伊吹和子
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伊吹 和子(いぶき かずこ、1929年3月19日 –2015年12月16日[1])は、日本の編集者、エッセイスト。
経歴[編集]
京都市の呉服屋に生まれる。女学校卒業後、京都大学国文学研究室に嘱託として勤務。
1953年より、澤瀉久孝らの推薦で谷崎潤一郎の助手となり、『谷崎潤一郎訳源氏物語』の改訳の手伝いをし、他にも病により執筆に支障が出た谷崎のために、谷崎作品あるいは書簡の代筆を行った。1958年から1年間光華女子学園の学園長秘書を務めた後に、谷崎の許に戻り、1959年中央公論社社員となり、谷崎の助手を続け1961年からは川端康成担当編集者となる。
1984年定年退職後、谷崎との思い出を連載、『われよりほかに』[2]として1994年上梓、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した[3]。
著書[編集]
- 『編集者作法』(日本エディタースクール出版部、1989年)
- 『われよりほかに 谷崎潤一郎 最期の十二年』(講談社、1994年/講談社文芸文庫(上下)、2001年)
- 『川端康成 瞳の伝説』(PHP研究所、1997年)。回想と9名との対談
- 『めぐり逢った作家たち』(平凡社、2009年)
脚注[編集]
- ^ 訃報:伊吹和子さん「読売新聞」
- ^ あとがきには、交流があった三島由紀夫から回想執筆の勧めもあった。
- ^ 『われよりほかに』講談社文芸文庫著者紹介