ラジオ・フリー・アジア

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ラジオ・フリー・アジア英語: Radio Free Asia略称RFA)は、1994年米国議会が立法した「国際放送法」(International Broadcasting Act)に基づき、1996年に米国議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局である。自由アジア放送(じゆうアジアほうそう)とも呼ばれている。

概説[編集]

ラジオ・フリー・アジアは1950年代に反共プロパガンダ作戦の一環としてCIAの資金によって設立された[1]。 第二次大戦中に米国のプロパガンダ機関である戦争情報局が設立され、その後継機関としてドワイト・D・アイゼンハワー政権がアメリカ合衆国広報文化交流局(USIA)を設立し、各国での親米世論形成、東側への政治宣伝、反共工作などを行い[2]、USIAのテレビ部門は後にBroadcasting Board of Governors (BBG)へと受け継がれた。

ラジオ・フリー・アジアの放送局は民間の非営利法人が運営しているが、放送理事会(BBG)の管理下にあり、放送内容もその監修を受けている。なお、BBGは 「海外の聴取者に正確・客観・公正的な、アメリカ世界ニュース及びにその関連情報を放送し、以て自由民主化事業を促進・強化させる」ことを職責としており[3]、ラジオ・フリー・アジア以外にも、ラジオ・フリー・ヨーロッパやボイス・オブ・アメリカ、中東のラジオ・サワやアル・フーラを運営するMiddle East Broadcasting Networksの監理も行っている。番組内容は米国の国益に基づいて決定され、広告収入を財源とする民間放送局と違って制作資金も米国議会から出資されるので、米国の外交政策上の優先順位の変化によって特定地域に関する番組の制作資金が減らされたり増やされたりする。制作資金は、視聴者が自由で公正なニュースにアクセス出来るかどうか、現状の番組にどれだけ有効性があるか、米国の戦略的利益になるか、といった観点から決定される[4]

RFAは9種類の言語を、短波放送(場所によっては中波(AM)もある)、インターネットを通じて放送を行っている。RFAは1996年9月29日にまず普通話中国語)から放送を開始した。普通話はRFAが最も念入りに番組サービスを提供している番組であり、1日12時間に渡って放送されている。他にも、RFAは広東語ウイグル語チベット語朝鮮語ベトナム語ラオス語クメール語ビルマ語の番組を放送している。

RFAは、「国内メディアを通じて、完全で均衡のとれた報道へと定期的に接することができないアジアの聴取者に対し、ニュースとその関連情報を放送する」こと及び、放送と聴取者参加プログラムを通じて、「多くの各アジア人民が欠乏している、ある事物に対する批評意見への見聞きを充足させる」ことを目指している。

ラジオ・フリー・アジアの報道の幾つかは、アジアの優れた人権報道に送られるHong Kong Human Rights Press Awardsやニューヨークフェスティバルに於けるInternational Radio Program Awards、環境問題についてのジャーナリスト組織であるSociety of Environmental Journalistsから表彰されるなど、国際的に高い評価を獲得している[5][6][7]。その一方で、クリントン政権時代に米国の国務省でアジアの人権問題を担当した、ブルッキングス研究所のキャサリン・ダルピーノは、ラジオ・フリー・アジアの報道は米国と敵対緩解にある国の反体制派や亡命者の意見に非常に偏っており中立ではなく、その国で現実に何が起きているかの報道よりも、民主主義の教科書的意見を代弁したり、米国の宣伝報道の様だと評価している[8]

受信報告関連[編集]

  • 四半期ごとに、ベリカードのイラストを変更している。ちなみに、2010年9月1日~12月31日受信分に対するQSLは開局14周年記念QSLである。
  • 受信報告書は、電子メールでも受付している。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ International Radio Broadcasting by Radio Free AsiaCentral Intelligence Agency 1953年4月1日
  2. ^ 大田昌克 原子力時代の死角 核と日本人 026『非核』の原型Ⅳ 共同通信 (2014年8月付け) 2016年4月12日閲覧
  3. ^ BBG Mission Statement Broadcasting Board of Governors Website
  4. ^ BBG Programming and funding Broadcasting Board of Governors Website
  5. ^ RFA Honored at Hong Kong Human Rights Press Awards Radio Free Asia 2012年4月23日
  6. ^ RFA Wins at New York Festivals Radio Awards Radio Free Asia 2014年6月24日
  7. ^ Radio Free Asia Wins Top Environmental Journalism Prize Radio Free Asia 2012年7月13日
  8. ^ A new agency with a bold mission is set to boost America's broadcast efforts overseas. by Dick KirschtenGovernment Excutive News 1999年5月1日

外部リンク[編集]

関連ニュース及びに情報[編集]