北九州市内の小規模テレビジョン中継局

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この項目では、福岡県北九州市内に所在する小出力のテレビジョン放送中継局について述べる。

概要[編集]

北九州市は、平地・山地・盆地が複雑に入り組んだ構造をしている。このため、皿倉山にある八幡テレビ・FM放送所からの電波が届かない地点が多数存在しており、これを補うため、主に門司区を中心に多数のテレビ中継局が設けられている。

デジタル放送に於いては、中継局置局が不要となり、状況がやや改善される地域が有る一方、どうしても中継局を新設しなければならないケースもなお存在する。

なお、デジタル放送の物理チャンネルパターンは、原則として「北九州・行橋ゾーン」に位置するが、アナログサイマル・混信障害回避のため、別のチャンネルとなるところも多い。

デジタル放送のチャンネルと出力[編集]

チャンネルは、八幡放送所と同一チャンネル。チャンネルは、アナログ放送終了後に再変更の対象となるチャンネル。なお、再変更後のチャンネルは、北九州田野浦局で2011年(平成23年)10月24日から11月21日の間に53chから48chへ、寺内局で2012年(平成24年)1月9日から2月6日の期間に53chから48chへそれぞれ変更された。[1]×は、設置予定が無い局。

リモコンキーID→ 1 2 3 4 5 7 8 開局日
局名→ KBC NHK
北九州

教育
NHK
北九州
総合
RKB FBS TVQ TNC
区名 中継局名 偏波面 空中線電力 ERP
門司区 北九州田野浦 水平 300mW 450mW(NHK)
460mW(民放)
22 48
(53)
37 14 36 19 34 2008年平成20年)7月1日
寺内(じない) 垂直 100mW 100mW(NHK)
105mW(RKB・TNC・FBS)
110mW(KBC・TVQ)
22 48
(53)
50 43 44 19 49 2009年(平成21年)5月18日
北九州丸山 水平 300mW 410mW(NHK)
440mW(民放)
31 42 40 30 32 27 29 2009年(平成21年)10月19日
松ケ江(まつがえ) 垂直 100mW 710mW(NHK-E)
720mW(NHK-G・FBS)
950mW(FBS除く民放)
31 42 40 24 47 27 29 2009年(平成21年)11月9日
藤松 水平 300mW 2W(NHK-G)
2.1W(NHK-E)
2.2W(民放)
31→23 42 40→35 30 32→37 27→19 29→46 2009年(平成21年)11月16日
北九州伊川 垂直 50mW 120mW(FBS以外)
125mW(FBS)
38 51 48 37 15 28 45 2009年(平成21年)12月10日
北九州黒川 水平 100mW 220mW × 44 43 × × × × 2010年(平成22年)9月10日
北九州谷町 水平 50mW 120mW × 42 37 × × × × 2011年平成23年)4月1日
小倉南区 北九州吉田 水平 1W 3.9W(NHK-G)
4.1W(NHK-E)
4.3W(民放)
22 34 48 14 15 17 25 2008年(平成20年)7月1日
呼野(よぶの) 水平 300mW 1.05W(NHK-E)
1.2W(NHK-G)
1.3W(KBC・RKB・TNC)
1.35W(FBS・TVQ)
41 37 36 24 15 19 39 2009年(平成21年)5月18日
若松区 小竹(おだけ) 垂直 100mW 790mW(NHK)
800mW(TNC・TVQ)
810mW(KBC・RKB・FBS)
31 42 40 30 32 46 44 2009年(平成21年)12月1日
若松 50mW 76mW(TVQ以外の全局)
77mW(TVQ)
31 42 34 30 32 27 29 2010年(平成22年)5月10日[2]
北九州小石 10mW 24mW(NHK-E)
25mW(NHK-E以外の全局)
31 42 34 30 32 27 29
戸畑区 北九州戸畑 50mW 290mW × 42 34 × × × × 2010年(平成22年)11月1日[3]
北九州牧山 50mW 190mW × 42 34 × × × ×

アナログ放送のチャンネルと出力[編集]

2011年(平成23年)7月24日に廃局

×は非置局。チャンネルは、八幡放送所のデジタル波送信チャンネルが使われているチャンネル。一部で“(北九州)”としたのは民放が市名を付けていないため。
※は、デジタル中継局が設置されない中継局。

