがあり、海坊主や美樹だけでなく、野上冴子や槇村香が使用しているシーンも見られる。
『あの伊集院隼人氏の極めて平穏な一日』では、全編キャッツアイのみを舞台としていた。
なお、『キャッツ♥アイ』と『シティーハンター』の関係は、ガイドブックなどで語られるようにパラレルワールドの関係であるが、『シティーハンター』の作中に劇中劇として登場することもある。2019年の映画『劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』では、同じ世界観の作品として描かれ、海坊主や美樹が店員、来生三姉妹が店のオーナーとして登場している[1]。
また、2017年より月刊コミックゼノンにおいて連載されているシティーハンターを原作とした『今日からCITY HUNTER』においては、本作と同様の展開である。
『エンジェル・ハート』での喫茶キャッツアイ
[編集]「ファルコン」「海坊主」と呼ばれる元傭兵であり、冴羽と双璧を張っていたスイーパーが引退後に経営している店。
後に、劉信宏という台湾人の青年なども店員として加わっていく。
店の窓は防弾ガラスになっており、その安全性から登場人物たちの集いの場として登場することが多い。
なお、『シティーハンター』と『エンジェル・ハート』の関係は、パラレル・ワールドの関係にあり、経営者である「ファルコン」や「海坊主」と呼ばれる男も上記の伊集院隼人とは別人としていることを『北条司漫画家25周年記念、自選イラストレーション100』で作者自ら述べている。アフリカ系アメリカ人。本名も不明。
ただし、『シティーハンター』での麻生かすみと同様に、美樹のセルフパロディとしてミキという少女がこの「ファルコン」や「海坊主」と呼ばれる男に関わっている。