ユーロカレンシー

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ユーロカレンシー(Euro Currency)とは、発行国の外(オフショア市場)で取引される通貨のこと。

そのほとんどは、米ドルユーロダラーと呼ばれる。1980年代に証券化が加速した。

概要[編集]

一般に通貨の発行国外でのその通貨の取引市場をユーロ市場と呼び、これらの市場で取引されるドル(米ドル)、(日本円)、をユーロドル、ユーロ円等と呼ぶ。なお、ユーロという言葉が使われているが、通貨のユーロと直接関係があるわけではなく、この名前はユーロ市場がヨーロッパで始まったためについたものである。 ユーロと付くところから、欧州における取引を連想させるが、現在は必ずしも欧州とは限らない。

これは、当初冷戦時代に社会主義国中華人民共和国ソビエト連邦が凍結を恐れて西ヨーロッパ諸国で資産を運用していた際に「ユーロバンク」と呼んでいたことに由来する[1][2]

代表的なユーロカレンシーの金利としてLIBOR,ユーロ円に関してはユーロ円TIBORがある。

ユーロダラー[編集]

ユーロダラーはユーロカレンシーの代表である。世界には、自国で通貨を発行せずドルを流通させている国や、ドルも共用とされている国がある。

また、ロンドン東京国際金融市場には、アメリカを離れて運用されているドルが存在する。

1971年のニクソンショックまでにおいてはドルは金とリンクしており、発行には限界が存在した。しかし、国内の完全雇用財政政策を支えるための、金融政策緩和を望んだ当時の政権により、ドルは発行の制約から解き放たれ膨張することになった。

こうしてユーロダラーが生まれたが、ドルは、本来アメリカ国内の貨幣であり、米国内の貨幣需要を十分満たすドルが米国内に存在する。ユーロダラーはそれと別に存在し、世界金融市場を移動し続けているため、特定の国に著しい過剰流動性をもたらし、金融市場の混乱を招く元になっている。

ユーロ円[編集]

ユーロ円ゆーろえん)とは日本国内以外の市場において取引される通貨を指す言葉である。

これらの市場で取引される円建ての債券をユーロ円ボンド、円の金利をユーロ円金利等と呼んだりする。 代表的な金利として、上述のLIBORのほか、ユーロ円TIBORがある。 1990年代、日銀外貨準備高増加に伴いユーロ円が市場へ供給された。このユーロ円は、ユーロ円債として外債を発行する日本企業へ投下された。

ユーロユーロ[編集]

ユーロユーロとはユーロ加盟国内以外の市場において取引されるユーロ通貨を指す言葉である。

出典[編集]

  1. ^ Garson, Barbara (2001). Money Makes the World Go Around. Penguin Books. p. 29. ISBN 0-670-86660-1.
  2. ^ "Adam Smith" (George J.W. George) (1982). Paper Money. London: Macdonald & Co. p. 122. ISBN 0-356-08573-2.

関連項目[編集]