友理

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友理
誕生 福岡県 飯塚市
職業 詩人、唱い手
言語 日本語 筑豊弁
国籍 日本
ウィキポータル 文学
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友理(ゆうり、1987年11月28日 - )は、日本の詩人[1]筑豊の採炭唄ゴットン節の唱い手[2]福岡県飯塚市出身。旧筆名は柴田友理(しばた ゆうり)。天童大人プロデュース・アートパフォーマンス Projet La Voix des Poètes(詩人の聲)参加詩人。ローマ字表記はYuuri。日本文藝家協会会員。

来歴[編集]

1987年11月28日生まれ。福岡県飯塚市出身。飯塚市立飯塚第一中学校福岡県立嘉穂高等学校フェリス女学院大学文学部日本文学科卒業[3][4]。フェリス女学院大学大学院人文科学研究科日本文学専攻博士前期課程修了[3]。幼少期から創作を始め、常田富士男の朗読(宮沢賢治春と修羅』「序」)に衝撃を受けたことから詩に興味を持ち、詩作を始めるとともに朗読を好むようになる。

大学院生時代、近現代文学の研究を行いながら、2011年10月に詩人吉田文憲の推薦で詩集『子取りの産声』(思潮社)を刊行し、翌年、学長賞受賞。第一詩集、研究論文[5]はすべて柴田友理名義。

2013年10月13日、詩人の聲・第1000回記念公演出演[6]。(於:資生堂花椿ホール)

2016年1月、筆名を友理(ゆうり)へ変更。[7]

2018年7月、CD「友理のゴットン節」を自主レーベルにて制作。[8]

2018年10月、第二詩集『長編詩 雨の巨人』響文社、第10回鮎川信夫賞最終候補、第52回小熊秀雄賞最終候補)刊行。[9][10]

2020年9月1日から10月30日までコソボのラホベックにて開催されたInternational Poetry Festival in Rahovec, Kosovo 6th edition.に招待参加。[11]

2024年4月20日から26日までコロンビアのボゴタにて開催された1st WORLD POETRY FORUM “POETRIX“に招待参加[12]

著作[編集]

単著[編集]

  • 『雨の巨人』響文社、2018年10月。ISBN 978‐4‐87799‐144‐9 C0092
  • 『Seeking for the Elephant』私家版、2024年2月。
  • 『Buscando al elefante』私家版、2024年3月。


共著[編集]

CD[編集]

  • 「友理のゴットン節」2018年7月、自主レーベル、JAN4580512570018

脚注[編集]

注釈

  1. ^ 『現代詩手帖――現代詩年鑑2012』2011年12月号(思潮社)
  2. ^ 「ゴットン節 未来へ歌う」『西日本新聞筑豊版』「かわすじ今日談」(2019年2月3日)に「詩人、ゴットン節の唱い手」として紹介されている。
  3. ^ a b 友 理”. www.facebook.com. 2022年3月6日閲覧。
  4. ^ 活躍する卒業生詩人・アーチスト - フェリスを綴る”. フェリスを綴る - フェリスの大切にしているもの、フェリスを受け継ぐ人、フェリスで過ごす日々。そんな“フェリスらしさ”を綴ってゆく、オウンドメディアができました。 (2014年9月8日). 2022年3月6日閲覧。
  5. ^ 柴田友理「「地獄変」創世記 : 芥川龍之介「地獄変」論」『玉藻』第46号、フェリス女学院大学国文学会、2011年12月、38-50頁、CRID 1520290885041516416ISSN 02887266 
    柴田友里「<語り手>と<語り手>たち : 芥川龍之介「藪の中」論」『フェリス女学院大学日文大学院紀要』第19巻、フェリス女学院大学 大学院 人文科学研究科日本文学専攻、2012年3月、40-57頁、CRID 1050564288851783552ISSN 13415964 
  6. ^ 「肉声の復権目指す朗読会『詩人の聲』1000回」『日本経済新聞』「文化往来」(2013年11月7日)に、「記念公演でも若手の詩人、柴田友理が九州弁交じりの詩をマシンガンのように撃ち出して観客の鼓膜に突き刺し、」と紹介されている。
  7. ^ 『現代詩手帖』(2016年8月号)のアンケートに、筆名を変えたことを発表した。
  8. ^ 「ゴットン節 未来へ歌う」『西日本新聞筑豊版』「かわすじ今日談」(2019年2月3日)に紹介されている。
  9. ^ http://www.shichosha.co.jp/editor/archive/2019-03/
  10. ^ 「現代詩の枠組みを超えるーー友理『雨の巨人』」『中日新聞』「中部の文芸」(2018年12月22日)に紹介されている。
  11. ^ https://www.fekt.org/yuuri-japan/
  12. ^ POETRIX. “POETRIX + WORLD POETRY FORUM +” (スペイン語). POETRIX + WORLD POETRY FORUM +. 2024年5月6日閲覧。

出典

  • 図書新聞』3060号――島村輝「柴田友理詩集『子取りの産声』」
  • 現代詩手帖』――現代詩年鑑2012』2011年12月号(思潮社
    • 展望座談会「詩が引き受けるべき未来 2011年展望」――井坂洋子城戸朱理岸田将幸(P48~P70)
    • 展望「この共犯関係が悩ましい」――吉田文憲(P72~P80)
    • 展望「存在の根源を揺るがすもの」――柴田千晶(P94~P101)
    • 展望「〈意味する生〉の顫音(トリル)」――藤原安紀子(P107~P111)
    • 展望「読み継がれるものとは何か」――松下育男(P170~P179)
  • 現代詩手帖』「特集 2010年代の詩人たち」2016年8月号(思潮社)
    • アンケート「2010年代の詩」(P142~P154)
  • 『詩と音楽のための 洪水』第10号(2012年7月1日発行、草場書房)
    • 「雲遊泥泳」――蝦名泰洋、神泉薫、津田於斗彦(P142~P147)
  • 中日新聞」(2018年12月22日夕刊)
    • 「現代詩の枠組みを超える 友理『雨の巨人』」ーー北川透
  • 西日本新聞筑豊版」(2019年2月3日)
    • 「ゴットン節 未来へ歌う」ーー高木昭彦
  • 「飯塚芸術文化新聞」(2019年3月1日)
    • 「ゴットン節 未来へ歌う」ーー高木昭彦
  • 現代詩手帖」「特集 これから詩を読み、書く人のための現代詩入門」2019年4月号(思潮社)
    • 発表「第10回鮎川信夫賞選考 未生のゾーンの現れに」ーー吉増剛造、北川透(p.12-29)
  • 「あさひかわ新聞」(2019年4月30日)
    • 「第52回小熊秀雄賞 東京の柴田三吉さんの詩集『旅の文法に』」ーー松井晶彦、アーサー・ビナード、堀川真、佐川亜紀
  • 「詩遊」(2019年4月30日、No.62 春季号)
    • 「詩についてのメモ13」ーー冨上芳秀(p.21-23)

外部リンク[編集]