健康保険証

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健康保険証(けんこうほけんしょう、Health Insurance card)とは、公的医療保険の被保険者に配布される、カード型の保険証のこと。

ヨーロッパ[編集]

ヨーロッパにおいては欧州経済領域(EEA)各国共通で使える欧州健康保険カード英語版(EHIC)も普及している。

  • ドイツでは保険者は複数制であり、複数のカードが存在する。2012年には保険証のIC化が完了した(de:Krankenversicherungskarte[1]
  • フランスでは、IC化されたヴィタルカード(Carte Vitale)が用いられている。
  • イタリアでは、公的医療の受給にSSN(Servizio Sanitario Nazionale)カードが用いられている。
  • フィンランドでは、社会保険機構(KELA)が無料で全フィンランド居住者にKela cardを発行している[2]
  • ベルギーでは、SISカードが配布されている。

北米[編集]

米国メディケアカードの例
  • アメリカではユニバーサルヘルスケアは実現されていない。公的医療保険の一部にはメディケアなどがある。
  • カナダにおいては州単位で医療計画が行われ、各州ごとに保健証が発行される。


アジア[編集]

  • 台湾では健康保険証はICカード化されており、オンライン請求率は2006年には99.98%に達する。
台湾の全民健保ICカード

日本[編集]

日本では、公的医療保険の被保険者となった場合、その者に「被保険者証」(一般的には保険証と呼ばれる)が加入している保険者(市町村、全国健康保険協会健康保険組合等)から交付される。1人1枚で、被保険者が被扶養者を有する場合は被扶養者についても各人ごとの保険証が交付される。多くの保険者ではクレジットカードサイズ(縦54ミリ、横86ミリ)の大きさのものを作成している。保険証は保険者ごとに交付するため、退職・転居等で従前の被保険者資格を失った場合、保険証は失効となり、速やかに保険証を保険者へ返還しなければならない。

全国健康保険協会(協会けんぽ)の場合、保険証の即日交付に対応しておらず、被保険者の資格取得から保険証の交付まで通常1~2週間かかる。この間の医療機関の受診等の必要に対応するため、被保険者又は事業主の求めにより、厚生労働大臣日本年金機構に事務委任)から被保険者資格証明書が交付される。資格証明書を医療機関の窓口で提示することで、保険証と同様の効力がある。資格証明書の有効期限は、原則として交付日から20日以内である。保険証が交付されれば、あるいは資格証明書の有効期限が到来した場合は、資格証明書は直ちに返還しなければならない。

国民健康保険後期高齢者医療制度の場合、特別の事情がないのに1年以上保険料を滞納すると保険証を返還しなければならない。この場合、代わりに被保険者資格証明書がその者に交付される。協会けんぽでの資格証明書と異なり、医療機関の窓口でかかった医療費の全額を支払わなければならない特別療養費)。その後に保険者に申し出ることで一部負担金(原則3割)を控除した相当額が払い戻される(実務上は、未払いの保険料があれば払戻額と相殺される)。

以下のような一元化の構想が進められている。

かつては社会保障カードが構想されていた。その後、社会保障と税の一体改革の一環として社会保障・税番号制度(通称マイナンバー)が2013年に成立し、個人番号カードへの搭載が検討されている。

脚注[編集]

関連項目[編集]