八幡局のチャンネル→ 2 6 8 10 12 23 35 開局日
局名→ KBC NHK
北九州
総合
RKB TNC NHK
北九州
教育
TVQ FBS
区名 中継局名 偏波面 空中線電力
(映像/音声)
ERP
(映像/音声)
門司区 (北九州)藤松 3W/750mW 22.7W/5.7W(KBC)
28W/7W(KBC以外の民放)
29W/7.2W(NHK)
59 51 45 25 48 17 37
(北九州)寺内 1W/250mW 980mW/240mW(民放)
1.05W/270mW(NHK-G)
1.1W/270mW(NHK-E)
60 46 56 62 34 × 54
(北九州)松ケ江 1W/250mW 5.4W/1.35W(民放)
6.9W/1.7W(NHK)
36 39 52 32 41 × 30
(北九州)伊川 500mW/125mW 1.15W/290mW 53 58 55 50 61 × 19
※北九州柄杓田
(ひしゃくだ)
1W/250mW 14W/3.5W × 59 × × 62 × × 1976年昭和51年)1月5日
(北九州)丸山 3W/750mW 3.6W/900mW(NHK)
4.5W/1.1W(民放)
60 49 56 62 46 × 54
※北九州春日 500mW/125mW 1.15W/290mW × 52 × × 58 × × 1974年昭和49年)1月9日
北九州黒川 1W/250mW 2.2W/550mW × 49 × × 47 × × 1974年昭和49年)1月9日
(北九州)谷町 1W/250mW 2.7W/670mW 44 50 61 52 47 × 58
(北九州)田野浦 3W/750mW 4.7W/1.15W(民放)
4.8W/1.2W(NHK)
45 51 55 59 48 × 43
※北九州白野江
(しらのえ)
500mW/125mW 2.2W/560mW × 46 × × 42[4] × × 1977年昭和52年)12月21日
小倉北区 [5]北九州皿山 1W/250mW 不明 × 42[6] × × 46 × ×
小倉南区 (北九州)吉田 水平 10W/2.5W 40W/10W 57 49 60 54 46 × 43
(北九州)呼野 水平 3W/750mW 12.5W/3.2W 59 53 61 55 51 45 47
若松区 (北九州)若松 垂直 1W/250mW 2.1W/530mW 47 53 45 51 49 × 57
(北九州)小石 100mW/25mW 280mW/70mW 19 48 50 52 54 60 56
(北九州)小竹 100mW/25mW 720mW/180mW
(NHK-E・RKB・TVQ)
760mW/190mW
(上記以外の局)
45 47 34 51 37 43 55
八幡西区 ※(北九州)鳴水
(なるみず)
100mW/25mW 890mW/220mW 46 48 52 54 58 × 60
戸畑区 ※(北九州)戸畑 3W/750mW 8.5W/2.1W
(NHK・RKB・KBC)
9.1W/2.3W(TNC・FBS)
38 58 55 19 61 × 15
※(北九州)牧山 500mW/125mW 1W/250mW(KBC)
1W/260mW(KBC以外)
52 46 54 44 48 × 50
  • NHKと民放では開局日が大きく異なっている。

所在地[編集]

  • 藤松中継局…門司区大字大里字笹尾592番地51号(笹尾山)
  • 寺内中継局…門司区大字大里字向山5790番地
  • 松ケ江中継局…門司区大字猿喰字城山1324番地
  • 伊川中継局…門司区大字猿喰字原木1398番地4号
  • 柄杓田中継局…門司区
  • 丸山中継局…門司区大字門司字三角前ヘラ1006番地3号(三角山、門司港駅近く)
  • 黒川中継局…門司区
  • 春日中継局…門司区
  • 谷町中継局…門司区大字門司字ウノフケ2178番地6号
  • 白野江中継局…門司区
  • 吉田中継局…小倉南区吉田字元倉2476番地2号
  • 呼野中継局…小倉南区大字母原字木部路ヨリ葉木田迄719番地2号
  • 若松中継局…若松区深町2丁目4番(深町2丁目公園内)
  • 小石中継局…若松区宮前町11番6号
  • 小竹中継局…若松区大字小竹字沖ノ野1861番地(ひびき学園内)
  • 鳴水中継局…八幡西区大字鳴水字黒ヶ畑158番地
  • 戸畑中継局…戸畑区丸町3丁目8番地4号(県営桜ヶ丘団地)
  • 牧山中継局…戸畑区牧山4丁目268番地

出典・外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局チャンネル変更予定表(参考リンク) (PDF)
  2. ^ 両局については当初開局予定が具体的に設定されていなかったが、その後の調査で、なお一部に難視聴エリアが残ることが分かったため、2009年9月30日にデジタル中継局を設置することが明示された。当初はKBCだけが具体的なチャンネルプランを公表。
  3. ^ 2010年にNHK北九州のみが調査結果を基にして置局決定。
  4. ^ 八幡放送所と系統まで同一。
  5. ^ 八幡基幹局が地デジを開始する前の2005年12月に廃止された。
  6. ^ いわゆる『デジ・アナ変換』においては、54chに変更する計画も立てられていた。