ヴィクトリア女王 世紀の愛

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ヴィクトリア女王 世紀の愛
The Young Victoria
撮影に使用された衣装
監督 ジャン=マルク・ヴァレ
脚本 ジュリアン・フェロウズ
製作 マーティン・スコセッシ
グレアム・キング
ティム・ヘディントン
セーラ・ファーガソン
製作総指揮 コリン・ヴェインズ
出演者 エミリー・ブラント
ルパート・フレンド
音楽 アイラン・エシュケリ
撮影 ハーゲン・ボグダンスキー
編集 ジル・ビルコック
マット・ガーナー
製作会社 GKフィルムズ
配給 日本の旗 ギャガ
公開 イギリスの旗 2009年3月9日
アメリカ合衆国の旗 2009年12月18日
日本の旗 2009年12月26日
上映時間 104分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ドイツ語
製作費 $35,000,000[1]
興行収入 $29,181,829[1]
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ヴィクトリア女王 世紀の愛』(ヴィクトリアじょおう せいきのあい、The Young Victoria)は、2009年イギリスアメリカの合作映画。若き日のヴィクトリア女王の半生を描いた伝記映画である。この映画の発案者は、エリザベス2世女王の次男ヨーク公爵アンドルー王子の元妻のセーラ・ファーガソンである。

第82回アカデミー賞では衣装デザイン賞を受賞、美術賞メイクアップ賞にノミネートされた。

あらすじ[編集]

19世紀のイギリス。老いた国王ウィリアム4世の王位継承者は、亡き弟の娘である10代の少女ヴィクトリアだった。18歳になれば彼女は成人と見なされるが、権力を欲する母親のケント公爵夫人とその愛人のコンロイは、摂政政治を認めろとヴィクトリアに要求し続けていた。

ドイツから来た青年アルバートと親しくなるヴィクトリア。彼はヴィクトリアの叔父であるベルギー国王の甥で、ヴィクトリアの夫候補として送り込まれた男だった。アルバートと文通を始めるヴィクトリア。政治家たちもヴィクトリアへの接近を図り、首相のメルバーンがヴィクトリアの信頼を勝ち取った。

1837年、ウィリアム4世は亡くなり、ヴィクトリアは18歳の若さで[2]女王となった。母親を遠ざけ、メルバーンに頼るヴィクトリア。政権が交代するとメルバーンは失脚したが、ヴィクトリアは友としてメルバーンを庇い続けた。その行動を議会や市民から非難されたヴィクトリアは、いつも励ましの手紙をくれるアルバートとの結婚を決意し、ドイツから呼び寄せた。

忙しい女王が得られる結婚の休暇は3日間だった。アルバートの叔父のベルギー国王は、さっそく彼を利用しようと手紙を送った。しかし従わないアルバート。アルバートは妻を愛し、誠実に尽くす男だったのだ。アルバートの愛の強さに気付いたヴィクトリアは9人の子を儲け、アルバートの死後も貞淑な妻として一生を送るのだった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ヴィクトリア女王 エミリー・ブラント 甲斐田裕子
アルバート公 ルパート・フレンド 三木眞一郎
メルバーン卿 ポール・ベタニー 咲野俊介
ケント公爵夫人 ミランダ・リチャードソン 一城みゆ希
ウィリアム4世 ジム・ブロードベント 大塚周夫
レオポルド1世 トーマス・クレッチマン
ジョン・コンロイ卿 マーク・ストロング 仲野裕
シュトックマー男爵 イェスパー・クリステンセン
アデレード王妃 ハリエット・ウォルター
レーゼン男爵夫人 ジャネット・ヘイン
ウェリントン公爵 ジュリアン・グローヴァー 中田和宏
ロバート・ピール卿 マイケル・マロニー 森川智之
サザーランド公爵夫人 レイチェル・スターリング 足立友
エルンスト ミキール・ハースマン 中川慶一

この他、ヴィクトリア女王とアルバート公の昆孫にあたるヨーク公爵令嬢ベアトリス王女が侍女役で出演している。

評価[編集]

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは156件のレビューで支持率は76%、平均点は6.50/10となった[3]Metacriticでは29件のレビューを基に加重平均値が64/100となった[4]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]